決算!忠臣蔵
を観ました。
今から約300年前。赤穂藩藩主・浅野内匠頭(阿部サダヲ)は幕府の重臣・吉良上野介に斬りかかり、即日切腹、藩はお取り潰しに。
筆頭家老・大石内蔵助(堤真一)は、嘆く暇もなく、幼馴染の勘定方・矢頭長助(岡村隆史)の力を借り、ひたすら残務整理に励む日々。
御家再興の道が閉ざされた彼らに残された希望は、宿敵・吉良邸への討ち入り。
ただそこで発覚した大変な事実。なんと討ち入りするにもお金が必要で、使える予算は9500万!
生活費や食費に家賃、江戸までの往復旅費、討ち入りするための武具。お金はどんどん出ていくばかり…。
節約する人もいれば無駄遣いする人もいて、プロジェクトは超難航!
予算が足りずに、やる気満々の浪士たちのリストラも余儀なくされる始末。
どうする大石内蔵助!?
予算の都合で、チャンスは一回! 果たして彼らは【予算内】で、一大プロジェクト【仇討ち】を、無事に【決算】することができるのか!?
涙と笑いの予算達成エンタテインメント!
中村義洋監督作品です。
高評価した作品とそうでない作品がありますが、比較的高評価してきた監督さんです。
好みの堤真一と岡村隆史のダブル主演ということで見に行きました。
改めて見ると相当豪華キャストが揃っていてこの中で岡村さんが主演とは凄いなと思いましたが。
正直主演と言うにはだいぶ出番もセリフも少なかったです。
自分の印象では5番手くらいって感じがしたので宣伝用のちょっと強引さを感じました。
かなり遊び心のある時代劇で、冒頭にそばを食べているシーンから当時と今の金銭感覚と物差しを示していてわかりやすかったです。
物語をわかりやすくするために今作では現在の円表記をします、みたいな。
わかりやすいテンポとコメディ演出。
そこにシリアスを入れ込んでいて見心地は悪くなかったです。
ただ見てる方としてはちょっとどの勘定のベクトルも中途半端で、コメディもくすっと笑える程度の中途半端さでシリアスに以降してしまい。
シリアスも感動するほどではないところでコミカルになってしまったりとちょっと小さな起伏の印象でした。
この手の作品だと先ずはコメディの部分をもっと振り切らないと楽しめないかな、とは思いました。
コメディが程よく微笑ましいくらいの老若男女に優しいくらいのベタだったので。
作品として忠臣蔵をこの切り口で見せるというのは非常に良いと思いました。
後世には美談やら仇討ちのエピソードばかりが残ってますが。
今作みたいに行きたい人、行きたくない人。
それ以前に仇討ちするための予算が足りない、という現実。
予算の都合で人数やらスケジュールやらを決めていく内容は実は非常にリアリティだと思いました。
作品の構成上、忠臣蔵の準備の部分にひたすらフォーカスして肝心の仇討ちなどは二の次です。
中村義洋監督が扱うには相応しいと思いました。
そして近年ではちょっと少なくなって来た印象の思い切った豪華キャストの邦画ですね。
主役級がズラッと揃い、脇役も実力派ばかり。
超高速参勤交代何かと近い印象もありますが。
キャスティングにはより力が入っているのが伝わりました。
主演の大石内蔵助は堤真一でした。
彼のコメディの部分とシリアスな部分が混在した振り幅の大きいキャラでした。
ただ序盤にコメディが強すぎて、後半のシリアスはイマイチしっくり来ませんでした。
経理部門の長の矢頭長助は岡村隆史でした。
思ったより全然クールでコメディもクールなタイプのむしろツッコミ役で意外でした。
そして全然俳優でした。
この役の人物を知りませんでしたがこういう人がいたのかな、と勉強になりました。
濱田岳が堤真一の相棒的なポジションでかなりのコメディ担当でした。
彼の良さが出る役どころでしたがもっと面白く出来た気はしました。
剣豪的な役を関ジャニ∞の横山裕が演じていました。
クールで渋い役でしたが、ほんのりのコメディもあって彼にあった役でした。
妻夫木聡が戦略を立てる菅谷半之丞でしたがエリート感あって流石の存在感でした。
この使い方はかなり贅沢に思いました。
忠臣蔵ものでは堀部安兵衛を誰がやるか?も重要だと思いますが荒川良々でした。
かなり意表を突くキャスティングですね。
期待通りの荒川良々のキャラですが、作中ではそれでも変わらずヒーローでイケメンと言う設定でした。
亡き藩主の妻を石原さとみが演じていましたがらしい強気なキャラでした。
相変わらずの美人ですがキャスティングが多いゆえに出番は少なめでした。
大石内蔵助の妻は竹内結子でした。
こちらもべっぴんさんですが出番は少なめでした。
なかなかコメディしてました。
浅野内匠頭は阿部サダヲでしたが出番は少なかったです。
もちろん彼が死ぬところがたいていのスタートなので致し方ないですが。
それでもちゃんとインパクトはあるので正しいキャスティングだと思います。
西川きよしも出ていましたがカメオ的な出番です。
まんま「小さなことからコツコツと」というキャラでした。
木村祐一、板尾創路、村上ショージ、桂文珍など吉本興業タレントが多く出ていました。
小松利昌は岡村さんと同じような役どころで同じ位の存在感がありました。
大地康雄、西村まさ彦、寺脇康文、笹野高史、滝藤賢一などの脇役も非常に豪華で見応えありました。
キャスティングやスケール感やコメディやシリアスがどれも悪くないですがどれもちょっと消化不良を感じ期待には及びませんでした。
そんなわけで5点。
を観ました。
今から約300年前。赤穂藩藩主・浅野内匠頭(阿部サダヲ)は幕府の重臣・吉良上野介に斬りかかり、即日切腹、藩はお取り潰しに。
筆頭家老・大石内蔵助(堤真一)は、嘆く暇もなく、幼馴染の勘定方・矢頭長助(岡村隆史)の力を借り、ひたすら残務整理に励む日々。
御家再興の道が閉ざされた彼らに残された希望は、宿敵・吉良邸への討ち入り。
ただそこで発覚した大変な事実。なんと討ち入りするにもお金が必要で、使える予算は9500万!
生活費や食費に家賃、江戸までの往復旅費、討ち入りするための武具。お金はどんどん出ていくばかり…。
節約する人もいれば無駄遣いする人もいて、プロジェクトは超難航!
予算が足りずに、やる気満々の浪士たちのリストラも余儀なくされる始末。
どうする大石内蔵助!?
予算の都合で、チャンスは一回! 果たして彼らは【予算内】で、一大プロジェクト【仇討ち】を、無事に【決算】することができるのか!?
涙と笑いの予算達成エンタテインメント!
中村義洋監督作品です。
高評価した作品とそうでない作品がありますが、比較的高評価してきた監督さんです。
好みの堤真一と岡村隆史のダブル主演ということで見に行きました。
改めて見ると相当豪華キャストが揃っていてこの中で岡村さんが主演とは凄いなと思いましたが。
正直主演と言うにはだいぶ出番もセリフも少なかったです。
自分の印象では5番手くらいって感じがしたので宣伝用のちょっと強引さを感じました。
かなり遊び心のある時代劇で、冒頭にそばを食べているシーンから当時と今の金銭感覚と物差しを示していてわかりやすかったです。
物語をわかりやすくするために今作では現在の円表記をします、みたいな。
わかりやすいテンポとコメディ演出。
そこにシリアスを入れ込んでいて見心地は悪くなかったです。
ただ見てる方としてはちょっとどの勘定のベクトルも中途半端で、コメディもくすっと笑える程度の中途半端さでシリアスに以降してしまい。
シリアスも感動するほどではないところでコミカルになってしまったりとちょっと小さな起伏の印象でした。
この手の作品だと先ずはコメディの部分をもっと振り切らないと楽しめないかな、とは思いました。
コメディが程よく微笑ましいくらいの老若男女に優しいくらいのベタだったので。
作品として忠臣蔵をこの切り口で見せるというのは非常に良いと思いました。
後世には美談やら仇討ちのエピソードばかりが残ってますが。
今作みたいに行きたい人、行きたくない人。
それ以前に仇討ちするための予算が足りない、という現実。
予算の都合で人数やらスケジュールやらを決めていく内容は実は非常にリアリティだと思いました。
作品の構成上、忠臣蔵の準備の部分にひたすらフォーカスして肝心の仇討ちなどは二の次です。
中村義洋監督が扱うには相応しいと思いました。
そして近年ではちょっと少なくなって来た印象の思い切った豪華キャストの邦画ですね。
主役級がズラッと揃い、脇役も実力派ばかり。
超高速参勤交代何かと近い印象もありますが。
キャスティングにはより力が入っているのが伝わりました。
主演の大石内蔵助は堤真一でした。
彼のコメディの部分とシリアスな部分が混在した振り幅の大きいキャラでした。
ただ序盤にコメディが強すぎて、後半のシリアスはイマイチしっくり来ませんでした。
経理部門の長の矢頭長助は岡村隆史でした。
思ったより全然クールでコメディもクールなタイプのむしろツッコミ役で意外でした。
そして全然俳優でした。
この役の人物を知りませんでしたがこういう人がいたのかな、と勉強になりました。
濱田岳が堤真一の相棒的なポジションでかなりのコメディ担当でした。
彼の良さが出る役どころでしたがもっと面白く出来た気はしました。
剣豪的な役を関ジャニ∞の横山裕が演じていました。
クールで渋い役でしたが、ほんのりのコメディもあって彼にあった役でした。
妻夫木聡が戦略を立てる菅谷半之丞でしたがエリート感あって流石の存在感でした。
この使い方はかなり贅沢に思いました。
忠臣蔵ものでは堀部安兵衛を誰がやるか?も重要だと思いますが荒川良々でした。
かなり意表を突くキャスティングですね。
期待通りの荒川良々のキャラですが、作中ではそれでも変わらずヒーローでイケメンと言う設定でした。
亡き藩主の妻を石原さとみが演じていましたがらしい強気なキャラでした。
相変わらずの美人ですがキャスティングが多いゆえに出番は少なめでした。
大石内蔵助の妻は竹内結子でした。
こちらもべっぴんさんですが出番は少なめでした。
なかなかコメディしてました。
浅野内匠頭は阿部サダヲでしたが出番は少なかったです。
もちろん彼が死ぬところがたいていのスタートなので致し方ないですが。
それでもちゃんとインパクトはあるので正しいキャスティングだと思います。
西川きよしも出ていましたがカメオ的な出番です。
まんま「小さなことからコツコツと」というキャラでした。
木村祐一、板尾創路、村上ショージ、桂文珍など吉本興業タレントが多く出ていました。
小松利昌は岡村さんと同じような役どころで同じ位の存在感がありました。
大地康雄、西村まさ彦、寺脇康文、笹野高史、滝藤賢一などの脇役も非常に豪華で見応えありました。
キャスティングやスケール感やコメディやシリアスがどれも悪くないですがどれもちょっと消化不良を感じ期待には及びませんでした。
そんなわけで5点。