tokyo_mirage

東京在住・在勤、40代、男。
孤独に慣れ、馴れ、熟れながらも、まあまあ人生を楽しむの記。

安心感

2016-04-14 18:14:34 | 今日の出来事
どうしてなんだろうか。
深夜・早朝覚醒がおさまらない。

この晩も3回くらい目覚めたと思う。
1回目は悪夢で。自分が「理不尽な何か」に激昂していた。
「人名の誤り」に起因するもののようだったが、詳細はもはや思い出せない。
2回目は不快夢で。「不快夢」というのは僕の造語だが、
たとえば、部屋中にぶちまけた豆粒を全部きれいに拾い集めたと思ったら、
その入れ物をまたひっくり返してしまい、あらためて拾い直さねばならなくなった…
みたいな、シチュエーションがとにかく面倒臭く、うんざりするような夢である。
ただ、この夢の詳細ももう思い出せない。
1回目・2回目は目覚めてもまたすぐに眠りに落ちた。
3回目は尿意で。いや、たいした尿意ではないのだが、眠りの浅さとリンクすると、
覚醒につながってしまうようである。仕方ないのでトイレに行ってみる。
そうやって一度体を動かしてしまうと、意識が明瞭になってしまい、
この頃になると窓の外もうっすら明るくなってくるので、眠るに眠れなくなってしまう。
そういう時は、布団にもぐりこんだまま、過去の「あること」を執拗になぞり返してしまう。
(情けないし、みっともないので、人には言いたくないようなある出来事である)
何か別の新しいことを考えるより、その「あること」をなぞり返すルーティーンに忠実であるほうが、
「安全」であるかのような思い込みがある。
決して前向きな志向ではないので本来はやめるべきなのだが、「低位安定」状態とでもいうのか。

彼女が来てうちに泊まる晩がある。
自分の布団は彼女に使ってもらい、僕はその隣にこたつ布団をアレンジして眠る。
寝心地は決してよくないはずなのに、そして実際、やはり僕は深夜に覚醒するのに、
大きくは眠りが中断しない。

これが「安心感」というものなのだろうか、と思う。

自分一人では止められなくなる覚醒の暴走が、横にいる彼女のお蔭でなだめられる。
いや、寝ている彼女に自然と気を遣い、「リラックスしたままでいよう」と、
自ずから鎮静化していくのかも知れない。

彼女は独特な寝相を見せることがある。
「バンザイ」をするように両手を頭の上・枕の上に投げ出すのだ。
朝起きると背骨に痛みをおぼえることもあるんだよね、という。
その寝相はどこか開放的で、なんだか微笑ましい。

それを見て、僕は小さく安心して、もう一度眠りに戻ることができる。