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メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

お父さんと伊藤さん

2016年10月14日 | 映画
お父さんと伊藤さん
を観ました。


お父さんは、ボストンバックと謎の小さな箱を持って彩たちの家に突然やってきた。
とんかつにかけるソースをめぐり激論を交わす夕食。うすい壁一枚で仕切られた隣の部屋にいるお父さんの存在にあたふたする夜。お父さんと伊藤さんの間に不思議な友情が芽生えていく日曜日の午後・・・
爆弾のように激しい性格のお父さんは、彩たちの穏やかだった日常を一変させてしまう。
それでも毎日のちょっぴりおかしなハプニングを経て、3人がひとつの家族のようになりかけた矢先・・・
「しばらくでかける」情けない文字で書かれた置き手紙がひらりと一枚机に置かれ行方不明に。
すれちがう3人の心が通じ合う日は、果たして訪れるのかー? お父さんが彩たちの家にやって来た、本当の意味とは―!?


好みのタナダユキ監督作品です。

前情報無しで観ましたが、タイトルからして好みっぽくてやはり好みの作品でした。
何とも言えないほのぼの世界観を作るいい監督さんですね。
ちゃんとスタイルを確立していますね。

現代日本社会ではありがちな家族の問題。
例え親子と言えど、皆が大人になった後に一緒に暮らすのがいかに難しいか?
それなりに踏み外さずに人生を生きた人間がどういう晩年を送れば良いのか?
何か考えさせられるテーマでした。

いい年してフリーターなカップルの同棲のアパートにお父さんが来てしまう。
まあ、無くはないと思います。
そして頑固お父さんと年上の適当な彼氏が意外と意気投合する感じは微笑ましいです。

天真爛漫な若い女の子を演じるのが得意だった上野樹里は、
すっかり脱力系の30代女性を演じることが上手くなりましたが。
今作も最近の上野樹里らしい自由で脱力系な感じで素晴らしかったです。

同じくすっかり脱力系で独自のポジションを築いているリリー・フランキー。
コレまた見事にらしさを引き出していました。
頼れるのか?頼れないのか?でもやっぱり年の功でしっかりした部分を持っています。

しかしこの映画は何と言っても藤竜也が素晴らしいです。
コレは助演男優賞とか取ってもいいくらい実に見事に頑固ジジイを演じていました。
元教師の堅物なお父さん、相当なクオリティでした。
このお父さんの独特な喋り方はかなりくせになります。

渡辺えりも出ていていいコメディを演じていました。

他にもクスッと笑えるハイセンスなコメディが織り込まれていて面白かったです。
老若男女をターゲットに出来るような優しい仕上がりです。

クライマックスにそれなりにインパクトあるシーンがありますが、
ここはちょっと意味深な感じを作るのに無理矢理な感じがしましたが。

それでもやっぱり良い映画を作る監督さんですね。
あるあるなクライマックスを警戒しましたがそんなつまらない監督さんでは無いですね。
そんなにインパクトが強いわけじゃないですが、独特で印象的なオチだったと思います。


そんなわけで7点。

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