４５、花の都パリ

早朝にパリへ。
友人に教えてもらった日本人宿を目指す。
人生初のドミトリー宿体験。
しかし宿はパリの郊外に。
天気もどんよりしてたし、宿が遠すぎるし、夜行電車でちょっと風邪をひいたし。
ハードルが高かっただけにちょっと凹み出した。

到着した宿は何か怪しげだった。
昼に到着すると数人が宿に居た。
リビングに居た男性はパリでアトリエを開くためにやってきて、この宿に泊まりながら部屋探しをしてるという。
同部屋に居たちょっといかつい二人の若者はダンスの修行でひと月以上この宿に滞在しているという。
その二人は関西人だけあって若いが松本人志的知識もあり僕のお笑いがよく通じてすぐ意気投合。
一緒に駅まで行き地下鉄の乗り方などを教えてくれ、早速夜に飲みの約束をして別れた。

僕は凱旋門の駅に降り立ち凱旋門を観光。
一気にパリになる・・・心が高ぶる。
そしてそのままシャンゼリゼ通りをブラブラ歩く。
冬枯れのシャンゼリゼ通りをコートのポケットに手を突っ込んで僕は一人で歩く。
僕は僕の人生の中で、遂にシャンゼリゼ通りを歩いたのです。
そしてイタリア料理屋でパスタで昼食。
コンコルド広場からルーブル美術館へ。
例のピラミッドが本当に目の前にある。
寒かったのでそのままルーブル美術館へ入る。

噂通りデカくて見るだけでも疲れ果てる美術館だった。
モナ・リザ、ミロのヴィーナスなどピンポイントで鑑賞。
正直でかいだけで、芸術を堪能するような空気感は非常に薄い美術館だと思った。
芸術を堪能して感動するような場所ではない。
ただそこで有名な作品を見たと人に自慢することのほうが大きいような場所である。
それでも芸術が好物な僕は閉館時間まで鑑賞。

とにかくパリ歩きをしたかったのでそこからは街を歩いた。
とりあえずモンパルナス・タワーまで歩き、そこからエッフェル塔まで歩いた。
僕にとってエッフェル塔はパリの象徴だった。
すっかり夜になりライトアップされたエッフェル塔。
正直、東京タワーみたいなもので造形自体は大した事は無いがステータス感はある。
暫くエッフェル塔、エッフェル塔周りでエッフェル塔込の風景を堪能した。

宿の晩御飯の時間があるので登らずに宿に戻った。
晩御飯は不味かったが、昼に約束した飲みを開始。
観光から帰ってきた他の若者たちも混ぜて十人弱で飲み会。
パリでも僕のMCっぷりを発揮して旅の最中に経験したすべらない話を披露してみんなの心を掴んだ。

そしてダンサーの男の子の一人と朝まで二人で語り明かした。