tokyo_mirage

東京在住・在勤、40代、男。
孤独に慣れ、馴れ、熟れながらも、まあまあ人生を楽しむの記。

テレビ東京「がんばれプアーズ!」が面白い

2012-10-20 15:01:38 | 今日の出来事
昨日始まったテレビ東京の新番組「がんばれプアーズ!」が面白い。

はっきり言って、昔テレビ朝日でやっていた「銭形金太郎」のパクリなわけだけど、
あの番組のファンだった者としては、あの番組なき今、「後継者」が出てきてくれて嬉しく思う。

どうしてこういう番組に惹かれるのか?

「哀れな貧乏人を見下げて喜ぶ」という、後ろ暗い、陰湿な動機も全くないとは言わない。
でも、そうそう意地悪な目線ばかりでもない気がする。

多分、市井のある人の生活の「ミクロ」に迫るところが面白いんじゃないかと思う。
誰の生活にもあるんだけど、その家に入り込んでいかない限りなかなか見ることができない
「ミクロ」の世界。

天井に小っ恥ずかしいモットーを貼り付けていたりする。
ジュースを薄めて飲むのにも「流儀」があったりする。
クーラーの使用状況とか、どうでもいいことを記録していたりする。
料理でも入浴でも、何気ない生活の一場面に、いちいち個性が見える。

もちろん、金を持っている/持っていないに関係なく、
そういう個性=「当人にとっては自然だけど、傍から見ると不思議なこと」
というのはいっぱい転がっていると思う。
でも、お金を持っている人はお金を使ってその気配を消してしまい、
「没個性」な生活(それは良く言えば「健康で文化的な生活」ってことだけど)
に陥りがちなのに対して、お金のない人は、金を使わずに、
本人なりの独創的な「知恵」と「覚悟」で乗り切ろうとするから、俄然面白くなるんだと思う。

そういう意味では、見てみたいのはやっぱり「清貧」の人だな。

この手の番組は、「カビで真っ黒になった炊飯器」が象徴的なツールとしてよく出てくるように、
自分の生活をいまひとつコントロールしきれていない、
言ってしまえば「ダメ人間」が多く出てくるけど、そういう「汚貧」の人ではなくて、
貧しい暮らしではあるものの、自分の身の回りのことは完璧にコントロールしきっており、
見た目もどこか品格を感じさせる、「清貧」の人。
できれば「自給自足の田舎暮らし」の人とはまた別の文脈で。

今後の放送に期待。

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