tokyo_mirage

東京在住・在勤、40代、男。
孤独に慣れ、馴れ、熟れながらも、まあまあ人生を楽しむの記。

「灰皿のご利用はプラス50円になります」

2013-04-10 22:51:03 | 物申す
やればいいと思うんだよね。世の飲食店はこれを。

「灰皿のご利用はプラス50円になります」って。

実際、灰皿の準備や後始末には、非喫煙客相手には必要ない余計な一手間がかかるわけだし、
空調や内装だって、喫煙者向けに相応の対策を取らなきゃいけないわけでしょ?
そのコストを非喫煙客の代金にも広く加算するのって、考えてみれば変な話だよ。

まあ実のところは、分煙がしっかりしている店なら、
非喫煙客は喫煙客のことなど意識に上らせずに済むから、
店がこの「灰皿代」を取ろうが取るまいがどうでもいいんだけど、問題は、分煙がなされていない店。

タバコがこれだけ世の中から激しく駆逐される時代になっても、
「禁煙でない空間、イコール、好き勝手にタバコを吸っても構わない空間」
という喫煙者の意識はまったく変わらなかった。
タバコを咥える前に「すみません、1本いいですか?」などと周囲に気遣ってみせる喫煙者もついぞ現れず。
少なくとも僕はそんな人に一度も出会ったことがない。
喫煙者のほうにそういうちょっとした気配りがあれば、そこかしこの喫煙所だって、
これだけ根こそぎ取っ払われることもなかったろうになあ…と僕は思う。
たとえば、駅のホームの先端の、電車もそこまでは届かないような「端っこ」なら、
喫煙所があったって別にいいんじゃない?と思うもの。
でも、「隙を見せれば付け入られる」と、喫煙者は非喫煙者に過度の警戒心を抱かせてしまったがゆえ、
これだけ喫煙スペースも忌み嫌われるようになったんだろうな。

路上の喫煙も取締りが厳しくなってきた今、
「非喫煙者が喫煙者に付け入られる」最前線となっているのが、「分煙されていない飲食店」だ。
(その意味で、松沢成文前神奈川県知事の政策は正しい。僕は別に支持者じゃないが)。
ここでは非喫煙者は、隣で喫煙者にタバコを吸われたら、一方的に「負け」ってことになる。
漂ってくる煙について、何も言えない(それでも言える人は言えるだろうが)。

もちろん、「うちは禁煙なんて糞喰らえ。喫煙客大歓迎。好き放題吸ってちょうだい!」
と覚悟を決める店もあったっていい。そういう店は、明示してくれれば、こっちも行かないから。
でも、今のところはまだ、タバコに対するスタンスの歴然たる色分けができていない店が多いので、
なあなあでタバコを吸われて、なあなあでそれを受け入れざるをえない、という状況が続いている。

だから、そろそろ次のステップに移行してもいい。

喫煙者は「禁煙でない」店ではのびのびとタバコを吸える、というのではなく、
ちょっと「出鼻を挫かれる」ようになるのだ。
店員に「灰皿代として50円いただきますが…」と言われることで。

「50円」という微妙な金額がいい。
「10円」じゃ負荷や抑止力にならないし、「100円」じゃちょっと攻撃的だ。
その間をとった1コインで、少し「セコさ」「みみっちさ」を臭わせる金額がいい。
このセコさ、みみっちさこそが、まさにタバコの興を殺がせるのだ。

「灰皿の利用は有料」今にそういう時代がきっと来る。
…と思ったけど、よくよく考えてみれば、
「屋内の公共の場所は全面禁煙」ってなるほうがずっと早いかもね。台湾みたいに。

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