tokyo_mirage

東京在住・在勤、40代、男。
孤独に慣れ、馴れ、熟れながらも、まあまあ人生を楽しむの記。

利尻島・礼文島 4日目(礼文島散歩)

2014-09-09 23:00:00 | 旅と散歩と山登り
【香深フェリーターミナル8:40―(宗谷バス)→8:48桃岩登山口】
旅行最終日。フェリーの出る12:30まで、最後の礼文島めぐり。8月末に起きた土砂崩れで閉鎖されていたものの、まさに今朝をもって「展望台までは開通した」とフェリーターミナルの観光案内所に貼紙の出ていた桃岩のトレッキングコースを歩いてみることにする。フェリーターミナルを出た元地(フェリーターミナルとは島の反対側、西側の集落)行きのバスは、乗客が僕1人だけだった。「桃岩展望台」停留所で下りるつもりだったが、暫定的な遊歩道の入口をその手前に見つけたので、そこで下ろしてもらう。舗装道を歩き出す。桃岩の「桃」っぽい尖った頭が、向こうにすでに見えている。

香深港を8:40に出た稚内行きのフェリーが沖を進むのが見える。

たおやかな丘を眺める。島の西側の海が見える。

あの頂上が桃岩展望台だろう。途中の路上には、流れ出た土砂を片付けた生々しい跡が残っていた。巨大な土嚢が路肩に積まれていた箇所も。

利尻山でも見たシュムシュノコギリソウ。

9:12 桃岩展望台到着。眼前の巨大な「桃」を眺める。

海辺にぽつんと立つあの岩が猫岩だろうか。

ズームしてもう1枚。2本の耳が立ち、肩をすくめてうずくまる猫の後姿のように見える。

東側、香深の市街地が見える。

南西側、頂上は相変わらず雲で隠れているが、利尻山も見えた。この後見かけた礼文島の観光ポスターには、礼文島から見た利尻山の美しい写真が載り、「隣の島も、礼文島の自慢です。」という、ある意味自虐的で、ある意味おおらかですがすがしいコピーが書かれていた。

遊歩道は今朝開通したばかりのためか、車で巡視に来た町役場の職員と思われる作業着姿の2人連れ以外、訪れる人はいない。来た道を下っていく。

エゾノコンギク。

リシリブシ。

ツリガネニンジン。

10:06 帰りはバスに乗らず、町まで歩いて下った。

少し肌寒いと思えるほどの陽気だったので、港の近くの温泉施設でひとっ風呂浴びようと思ったが、オープンは正午からだった。土産物屋などを物色して、フェリーの時刻を待つ。フェリーターミナルの待合所では、地元の老人会のおばあちゃん2人が、手作りのブースにちょこんと座り、「穴開き貝」(エゾタマキガイという貝が、別の貝に穴を開けられ身を食べられてしまい、このような貝殻ができるのだという)に刺繍のような飾りつけを施し、ストラップとして売っていた。値段も良心的で、なんだか微笑ましかった。
12:13 船の雄姿をカメラに収めた後、乗船。

出航。岸壁には、いつまでもいつまでも手を振り続ける、旅館の女将らしき人がいた。
【香深港12:30―(ハートランドフェリー)→14:25稚内港】


デッキに立ち、島が離れていくのを見ている。

12:47 稚内から香深へ向かうフェリーと行き違う。

利尻島を望む。波は高く、波頭を船底が乗り越えていく揺れを、踏ん張る足でダイナミックに感じ取る。時折、強い風が波をシャワーのように吹き散らす。デッキはすっかり水浸しだ。それでも、なんだか楽しくて、ずっとデッキにいる。時折船室にも入ってみたが、温かい室内でカーペットにじっと寝転がっていたら、きっと船酔いしたと思う。

北海道本土が見えてきた。

ノシャップ岬の沖を回り込み、稚内市街地に近づく。丘の上、稚内公園のタワーもよく見える。

方向をぐるりと変えながら、港に近づく。

車両甲板出入り口の動きも慌ただしくなってきた。

稚内港到着。波が高かったせいか、定刻より10分ほど遅れ。こんな写真をのんびり撮っていたのも悪かったかも知れないが、稚内空港への連絡バスが、もう出てしまっていた。まさか乗客の下船を待たずに“定刻発車”してしまうとは思わなかった。仕方なく、タクシーに乗る。バスなら600円のところが、4000円近くかかってしまった。トホホ…。
【稚内空港15:50―(ANA574便)→17:45羽田空港】

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