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メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

ションヤンの酒家

2009年10月28日 | 映画
重慶の路地裏みたいな街、吉慶街で鴨の首の料理を出す店を営む孤独な女性ションヤン。
困難があっても決して屈しない強い意思を持っている。

弟ジュウジュウはミュージシャンの夢破れ麻薬中毒になり、更正施設に入れたり面倒を見る。
両親がいないため弟の母親役を務めている。
その弟を慕うアメイは素朴な田舎娘で店で働かせ、家族のように面倒を見る。
兄は嫁の言いなりの駄目な男らしくない男。
ある日兄嫁が趣味の金儲けに出かけるからと無理矢理甥を預けられ面倒を見る羽目に。
甥が生まれた頃、流産したションヤンは兄嫁の変わりに母乳を与えていた。

店の常連客の男はションヤンの話を親身に聞いてくれ親しくなっていく。
せっかく甥が懐いて、一緒に眠ったりしていたのだが、兄が甥を引き取りに来て、再びションヤンは孤独感に浸る。

ションヤンは祖父の家を取り戻す為住宅管理の所長に親しげに近付く。
兄嫁は家は我々のものだと横取りしようとする。
兄嫁はヒステリックでつかみ合いの喧嘩になる。
ションヤンは所長の娘にアメイを嫁がせ、無事家を取り戻す。

ある日、吉慶街は区画整理の為、取り壊されるという噂を聞く。
ションヤンは唯一の生きる場である店を守りたい。

唯一頼れる存在となっていた常連客の男と旅行に出かけ愛し合う。
お互いバツイチ同士だが、この人と再婚したいと思い始めるションヤン。
しかしその男こそ区画整理を担当する男で調査の為に店に通っていた。

悲しみに暮れて再び、孤独になるションヤン。

店先で物憂げにタバコを吸っていると、若い絵描きの青年が
絵を描いて良いですか?と絵を描き始める。

明日も居ますか?と言う質問に
私はいつでもここに居るわ、と答えるションヤン。

若者は去り、ションヤンは静かに涙を流す。


(評価)
なんかジーンと来るいい映画でした。
映像もとても叙情的で、汚い町並みでさえ美しかったです。
雨のシーンの雰囲気も素晴らしかったです。

山の郵便配達のフォ・ジェンチイ監督ですね。
山の郵便配達は昔わざわざしょぼい劇場まで観に行きましたが、あれもとても綺麗な映画でしたね。
演出が古く感じましたが、この映画はそんな欠点も感じさせない出来でした。

何においてもションヤンを演じたタオ・ホンがとても綺麗でとてもいい感じの切ないオーラが出ていて素晴らしかった。
こんなオーラの女性好きですね。

くどいようですが映画のヒロインがはまればそれだけで映画は退屈ではなくなります。
ど頭からナイス!と思わせる映像とヒロインで、すっかり引き込まれました。

そんなわけで7点。

中国に行ってみたくなりました。



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