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貞子vs伽椰子

2016年06月23日 | 映画
貞子vs伽椰子
を観ました。


観たら2日後に死ぬという”呪いのビデオ”を手にした女子大生、友里(山本美月)。
ビデオの不気味な映像を見てしまった親友、夏美(佐津川愛美)を救うべく、都市伝説の研究家でもある大学教授・森繁(甲本雅裕)に助けを求める。
しかし悪霊祓いの最中に、おぞましい惨劇が勃発してしまう。
そこにやってきたのは霊能界の異端児、常盤経蔵(安藤政信)と、経蔵の相棒で産まれながら強い霊感を持つ盲目の少女、珠緒(菊池麻衣)だった・・・。
足を踏み入れた者は生きて戻れないという”呪いの家”の向かいに転居してきた女子高生、鈴花(玉城ティナ)。
ある夜向かいの家をうかがった鈴花は、行方不明になった小学生の姿を目撃し、居ても立ってもいられず呪いの家に向かう。
やがて恐る恐る内部に足を踏み入れた鈴花と、彼女の悲鳴を聞きつけた両親に、この家に棲みつく伽椰子と俊雄が襲いかかるのであった・・・。
2つの呪いを解くために、霊媒師・経蔵はある秘策を企てる。
それは貞子と伽椰子を激突させ、同時消滅させるという驚くべき計画だった。
呪いの家で呪いのビデオを見るという恐るべき作戦を友里と鈴花に支持するが、その想像を絶する戦慄の事態が待ち受けていた・・・。


白石晃士監督が撮っています。

ジャパニーズ・ホラーが誇る二大シリーズが遂に交わるという禁断の企画なのでリング系でも呪怨系でも無い中立の監督が選ばれた感じですかね。

リングも呪怨もリアルタイムでずっと見続けてきました。
最初はかなり引き込まれたし、新たな恐怖の提供してきた偉大なシリーズだと思います。
しかし近年はチープなお化け屋敷映画に成り下がってしまってかなり落ち込んでいましたが、それもホラーシリーズの定めでしょうか。

とかく貞子3Dの方はなかなか厳しかったですね。

リングは小説から読んでいたので映画の評価はさほど高くなかったですが、呪怨のビデオシリーズを観た時はなかなかの衝撃でした。
怖さと共に嫌な気分にさせられる素晴らしい企画と思いました。
ただし伽椰子はなかなかの貞子のパクリだなと思っていましたが口には出さずにいましたが。

そんな2つが交わるのは時代的に必然ですかね。
もう最後の手段と言ったかんじですね。

映画のテイストとしては尺が短くポンポンと進みます。
娯楽性の強いお化け屋敷映画のテイストを踏襲しているのは案の定でした。
そして呪いのビデオはいつの間にか1周間でなく2日で死ぬという巻きの設定になっていました。
ビデオの内容も全然違っています、もう普通に貞子が画面に近づいてくるというビデオになってました。
呪いの家の構造、デザインもいつもと変わっていて、あの家の間取りの感じがすでにトラウマの様になっているのでそこは残念でした。

ギリギリの尺でリングや呪怨の設定、恐怖は伝えていたかな?という印象です。
世界観の設定と下はもう呪いのビデオ、呪いの家という都市伝説がある、という設定でした。
口裂け女やトイレの花子さんと同列な感じなので信じる人もいないという。

恐怖を作り出すにはフリの尺は短いかもしれませんが、散々こすられてきたシリーズなのでそこに時間をかけれないのもわかります。

自分はもうシリーズを全て見てきて見慣れているせいか、ちょっとコメディにも見えて笑えてしまう場面が多いです。
ホラーってスベるとコメディになるんですよね。

山本美月は最初は見た目だけの女の子と思ってましたが年々演技は上手になってきましたね。
毎度主演が変わる映画ですがこのシリーズの周縁にはまだちょっと早い気もしました。
でも美人なので見てて嫌なことはないです。

親友役の佐津川愛美はなんか男好きする感じでいいですね。
なんかたいていの男はこういう女の子が好きですよね、そんな雰囲気を今作でもしっかりと発揮していました。

もう一人の主役的ポジションとして玉城ティナが呪いの家に呪われる役でしたが、
こちらは更に早い気がしましたが、山本美月ほど目立たず遜色無く演じていたと思います。

自分の好きな安藤政信が悪霊を恐れない頼れる霊媒師の役で良かったですね。
ただこの人が居るせいでこのふたつのシリーズが持つ絶望感はかなり薄れたと思います。
素性がわからないですが何でも知っていてふたつの呪いをぶつけると言い出しますし。

しかし呪いのビデオを見てしまった人を呪いの家に入れる、
呪いの家に入ってしまった人に呪いのビデオを見せる、
そして貞子と伽椰子にターゲットの奪い合いをさせるという理屈は普通に納得できる面白い設定ですね。

それにしても
”呪怨の呪いの家でリングの呪いのビデオを見る”
って最高の罰ゲームですよね。
なんか大喜利の答えみたいで見てて笑ってしまいました。

呪いの家のテレビからは貞子が出てきて2階から伽椰子が這いずりだしてきて、
最初は伽椰子の圧勝かと思いきや貞子が逆転したり。
伽椰子が元々、大御所的な登場するのでひょっとしたらと思いましたが。

しかしゴジラから続く往年のVSもの、ハリウッドで横行するVSものと遠からずの内容と結末でした。

呪怨は一応終わり的な映画がもうすでに作られていますし。
コレはコレできっとシリーズ化するでしょう。


そんなわけで5点です。

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