tokyo_mirage

東京在住・在勤、40代、男。
孤独に慣れ、馴れ、熟れながらも、まあまあ人生を楽しむの記。

20180830

2018-08-30 23:00:00 | 今日の出来事
隣の部の上司から会議室に呼び出された。
その辺のテーブルではなくわざわざ個室に引き連れられたので訝しく思ったが、
僕の上司のパワハラ的振る舞いに関する言及だった。

こういうところに詳述したくなるほど気の利いた話題ではないが、
要するに、会議やデスク周りなど人の面前で部下を罵倒したり、
一部の社員に対してだけ執拗に重箱の隅をつつくような叱責を繰り返す、といった
エキセントリックな振る舞いのことだ。
それ以外の見えにくいところでも、出社早々の朝っぱらからやたらと好戦的なモードだったり、
休日の朝に敵意むき出しのメールを送ってきたり。
僕を含め彼の直属の部下はみなこれに辟易としている。

隣部上司は「傍で見ていて怖いんだ、俺も」などと打ち明けてくるが、
その問題上司を具体的に責めるような言い方はしない。
つまり尻尾をつかませない。言質を取らせない。そういうところはさすが手練れたものだ。
聞きようによっては「部下たちの立場は察する」と言っているようにも聞こえるし、
また別の聞きようによっては「その当の上司の立場にも事情があってね…」
と代弁しているようにも聞こえる。
結局のところは、どっちつかずで何が言いたいのかよくわからない。

だからこちらも、「この期に乗じて上司批判」などとうっかり勇み足を踏んだりせず、
はあそうですねえ…と、曖昧な笑みを浮かべて首肯だけしておく。
慮り、慮られていることをとりあえず互いに了解しておく、といった「形式」「儀式」。
たぶん、この先も事態は何も動かないだろう。

部下をギリギリ締め上げたところでいい業績が生まれるはずもないし、
締め上げられた部下のパフォーマンスも高まるわけでもない。
「いじめ」の構図と同じで、罵倒されている社員は別の社員から軽んじられたり、
疎まれたりされがちになる。
当然、自己評価だって下げがちになるだろう。
つまりこの上司は、部下の勤務環境をわざわざ荒廃させているわけだ。
しかし彼にとっては、そういう振る舞いがもはや習い性のようで、
改心はもとより、軌道修正すら期待できそうにないし、
さらに始末に負えないのが、会社の上層部がそうした彼の作り出す雰囲気を、
一種の「活気」と捉えているようなフシすらあるということだ。
結果が伴うかどうかはさておき、「管理」(「軍隊的統率」という意味での「管理」だが)
されている雰囲気が醸し出され、それだけで満足している風の。

…隘路である。さて、どう立ち回ればいいのか。