出生前診断・・・が始まる前から言われていたことですが、導入から3年が経ち、染色体異常の+反応が出た人の約8割が中絶をしていることが今朝の新聞に出ています。
もちろん「安易に中絶」とは言えないかもしれませんが、中絶が増えているのは事実です。8割もの人が中絶を選んでいるのですから。
僕が心配に思うのは、このような中で「出産」を選択した人たちに
「検査で陽性だったのに、産んだのはあんたたちの責任でしょ」といった言葉や行いが出てきはしないかということです。
この記事で武田康男さんも話されていますが、「産みたいと思う人が、ためらわずに産める環境も整っているとは言えません。障害のあることその家族を支えるには、産科や小児科、療育施設、親同士や地域のつながりなど、包括的な社会基盤が必要です。妊婦にそれらの情報を確実に提供するシステムも。」
私が学生時代、故郷の兵庫県では知事の音頭で「不幸な子供を産まない運動」とやらが進められていました。また、あの石原慎太郎は知事時代に10度心身障害児施設をお東レ「この子たちは生きている価値があるのかね」なぞとほざきました。
こんなことがこれから先またあってはならないと強く思います。