tokyo_mirage

東京在住・在勤、40代、男。
孤独に慣れ、馴れ、熟れながらも、まあまあ人生を楽しむの記。

焼き物の町・笠間と益子の旅 2日目

2015-11-01 23:00:00 | 旅と散歩と山登り
朝はまだ日も出ていない5時半頃に目が覚めてしまった。大浴場に行くと一番乗りだった(じきに日の出見物目当ての客が押し寄せてきたが)。朝6時ちょうどに太陽が太平洋の上に顔を出した。

7時半の朝食までまだ時間があったので、浜辺に出た。砂浜ではなく、こぶし大の石の積み上がった浜。打ち寄せる強い波で動かされて、ゴロゴロと音を立てる。どの石もすっかり角が取れて丸くなっている。メダカの瓶に入れて「隠れ家」の陰を作るのに手ごろな石を1つ持ち帰る。
6:45 近くの大洗磯前神社にお参り。崖の上にある。津波が来たらこの石段を駆け登るんだろうな。ホテルにも看板があったが、大洗を舞台とするアニメがあるようで、そのスタンプなどが置かれていた。

一般道で水戸・笠間を経て、峠道を越えて栃木県に入り、益子へ。益子最大の窯元である「つかもと」の駐車場に車を置く。
10:26 ここでは工場見学もできる。焼く前の器が並べられている。今日は日曜のためだろうか、陶器市で従業員が駆り出されているためだろうか、作業している人はあまりいなかった。木造で冬は寒さが身に沁みそうな作業場だった。ここ「つかもと」では、信越線横川駅の「峠の釜めし」の釜も作られている。

ちょっとした山を越えて、中心街の「城内坂通り」を目指す。里を見下ろす。

「益子最古の登り窯」で、「静岡以北では最大の登り窯」(つまり、瀬戸・常滑の愛知、多治見・土岐の岐阜には、これより大きい窯があるということかな)だという「太平窯」。明治に作られ、昭和50年頃まで使われていたという。

益子の陶器市は、笠間のそれに比べるとだいぶ規模が大きい。客も多い。
カフェとか屋台とか、古道具とか手芸品とか、果ては占いとか、店も陶芸にとどまらない。
テントも数多く出ている。それらをひとつひとつ見ていく。
「素敵なのがいっぱいありすぎて目移りしちゃう」と言う同行者に対して、
僕はいまひとつ、気に入りそうなものを見つけられない。
気に入ったものが見つからないと、なんだかテンションが下がってくる。
それでも、通りの店とテントをすべて見終え、2時も回った頃、
「壷々炉」でクリームあんみつ(同行者はケーキ)を食べて休憩。
その後、昨日の笠間と同様に、30分後くらいに集合時間を決めて解散。
僕は通りのはずれにある店に行き直し、カップを買った。
待ち合わせ地点でお互いを見つけると、「買ったどー」とばかりに、
買い物の白いビニール袋を高々と掲げる。自然と笑みがこぼれる。
日も暮れかかり冷え込んできた益子の町を後にする。

この旅で買ったカップ。左が笠間、右が益子。見比べたわけでもないのにサイズはほぼ同じ。僕の好みは一貫しているらしい。これでお茶を飲んで、飲んだ後も、用もないのに手に持ったりじっと眺めたりしている。1つの町で1個ずつだけだったけど、器選びは楽しい。これからもいろいろな「焼き物の町」を訪ねよう。

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