不適切な表現に該当する恐れがある内容を一部非表示にしています

POCO  A  POCO  協働舎

住まいは人権! 一般社団法人協働舎
暮らしを高めるのは福祉制度の充実。
福祉制度の充実には私たち一人ひとりの声

鏡は持っていたい

2008-09-20 | まいにち

 

余剰キャベツ:25トン廃棄「さみしい」 北海道・南幌

廃棄処分のためキャベツを踏みつぶすトラクター=北海道南幌町で2008年9月19日午後1時15分、吉田競撮影
廃棄処分のためキャベツを踏みつぶすトラクター=北海道南幌町で2008年9月19日午後1時15分、吉田競撮影

 北海道内有数のキャベツ産地として知られる空知管内南幌町で19日、過剰生産による価格低下を防ぐため収穫目前のキャベツ25トンが廃棄処分された。農水省が決定した緊急需給調整の一環で、道内では十勝管内鹿追町でも25トンが廃棄される。

 南幌農協によると、今年のキャベツは全国的に豊作で、1ケース(8キロ)700円台を見込んでいた市場価格が400円台に落ち込んでいる。廃棄したキャベツ1キロ当たり32円が支給されるという。

 南幌町南15線西2の農業生産法人「ライフ」=本間秀正社長(53)=のキャベツ畑では、青々とした葉をつけた直径30センチ前後のキャベツが約50アール分、トラクターで踏みつぶされ、本間さんは「さみしいけど、仕方がない」と厳しい表情で見守った。土に戻されたキャベツは畑の肥料となり、この後、小麦がまかれる。【吉田競】

毎日新聞のHPに上のような記事が出ていた。

どこかがおかしいよね。

 

 事務所経費の問題でも頬かむりを続けた、太田農相がついに辞めた。遅きに失したと言われている。でも大臣を辞めたら片付くという問題でもない。

 「小泉改革」以来、勝ち組負け組だとか とにかく金をもうけたのは偉い人で、儲けることができなかったのは力のない奴といった風潮が強い。お金が壱番で動く経済に規制をし、少しでも格差を小さくしていくのが政治だと思うが その政治までもが、どんどん「お金」「お金」と進んできた処に今回の問題の大きな部分があると考えるのは思いすごしだろうか?

 社会福祉の中へも 「お金」の思想が強く入り込んでいる。公立施設の指定管理者制度や民間企業委託、入札制等の導入…。これらも上の動きの中で出てきたものだ。

 私の加入している会は1980年代から手話通訳の派遣で聞こえない人と聞こえる人の橋渡しの働きをしてきた。最初のころはどこからも謝金どころか交通費もなしにそれこそ手弁当で働いた人も多い。そんなところから謝金の50㌫を出し合い、交通費や研修費に充てようと約束し取り組んできた。ほかの地域の手話サークルでも同じようなものだろう。

 その後、地方自治体は手話通訳者の派遣制度を始めた。(この事業自体が安上がりでできることを目指している。ホームヘルパーなどの時間契約制・パート化の先駆けとなってきたのは間違いないだろう)

 さまざまな講演会などでも手話通訳者が配置されるようになり、一応謝金が支払われることが多くなってきた。先の50㌫拠出は今、私たちの会では30%の拠出金としているが、(もちろん強制ではない)何も行政からの補助金等を受けていない会で自主的な研修活動を続ける資源のひとつとなっている。

 最近、派遣事業を始め、自分たちへの「窓口一本化」などを叫ぶ人がいる。ご承知の方も多いだろうが「窓口一本化」はかつて解放運動の中でいわれ実践されてきた主張だ。運動の中で様々な福祉を実現してきた時に、必要であった。特に表面上、どの人が差別を受けている人なのかが分かりにくい行政にとっては。[入札]がどこから出てきたのかを見れば、他の団体がやっているから入札が言われるなんてことではないとわかるだろうになあ。なんせ、30年近くやり続けてきているのだよ。

 半面、この「窓口一本化」は一部で運動団体と行政の癒着を生み、運動団体の腐敗と堕落を生んできた大きな要因のひとつとも言われ、主張を聞かなくなって既に久しい。

 行政は行政としてきちんと福祉施策を進めろ! 手話通訳者の勤務条件をきちんとしろ! なら分かるが、行政のカサを借りて あるいは恫喝のような手段で他の人の活動を抑えようとするのは 果たしてどうなのだろう。

 

 私は自分に鏡を持つことがなかなかできないでいるが、少なくとも持っているかと考え続けたい…。

 

 

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ホテル なんだか一度… | トップ | きちんと »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。