メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

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「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

おかあさんの木

2015年06月19日 | 映画
おかあさんの木 を観た。

現代――。土地の整備事業が進むのどかな田園地帯に、凛と佇む7本の古い古い桐の木。
伐採の許可をとるべく、役所の職員2人が向かったのは美しい老人ホーム。
彼らを待っていた1人の老女・サユリ(奈良岡朋子)は、時折朦朧とする意識の中、静かに力強くつぶやく。
「あの木を切ってはならん…。あれは…おかあさんの木じゃ…」
そして彼女は、ある悲しい物語を語り始めた――。
今から100年ほど前…長野県の小さな田舎村。若く美しいミツ(鈴木京香)は、かねてから一途な想いを寄せていた謙次郎(平岳大)とめでたく祝言を挙げた。
謙次郎の親友・昌平(田辺誠一)をはじめ、村中から祝福された結婚生活。
ミツは一郎、二郎、三郎、四郎、五郎…と次々に元気な男の子を生み、決して裕福とはいえない暮らしぶりではあったが幸福だった。
六人目の男の子・誠だけは、子宝に恵まれなかった姉夫婦に懇願され密かに里子に出したものの、さらに末っ子の六郎まで生まれ、家の中はいつも賑やか。
優しい夫とヤンチャな息子たちに囲まれて、ミツはいつも笑顔で忙しい毎日を過ごしていた。しかしその笑顔が消える出来事が起きてしまう。
謙次郎が心臓発作で、急逝したのだ。愛する人のあまりに突然の死に、呆然とするしかないミツ。
そんな彼女を支えたのは、6人の息子たちだった。ミツは健気な子供たちの支えによって、少しずつ立ち直っていく。
それから数年後。すっかりたくましい青年に成長した息子たちを、今度は“戦争”がミツから奪う。
まずは一郎(細山田隆人)、そして二郎(三浦貴大)…。
「お国のため」という名目で華々しく出征してゆく息子たちを複雑な思いで送り出すミツは、彼らが戦地に赴く度に1本ずつ桐の木を庭に植えてゆく。
「一郎、二郎、元気でいるかい?今どこにいる?きっと生きてるだろうない?」
まるで木に息子1人1人の魂が宿っているかのように、優しく語りかけながら…。
そんな彼女をいつも気遣い心配しているのは、昌平とその娘・サユリ(志田未来)だった。
だが昌平は郵便局員という仕事柄、ミツに息子たちの戦死の報せを告げるという辛い役回りをも担当することになる。
ある日、ついに五郎(石井貴就)にまで出征の命令が下る。
既に3人の息子を亡くしていたミツは、これまでの感情が爆発。
汽車で戦地に旅立つ五郎の足元にすがりつくという「非国民」的な行動に出てしまい、憲兵に蹴り上げられ尋問を受けることに。
だが周囲の助けで、なんとか無事に帰宅することができたのだった。
長い長い戦争が終わっても、7人の息子たちは誰一人戦地から帰ってこなかった。
それでもミツは7本の桐の木を大事に育てながら、いつか誰かは戻って来ると信じて待ち続けた。いつまでもいつまでも…。
「どんな事をしても、おめぇらを戦争に行かせるんじゃなかった。母ちゃんが悪かった。許しておくれ、みんな帰ってきておくれ」
終戦翌年の冬――。唯一、生死が確認できなかった五郎が、傷だらけの姿で戻って来る。
夢にまで見た懐かしい我が家、そして愛しい母を想い傷付いた足を引きずり思わず駆け出す五郎。
「おかあさん!五郎は今、生きて帰ってきました!」
やっとの思いで辿り着いた五郎が見たものは・・・。
すべてを語り終えた老いたサユリは、疲れたように瞳を閉じる。そしてうわごとのように、再びあの言葉を繰り返す――
「あの木を切ってはいかん…あれは、おかあさんの木じゃ…」

って話。


磯村一路監督作品です。
児童文学の映画化だそうです。
原作は知らないです。

7人の男の子を産んだおかあさん。
その全員を戦争に送り出すことになってしまった辛さを描いた物語ですが。
流石に悲しめの物語でしたね。

子供を戦場に送り込む度に庭に桐の木を植えていくのですが、
それを子供代わりに話しかける悲しさです。

そして次々と戦死の報告が来て悲しむお話です。
つまり悲しい物語です。

7人も子供を産むとそれぞれとの絆ややり取りがあっていいですね。
僕は子沢山な家族大好きなのでこういう設定は好きです。

鈴木京香は改めて結構凄い女優だな、と思いました。
この人ポスト八千草薫になるんじゃないかしら?って思わされるほどです。

若い頃は綺麗どころのヒロインやってて、
だんだん熟女な役をやるようになってきて。
それで完全におかあさんポジションもこなす様になってきましたね。
多分このままおばあさんになっても全然成立させられるオーラはありますね。
将来は可愛いおばあさん役出来そうなイメージが出来ました。

三浦貴大はなかなか良いけどこんな感じの売れ方で行きそうですね。

志田未来ってビジュアルはどんどん厳しくなってきてる気がしますね。
それでもこれだけ活躍してるのは演技が上手いということの証明でしょう。

演出自体は結構チープと言いますか、
子供向けというか又は年配の方向けな感じでした。
コメディ要素もそんなレベルです。

泣かそう泣かそうな場面は多いですけど。
ちょっと無理矢理感は強かったですね。

それでも戦争の悲しさをまた違った切り口で表現した意味のある映画だと思います。


そんなわけで5点です。


平日の朝に観に行ったら客層が年配の方だらけで、
携帯なりまくり、おしゃべりしまくり、僕の背もたれは蹴られまくり、何か持ち込みの食事されまくりで、
鑑賞マナーが相当厳しかったです。
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