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ゾンビランド:ダブルタップ

2019年11月23日 | 映画
ゾンビランド:ダブルタップ
を観ました。


23のルールで明るく楽しくゾンビ社会をサバイバルする映画。


ルーベン・フライシャー監督です。
10年前に同じスタッフ&キャストでやったゾンビランドの続編です。
なかなか興味深い企画なのにうっかり前作は見ていません。
かなり僕の食欲をそそりそうな映画なのに何故見てなかったのか?謎です。

なかなか遊び心に溢れたちょっと尖ったタイプのゾンビ映画です。
今やゾンビものはいかに正面から向き合わずに独自の切り口を見つけるか?って時代になってると思いますが。
10年前ではそれなりに斬新だったと思います。

今作はあえていうとキック・アスあたりの手法に近く、残虐描写もコメディにしてしまう感じですね。
今でもこの手の手法は斬新ですが、先鋭的では無いですね。

先ずは冒頭のMetallicaのマスター・オブ・パペッツに乗せてスーパースローでゾンビを倒しながらのシーンが最高でした。
根っからのMetallicaフリーク、直撃世代としては劇場の爆音でマスター・オブ・パペッツ聴けるだけで体が踊りだしそうでした。

画面上にやたら立体文字が出てくるコメディが多いですがそれは正直イマイチでした。
英語圏では無い影響もあるかもですが、それでも笑えるほどでは無いでしょう。

ぞんざいなキャラたちのぞんざいなやり取りが魅力で思いも寄らない大胆な展開が良かったです。
決してシリアスになることなく、クールでシュールなやり取り多めですした。

映像もなかなか凄いのに作風的にあえてそこにフォーカスしたり押し付けてくる感じもありません。

ストーリーはダイナミックでサバサバしてて。
ゾンビ映画ってこれくらい打算のない展開が良いと思います。
ゾンビに予定調和なんてありっこないですからね。
非常にミラクルなタイミングで助けが来たりなどが多いですが、まあ作風的にありかな、って感じです。

10年前によくこのメンバーをキャスティングしたな、という奇跡はありますね。
この10年での役者陣やら制作陣の飛躍は眼を見張るものがありますからね。

ウディ・ハレルソンが主演ですが頑固爺な感じでややこしいキャラでした。
能天気に生きてるけどメンバーへの押しつけが強くてわがままで軋轢となっていました。

ジェシー・アイゼンバーグがエース的な役ですがやけに人間味がある役でした。
ゾンビ映画にはこういう人間味があるキャラが必要ですね。
恋人に逃げられてあっさりと次の恋人作ってしまったり、冷徹になりきれなかったり。
基本的には間抜けで愛されキャラでした。

エマ・ストーンはジェシー・アイゼンバーグの恋人でアビゲイル・ブレスリンの姉ですが一番マトモな役でした。
奇人ばかりの今作の中で唯一くらいまともな判断と常識を持ち合わせているような。
その分がんこで怒りっぽいですが、ツッコミ的なポジションでした。
相変わらず美人だし豪華キャスト感でますね。

アビゲイル・ブレスリンはエマ・ストーンの妹役で序盤から基本的に別行動してしまいます。
ウディ・ハレルソンに娘的な扱いを受けて窮屈になって反抗期を迎える感じです。
子役のイメージが強いので年齢以上に若い印象の役をやるのも納得です。
子役時代のこの子の出ている作品は高評価のあものが多く、この子自体もとても好きです。
ただ、大分ふくよかになりましたね、このタイプの体質だったのですね。
かなり可愛いとおもってきたのでちょっとショックでした。

ロザリオ・ドーソンがなかなかスペシャルな役で出ていて良い存在感でした。

ゾーイ・ドゥイッチが超天然不思議キャラでなかなか良いインパクトでした。
こういう役できる人って貴重だと思います。

もう少しぶっ飛んだ先鋭的な作品を期待していましたが思ったより平凡でした。
ゾンビコメディなのでしょうが、コメディもちょっと物足りなかったです。


そんなわけで6点。
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