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子どもたちと食事

2016-05-07 | 暮らし・社会

  子どもの日を前に 毎日新聞の論説委員が「連休がつらい子たち」のことを書いておられます。

  国会で共産党の小池議員から「格差が拡大してい、困窮している人たちが増えている」と指摘された安倍首相が「そんなことはない、日本はかなり裕福な国・・・」とだいぶ的外れな答弁をしましたが、実際に、学校が休みになって給食がないと食べることのできない子どもたちが多くいるんですね。

  広島でももう何十年も子どもたちに食事を提供している 食べて語ろう会がありますが、こんな取り組みと合わせて、根っこから作り直す活動が重なり合うことが必要ですね。これこそ、ソーシャルワーカーの仕事でしょうか。

     水説   連休がつらい子たち=中村秀明

  楽しいはずの大型連休が、困窮家庭の子にはつらいのだという。大阪社会保障推進協議会の事務局長で、シングルマザーを支援する寺内順子さんの話だ。

 旅行や遊びに行けないからではない。「学校の給食がなくて、おなかがすくんです。連休も働かなくてはいけない親も多い。今年のように日の並びがいいと、なおさらだ。 寺内さんはそんな子どもたちと、兵庫県内の一軒家に泊まり込む「キャンプ」を予定している。これまでのキャンプで、三度三度おなかいっぱいのご飯を食べて「ぼく、なんか心が平和や」とほほえむ子や、荒っぽい言動が消えて甘えだす子を見てきた。「食べ物には大きな力がある」というのが実感だ。

福岡県も子どもの貧困対策として「食の力」に期待する。コンビニエンスストアから売れ残った弁当やおにぎりなどを分けてもらい、支援団体などを通じて学習支援の場で、子どもに提供する。

 売れ残りとはいえ、店頭に置く期限が過ぎただけで消費期限は来ていない。コンビニには各団体が引き取りに行く。福岡県は、学習支援の場13カ所の助成金計260万円を予算化した。居場所づくりも兼ねて手料理を出す「子ども食堂」が各地に広がっているが、頻度は月に2回程度。福岡県は、日常的に子どもを支援しようと考えた。

 この対策は賛否を呼んだ。

 毎日新聞西部本社発行の夕刊は、困窮家庭の子どもたちへの偏見やいじめを助長したり、子どもたちの誇りを傷つけたりしないかと問いかけた。学習支援に携わる人の「今日、明日食べるものにも困る絶対的貧困下の子どもにとっては一つの手段になる」との声を紹介しつつ、「効率ではなく、こどもとその家族の尊厳を守ることが最優先。『ない』よりマシの考えはよくない」との意見を載せた。

 困窮する子は、それだけで傷つき孤立している。ならば食事一つにも、いやさまざまな力を持つ食だからこその心配りが大切かもしれない。

 寺内さんは「自治体が危機感を持ち、新しい試みをやるのはとりあえずいいことだ」と言い、「やってみて子どもの反応や課題を知り、臨機応変に対応してほしい」と話す。そして、できあいの物であっても、ご飯はお茶わん、おかずはお皿にと付け加えた。「それだけで、子どもは大事にされていると感じる」と。

 「心が平和や」。そんな言葉をすべての子が口にできるために何が求められるのか、賛否を超えて、私たちも考えたい。(論説委員)

タイガースええで!とかいたとたんに負けとりますわ。

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