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琉球新報が😡の社説

2016-03-20 | 暮らし・社会

http://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-241640.htmlより転載

<社説>基地めぐる誤記述 教科書内容を即刻改めよ

 

 あまりに事実と懸け離れた記述だ。検定で合格すること自体にわかに信じ難く、憤りさえ覚える。

 文部科学省が来年春から主に高校1年生が使う教科書の検定結果を公表したが、帝国書院の「現代社会」は「県内の経済が基地に依存している度合いはきわめて高い」と記述していた。事実誤認も甚だしい。不勉強な執筆者に執筆の資格はない。

 沖縄の基地関連収入が県経済に占める割合は復帰直後の1972年は15・5%だったが、その比重は大きく低下し直近(2012年度)では5・4%にすぎない。
 そうした説明は官民のあらゆるレベルで繰り返されてきた。基地は経済発展の大きな阻害要因であることはもはや常識だ。一部インターネットなどにはまだ「沖縄は基地で飯を食っている」といった虚言が流布するが、その類が教科書にもあったとは驚くしかない

 冒頭の記述の前には「日本政府も、事実上は基地の存続とひきかえに、ばくだいな振興資金を沖縄県に支出しており」とある。これも明らかな事実誤認だ。「基地と振興はリンクしない」とする政府見解とも相いれない。

 国庫支出金と地方交付税交付金を合わせた国からの財政移転額は13年度で沖縄は全国14位人口1人当たりでは6位。歴史上、ただの一度も1位になったことはない。県民経済計算で見た1人当たり公的支出額は15位(12年度)だ。
 執筆者に「沖縄には他の46都道府県にはない上乗せ分の振興予算がある」といった誤った知識があるのは間違いない。

 「アメリカ軍基地が移設すると、あわせて移住するひとも増えると考えられており、経済効果も否定できないとして移設に反対したいという声も多い」に至ってはもう意味不明だ。経済的利点が大きいので普天間飛行場の存続を望む声が多い、とでも言いたいのか。

 教科書が教師や生徒、ひいては世論に与える影響を考えると、一連の記述の誤りは非常に深刻だ。沖縄の基地経済や財政依存度、米軍抑止力の神話など、さまざまな誤解や偏見の払拭(ふっしょく)を図る関係者の努力に水を差すものだと言える。
 帝国書院は一連の誤りを全て修正すべきだが、いったい何を根拠に書いたのか。執筆者は教科書会社と共に明確に説明すべきだ。誤った記述に何らの検定意見も付けなかった文科省の責任も重大だ。

 

 <参考テレビ画像>=================

 

 
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どこまでも「事件」にまみれながら・・・いきたいなあ

2016-03-20 | まいにち

 いっぱいすることが溜まっとるんやけど、まずは部屋の掃除と思って布団の周りをか片付けとったら、まだ読んどらんミネルヴァの『究』3月号が出てきました。

浜田寿美男さんの「『事件』に出会った心理学者」は最終回とのこと。

浜田先生はいつも丁寧な自白の供述分析をされていて、今回は

 DNA鑑定も「期待される結論」があらかじめあって、鑑定人がそのことを知っていしまうとその期待に沿って結果が歪んでしまう危険性がある

と書いておられる。そして

19世紀後半から始まった心理学の「科学」化の運動は、自然科学と同様のパラダイムのもとに、人間の行動を周囲の刺激への反応として客観的に記述し、その行動法則を立て、それによって人間のあらゆる行動を説明できる理論を打ち立てようとしてきた。しかし、それは結局のところ、自らを神に擬して人間社会を眺め下ろす「行動の科学」でしかなく、人どうしが互いを理解し合う「私たちの心理学」とはならなかった・・・人は誰も、日常の中で自分とは無関係な他者を第三者として眺めた時、あえてその人の「渦中」に入り込もうと努めない限り、自ら「神の視点」に立ったかのような気分で、あれこれと簡単に論評してしまう。そういう生き物でもある・・・と続けておられます。

これは私たちにも共通するんだなあ と思いますわ。

 

 今日の中国新聞

「パリ同時テロ実行犯逮捕」と一面に大きく載せとってです。でも僕はこんな断定の見出しは大間違いやと思います。「北朝鮮ミサイル関連企業再入国禁止の一人関与」という見出しもそうです。こんな公安関係者垂れ流しの記事を何の疑問符もつけずに堂々と持ってくるこの感覚が「大本営発表」を生んできたんとちゃうやろかなあ。

 

 

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