峠を越えて - Get over the Pass -

自然を愛する気持ちを忘れずに

涼しい

2011-08-20 | 雑感
台湾から戻って早くも一週間が経った。帰国の翌日には帰省のため、解いた荷物をまた詰め直し今度は新幹線に乗った。そして2泊3日で自宅に戻り、水曜日から通常の出勤。なんともあわただしいかった。台湾は暑かったけど、日本もこの一週間、相当暑かった。スコールが降る分、台湾の方が過ごしやすいんやないかな・・・・

そして昨日は一日中雨。朝から激しく降ったお陰で気温も25℃くらいに下がって寒いくらいや。

今日は久しぶりの休日。ゆっくりと起き出し、午後からrunに出かけた。曇り空で日がささない分、汗もさほどかかない。気持ちいい走りができた。
いつもとは違う初めてのコースを走ってみた。途中、万博記念公園駅を通った。開業当時、何にもなかった駅周辺やけど、少しマンションが立ち並んできている。



でも辺りはまだ田圃が広がっていて、青々した稲が育っている。この辺の放射線量は原発事故以降全然下がっていないので、これから穂を垂れる米はどうなるんやろう? 正直言って、県内産の新米は買わないやろうなあー。すでに九州から米をいくらか送ってもらうことにしている。




駅から数km走って万博記念公園に到着。公園といっても跡地は殆ど工業団地になっていて、何にもないところです。こんな池のまわりに遊歩道があるくらやいや。



22km、2時間ちょっとのRunでした。


台湾最終日

2011-08-13 | 旅先
いよいよ最終日、日本へ帰国です。フライト時間が午後4時なので時間があります。台湾に来てから移動で街中を結構歩いていたけど、殆ど市内観光をしていないなあ。ということで、午前中ちょっとぶらぶらしました。


定番の中正記念堂です。中華民国建国の父・蒋介石を記念して建てられたものです。真っ白な壁が街中に良く映えます。中央左寄りに、小さくTAIPEI 101が見えます。

一応、記念写真を。


中正記念堂のある広場にはちょっとした植物園がありました。


そこでこんな結婚式の前撮がありました。香港でも大陸中国でも、綺麗な公園ではよくこんな撮影風景が見られますね。これは中国人の特性なんでしょうか?


記念堂広場から北側は官庁街になっていて、土曜日ということもあるやろけど、人気がまばらです。そんな街角にこんな史跡がありました。


これは誰の像でしょうか? 蒋介石? 孫文?


総統府です。

このあと台北駅近くの三越で、お土産を買って帰ります。帰国したら翌日(つまり明日ですね)実家に帰省するので、何か手土産が要りますからね~... 中国茶器1セット(8,800元)購入です。あとは機場の免税店で何か買うことにしよう!

ホテルを出るとき、チェックアウト時間(12時)から遅れるので2時くらいまで部屋を使わせてほしいと交渉しておいた。フロントはあまり良い顔をしなかったけど、延長料金を払うことで認めたもらった。でもさすがに時間が迫って来たんで、急いで戻ります。
1時過ぎにホテルに戻れたので、荷造りをして、シャワーを浴び、2時にチェックアウト。延長2時間のところを1時間分(400元)に負けてくれたのは、親切心と理解していいんだろうか? なにはともあれ5泊6日、快適に過ごせたホテルでした。締めて15,300元也。



台北・松山機場。街中にある空港なので、すごく便利。ホテルからタクシーで10分ほど。また来る機会があったら、絶対松山機場利用やな!


いよいよ出発という段になって、突然のスコールが... もう慣れてしまったけど、毎日2時~3時くらいにスコールがやってきます。日中猛烈に暑い台湾ですが、雨の後は気温が下がり冷たい風も吹くんで、夕方以降は結構過ごしやすくなることが多いですね。非常に助かるスコールです。でも今日はちょっと迷惑。丁度離陸時間に重なったんで、出発が遅延になってしまいました....

定刻より30分遅れで台北を飛び立ちました。

基隆経由、野柳へ (その2)

2011-08-12 | 旅先
ポロシャツおじさんと別れて、野柳のバス停に降り立った。


道沿いにアパートらしき建物はあるが、ここにも案内がない。と思って辺りを見渡すと、来た方向にちょっと戻ったところに案内板があった。



野柳地質公園の位置が低すぎるので、これは車の運転者向けやろう。矢印の方向に従って歩くこと約1km。途中小さな漁港の横を通り過ぎて行くと、眼の前に大きな駐車場とイルカショーをやってる水族館、それに観光センターや大きな食堂などが広がってきた。駐車場には大型観光バスが10数台も並んでいる。ここは一大観光スポットなんや! (そんなら何で基隆站にもっと解り易い案内を出さんのや?)


公園の切符売り場で、記念写真。


切符売り場の横に野柳岬の地質図があります。幾つかに色分けされた地層は北東-南西方向に伸びて南東傾斜で分布しているのが表示されてます。この方向は丁度岬の伸びと同じです。


入場料は大人50元。公園内にはもう人がいっぱいいます。観光バスで押し寄せるくらい奇岩・絶景があるんでしょう。


これはこの公園で一番有名なQueen's Head。パンフレットの表紙にも使われてます。確かに人の横顔っぽく見えますが、随分痘痕顔の女王様なこと...




海岸沿いの露岩には、黄色の地層の上に茶色の岩がキノコのように幾つも突き出してます。



黄色の地層にはこんな棒状の出っ張りが散在してます。これは生痕化石ですね。多分、貝やアナシャコが砂地(地層が堆積していた当時の海底)に穴を掘っていたものの名残りです。


同じ地層に、こんな形のノジュール(塊)もありました。これはウニの化石ですね。ウニが死んだ後、棘が全部取れてしまって丸い殻だけになったものが化石になったわけです。



岬の端から野柳の街を見た景色です。地層が左下に向けて傾斜しているのがよくわかります(写真の左側が南東方向)。


こうして見るとキノコ状の奇岩が一列に並んでいる様子がよくわかります。つまり、キノコの頭部分を作っている岩石は、もともと1枚の地層であったことを示しています。


奇岩ができた様子を解説した図がありました。なかなか丁寧に説明されています。

今日は午前中にもかかわらず非常~に、蒸し暑い。日陰が無いので、相当まいりますね。こんな真夏に来るとこやないで!と自分で反省です(もっと涼しい時期に来ればゆっくり観察できるんやけどな~)。そろそろ雲行きも怪しくなってきたんで、戻ります。


公園前の食堂。道頓堀のカニも驚きですねこの看板には。 むっちゃ派手!


水槽にはペットボトルに入れられた蝦蛄?


ウツボですね。ハリセンボンもいました。

この食堂にはバスでやってきた団体さん(しかも大陸中国人)が大量に押しかけてるんで、やめときます。
街中をちょっと散策してみます。


野柳の街中。取り立てて何にもないけど、趣がありますね。他に全く観光客が居ないのが良いです!

来るときに通った漁港前にあった海鮮食堂に入って昼食です。店前に食材(多分、今朝獲れたものでしょう?)が並べられていて、それを選んで調理してくれるみたいです。いろんな魚介類があるけど、大きな魚は一人では食べきれないと思い、エビを注文。それから焼きそばと啤酒を追加です。


皿に盛られたエビは20尾くらい。軽く塩茹でしただけで充分、美味です。これで締めて220元(半分以上、啤酒代かも?)。


ピースサインのお姉さん?達。ごちそうさまでした。

そろそろ台北へ戻ります。ところでこの公園には沢山の観光客が来てましたが、日本人は0でした。大陸中国人が大挙していたのは最近の社会状況を反映してるんでしょうけど、それ以外では結構、韓国人が来てましたね、それも個人旅行的に。日本人は台湾に多く旅行に来てますが、台北以外の街では本当に見かけませんでした。個人にしても団体にしても、飛行機でやって来てそこそこ良い宿に泊って、ガイドブック片手に、都会の有名なスポットでショッピング+中華料理。屋台街で聞こえた「人が並んでる店が美味しいんだって」とガイドブックに書かれてる文章そのままを語る若い娘たち。これじゃ何しに海外に来てるんでしょうかねー? 教科書の追体験をして何が面白んやろ? 自分の目で見て、足で歩いて、自分で味わい感じて、田舎で話しかけて、そんな経験が人を豊かにしていくんやと思います。


野柳のバス停に戻ってくると、すでに何人かがバスを待ってました。反対側には基隆から、台北の「淡水」に行くバスがやってきました。来た通りの台鉄で帰るか、このバスに乗って海岸線に沿って台湾最北端を回って帰るか、一瞬躊躇した間にバスが発車してしまった。ちょっともったいなかったかなあ~。


帰りのバスは基隆站まで乗らず、港で下車しました。基隆港は古くからの港町で、戦前は日本に石炭を積みだしていた歴史を持っています。港町といえばどこもレトロな雰囲気を持ってるもんですね。周辺の官庁の建物は、おそらく戦前のものなんでしょうか? 

街中から鼓笛のけたたましい音が聞こえてきました。




お祭りでしょうか? ハデハデ装飾の車が何台も走ってます。

こんな基隆の街を後にして、台北へ戻りました。


台湾5日目:基隆経由、野柳へ (その1)

2011-08-12 | 旅先
5日目の今日は、台北から北東に行った海岸沿いの田舎町・野柳(Yehliu)を訪れました。ここの岬にはジオパーク(Geopark:地質公園)があり、奇岩が見られることで有名です。まずは在来線(台鉄)に乗って基隆(Keelung)を目指します。

台北站で切符を買うわけですが、改札口前の電光掲示板に列車番号、行き先、発車時刻、列車の種類(特急・急行・各駅停車)、そしてプラットフォームの情報が出ていました。お陰で、場所を探しまわったり人に聞いたりしなくても、全然迷いませんね! ただ、切符の自動販売機はまだよくわからないんで、とりあえず窓口に並んでみました。朝のラッシュ時間を少し過ぎてたんで、窓口には殆ど並んでいなかったので...

區間車(各駅停車)に揺られること約50分。10駅程で基隆に到着です。基隆站は八堵站で幹線から分岐する路線です。なので、特急列車はほどんとここへはやってきません。


基隆站ホームに停車中の區間車
台鉄の車両はこんな感じの、ちょっと間抜けなです。


基隆站。貿易港として有名な街の割には、無味乾燥な駅舎です。

駅を出てバス乗り場を探してみると前方左手にそれらしき建物と人集りが見えたので行ってみると、確かにバス停でした。行き先別に乗り場が分かれててそれぞれに行列ができてるんですが、さてその行き先に「野柳」の文字が見えません。辺りを見渡しても案内板や路線図の類も全くないんです。係員らしき中年男性達がたむろしてたので聞いてみると、駅前広場を挟んだ反対側の方を指さして、そこに野柳行きのバス停があると教えてくれました。今自分が居てるところはどうも市内路線みたいです。


基隆市バスのターミナル。

教わったところは、10階建くらいのビルがありました。



行ってみると、ここにもいくつもの行き先の表示があるけど、やっぱり路線図や時刻表なんかは全くありません。ちょっと不安になってきたんで、自分と同世代らしきポロシャツ・半ズボン姿のおじさん(ヨレヨレ感がないんで、この時に地元民やない気がした)に尋ねてみると、「ここで良い」とのこと。そしてスマホを取り出しgoogle mapで経路や自分の目的地なんかをサクサクと表示してくれた訳です。ん~ん、こんな早業をいとも簡単になしえるのは、やっぱりこのおじさん地元民やない!
それでさらにバスは何時に来るのかと尋ねてみてら、このポロシャツおじさんにもわからない。気を利かせて横に止まっていたタクシーに聞いてくれたが、わからない。10分ほど過ぎたころ、ようやくバスがやってきた。前面の行き先表示には「野柳・金山」という文字があったので、これで間違いないようだ。

聞くところによるとポロシャツおじさん、野柳より先の金山(Jinshan)にある有名な温泉に行くそうです。野柳もそうやけど、地元以外でも名の通った場所くらい、旅行者にわかりように大きな看板や案内図を出すとか何とかしないもんやろうか? 



基隆客運バスの車内。
乗りこんだのは、日本ではどんな田舎に行ってももう走ってないやろというくらいの年期が入ったバス。当然車内アナウンスは無し。運転手に野柳地質公園のHPからプリントアウトした写真を見せて「ここへ行けるか?」と再確認。お金はいくらかと尋ねると「後払い」という仕草。乗客が結構いたのでそそくさと車内に入り席に座った。人ごみにまぎれてさっきのポロシャツおじさんとは離れてしまったが、まあ同じバスやからなんかあった時にはまた聞けるんで、一安心。

基隆市内を15分程度で抜け、ちょっとした峠を越えて郊外へバスは向かって行った。この辺に来ると乗客は半分以下になり空席が目立ってきた。さらに10分・20分が過ぎると、右手の車窓から海が見えてきた。太平洋や!

さらに緩やかな峠道(と言っても結構広い道です)をくねくね走っていると、前の席で隣のおばあさん(地元民でしょう)と話していたポロシャツおじさんがこっちを振り返り、何やら合図してくる。「野柳は通り越した」と地元民が言ってるらしい。自分は地図を見ながら現在地を確認してるので「そんなはずはない」、「地元民はおかしい」と思いつつ、運転手に聞いたら、「もうすぐだ」とのこと。やっぱり自分が正しいんや・・・

というまもなく、野柳に着いた。とにかくこのポロシャツおじさんには感謝しなくては。見ず知らずの外国人を気遣ってくれたんやから...どうも!

台湾4日目:国際会議とTAIPEI 101

2011-08-11 | 旅先
今日は昨日と違い一日中、訪台の最大目的である国際会議に出席しました。会場は台北市政府周辺に広がる頂好地区の一角にある国際会議中心(センター)。この隣には世界貿易中心を挟んで、台北のランドマーク的ビル・TAIPEI101が聳え立っています。



センターの正面入口横にあった会議の看板です。
参加人数は分かりませんが、そのうち6~7割が中国人(台湾人の方が多いと思うけど、大陸中国人も結構います)で圧倒的です。あとは、フィリピン人、マレー系、インド系、欧米系が続き、日本人は数%といったとこでしょう... 意外にも韓国人も殆ど居ません。
ここでも中国パワーが炸裂ですかね~?


市政府前広場からのTAIPEI101です。高いだけでなく、デザインが綺麗やと思いませんか?
高さは508m。


近寄ったらこんな感じです。


でもって、もっと近づいてほぼ真下まで来ると、もう先端部が見えないし首も痛くなる!

本日の会議も終わって地下鉄に乗っていると、こんな車内標識に気付きました。


火を消すんやなくて減らすだけか! と、よくよく見ると「」やなくて「」でした。「滅ぼす」方が、強い感じが出ていいですね...

台湾3日目:國立自然科學博物館

2011-08-10 | 旅先
台湾滞在3日目は、第二の目的を果たすため台中を訪れました。

高鉄・台北駅を8時54分に出発、9時43分に台中駅で下車。隣接の新烏日(シンウーリー)駅で台鉄の各駅停車の列車に乗ります(やはりここでも直接乗り換えができません)。

これが高鉄・台中駅の真新しい駅舎。日本の新幹線駅と違ってより近代的で綺麗です。

こちらは隣接の新烏日駅。新設の路線ではないようやけど、駅構内はまだ工事が進行中です。開業に間に合わせないとは、呑気なもんです。

3駅10分ほどで台中駅に到着。やはり在来線の駅舎は、どこも風情がありますね。



目的地は市内のほぼ中心にある、國立自然科學博物館です。日本の博物館や美術館は大きな公園の中に建ってることが多いけど、この博物館の敷地は道路に直接面して、しかもオフィスビルのような単調な感じがします。タクシーで目の前まで連れてきてもらったにも関わらず、周りをキョロキョロと見回してたもんやから、運転手さんがワザワザ指さして教えてくれました(台湾の人ってとても親切!)。

目的というのは単に展示を見たかったんやなくて、実は以前から、この博物館が出版しているCollection and Researchという研究報告書とBulletinをなんとか入手できないかと思っていました。最近はこの手の出版物は、web サイトのページからPDFでダウンロードすることができるようになっていて、Collection and ResearchとBulletinも最新号から順次ダウンロード可能になってます。でも現物(印刷物)に掲載されたオリジナルの図版(写真)のほうがPDFより明らかに鮮明なので、やっぱり貴重やと言えます。

折角ここまで来たんやから展示も見ておこうと思い入場券を購入して館内に入ってみると、親子連れや先生引率の子供たちがウジャウジャ居てました。やっぱり夏休みはどの国でもこういう教育施設は流行るんですね! これを目当てにか、スタッフが子供たちを前にして何やら説明をしてました(中国語は全くわかりません)。

自然科学ということで、生物・天文・宇宙の展示がどれほど充実してるんかなと多少は期待してたんですが、「国立」という割には正直言ってショボイです。上野の国立科学博物館の方が圧倒的に充実してます。自然科学とは対照的に何故か?台湾先住民族や中国文化のコーナーがあって、ちょっと不思議でした。ただタイムリーというか、3月の東北太平洋沖地震による津波被害のパネルが通路に張り出されていました。けど、殆ど誰も足を止めていませんでしたね・・・みんな無関心なんでしょうかね・・・

1時間足らずで展示室を出て、総合案内所で目的の出版物が入手可能か聞いてみました。受付の人はよくわからないようで、学芸員を呼んでくれました。しばらく待たされて現れた方は宇都宮大学の農学部に留学経験があるそうで、片言の日本語が話せるそうです。自分が日本から来たということで、受付の人がわざわざこの方を呼んだみたいです(ん~ん、台湾人はやっぱり親切!)。

この方に連れられて博物館の研究棟に向かい、別の年配の学芸員(多分、責任のある立場の人なんでしょう?)を紹介され、そこで今回の目的と希望を伝えてみました。すると事務員さん?に何やら指示をして、しばらくしてから図書室から件の出版物を持ち出してくれました。待っている間、自分が少し面識のあるこの博物館の学芸員Yさん(去年定年退職したそうです)と、名前だけ(程さん)でしか知らないもう一人のことを話題に出したら、その程さんの部屋までまたまた連れて行ってもらえることとなりました。

程さんの部屋に通された驚いたのは、学芸員らしからぬ骨董品?や書画、置物の類が所狭しと並べられていたことです。





アポもとらず突然お邪魔したにもかかわらず、博物館の方たちには本当に親切にしてもらえ、今回の目的を果たすことができました。

この後すぐに台北に戻り、台湾訪問最大の目的に向かうこととなります。

台湾2日目:台南日帰り旅

2011-08-09 | 旅先
今日は台湾高速鉄道(高鉄)の台湾版新幹線に乗って、訪台の第3の目的地・台南に行ってきました。



高鉄のホームは台北駅の地下にあり、白色の車体にオレンジ色ラインの入った列車が台湾版新幹線です。車両はN700系ならぬ700T系で、もちろん日本の新幹線車両の改造版です。最近何かと話題の某国のパクリ新幹線ではなく、こちらは正々堂々と日本製であることを公言してるので、安全性に問題ないです!



10:00発の左営行きに乗車。列車はこだまタイプの各駅停車。台南は左営の一つ手前の駅で、1時間45分かかります。



上が台湾新幹線のビジネス車、下が東海道新幹線のグルーン車。シートの色と形状がちょっと違うが、車内の作りは殆ど同じ。



横4列シートのビジネス車(グリーン車)で指定席です。これでTWD1,780(=約¥4,800)。同じくらいの距離の東京-名古屋間ならグルーン車で¥15,000くらいやろか? やっぱり安い。



しかもおしぼりの他、お菓子が2つにコーヒーか紅茶、ミネラルウォーターまでサービスで配られました。



台南駅に到着。空は南国の強い日差しで眩いくらいで、日本と比べ物にならないほど本当に日差しが強い。そもそも台南は北回帰線より南やから、当然のごとく熱帯やー!

高鉄の台南駅は郊外に新しく造られているので、隣接する在来線の台湾鉄道(台鉄)に乗り換えて、台南市内に向かいます。高鉄と台鉄、営業母体が違うんやろか? 切符が共通になってないし、それに台鉄の駅名は(忘れてしまったけど)別名。駅前でちょっと迷ってしまった・・・
とにかく無事に台鉄のディーゼル車に乗って台鉄の在来の台南駅へと・・・(実は迷ってうろうろして30分に1本しかない列車の発車時間に間に合わなくなり諦めてたら、係員がこの列車を止めて待ってくれてたみたい!)

台南駅前からさらにタクシーに乗ること15分、目的の安平に到着!



安平は台南の西にある海に面した街で、その昔16世紀にオランダ東インド会社が東アジア進出の足掛かりと台湾の植民地化のために造営した街です。その当時ここは砂州の先端部にあたり、海上の見張りのために城塞が築かれました。その名残が、ここ安平古堡というわけです。ただし当時は、ゼーランディア城と呼ばれていたそうです。

さらに安平の街自身も当時は「大員(ターユェン)」であって、これが今日の台湾(タイワン)の語源になったと言われてます。



安平古堡の敷地内に、鄭 成功の像がありました。彼は台湾の祖ともいうべき人物。



オランダ時代のゼーランディア城としては、ごく僅かの外壁しか残ってないようです。これはその1つです。



博物館の展示物にこんな地図がありました。おそらくオランダ植民地化時代かその前かよく分かりませんが、今の台湾らしき島に「I. Formosa」と記されてます。これはポルトガル語「Ilha Formosa」で美しい島、つまり台湾の別名「美麗島」のことです。

それともうひとつ面白い地名があります。「Leser Lequeo」です。これはおそらく、15~16世紀に東南アジアで知れ渡っていたポルトガル語由来の「レキオ」という島やないかと思います。レキオはリュウキュウが変化したもの。つまり「小琉球」です。
この当時、大陸の王朝(宋・明など)からみて東シナ海に浮かぶ島々の総称が琉球であり、そのうち現在の沖縄諸島が「大琉球」、台湾が「小琉球」と呼ばれていました。面積的に小さい沖縄の方が「大」なのは、おそらくこの地にすでに王朝が形成されつつあったことが大きな要因ではないでしょうか? これに対し台湾には少数の原住民が住んでいただけで、大陸王朝は台湾に対して大した関心を持ってなかったのかも知れません。ちなみに現在、台湾の南に小琉球という島があります。

というわけで話がだいぶ逸れましたので、安平古堡跡を後にしましょう。



すぐ隣にこんなお寺がありました。この派手さ加減はやっぱり南国ですね~。「天后宮」という名前みたいですが、「聖母」という文字が正面から見えました。まさか、聖母マリア???

お昼を屋台で食べて(魚フライの餡かけが入った麺)、旧市街(老街)をぶらついてみました。





街のあちこちに、「蝦餅」と銘打った「えびせん」屋さんが一杯あってよく目立ってました。そのうちの一つです。老街のお土産屋さんで一袋だけ買おうとしたら、お店のオバちゃんに無理やり抱き合わせで余分に買わされてしまった。何処の国も「オバちゃん強し」です。



ぎょっとする光景! 食堂屋台の前に、食用の鶏と一緒の籠に入れらてたハトを目撃! やっぱり食用なんやろなあー・・・



暑い中、へとへとになりながら台南駅に戻ってきました。古い駅舎の背後に近代的な高級ホテルが出現。なかなかのアンバランスが絵になりますな~。

来たときの経路を逆に戻り、16:15の台北行き高鉄に乗車。しばしの休憩です。



すると台中に差し掛かるころ、前方に黒い雨雲が見えてきた途端、激しい雨が・・・ これが熱帯のスコールやろか? 雷もバンバンなってます。まるでゲリラ豪雨です。

こんな雨に遭わんでよかったなとつくづく思う、台南の日帰り旅でした。

牛肉麺

2011-08-08 | 旅先
ホテルのフロントで教えてもらったすぐ近くの食堂に、早速行ってみました。
まずは台湾啤酒を注文。紙コップはアカンやろと思うが、とにかく喉が乾いてるので我慢、我慢。味はアジア諸国のビール同様、コクが無く旨みが薄い。でもこんな気候ではこのくらいが飲みやすいんやろう...




そして出てきた牛肉麺。脂っこいかと思ったけど、ちょと拍子抜けするくらい、こちらも薄味。細麺と平麺のどちらかを選ぶことができたが、なんとなく細麺にした。でも歯ごたえが無かったので、この選択は失敗やったみたい。お値段はビール込みで285元(TWD)。

この後街中をぶらぶらしてみると、あちこちに牛肉麺の看板が出てたので、これは台北の名物なんやろうか...

台北・松山機場~ホテルへ

2011-08-08 | 旅先


3時間40分ほどのフライトで、台北の松山機場に到着。意外と早い! 機場内は、ほのかに中国っぽい臭いが漂っています。どこの国に行っても、空港降り立つと何となくその国独特の臭いってあるもんやね・・・
ちなみに、やっぱり中華そばの香辛料がその元みたい。



機場の外は、日本でもよくある駅前ロータリーといった感じです。車も殆ど日本車、ビルの看板も日本企業が目立つようですね。意外に韓国企業が少ないのかな? まあ、こじんまりとした機場です。

タクシーに乗って3km、15分ほどでホテルに到着です。105TWD(台湾ドル)なので300円もしない、安い!



泊りのホテルは柔美商旅

大通りから50mほど中に入ったところにあるのでわかりにくいけど、外観は写真の通り綺麗です。中も落ち着いた雰囲気で、日本のシティーホテルとビジネスホテルの中間って感じです。フロントの若いお姉ちゃん(いや、受付のお嬢さん)も愛想よく、たどたどしい日本語で対応してくれました。

部屋の様子はこんな感じです。





デラックス・ダブルという部屋ですが、日本のサイズより大きいベッドとソファー、小さなテーブルと机が用意されていて、かなり広いです。ベッドとソファスペースを仕切っているつい立には、液晶TVがはめ込まれ、これが360゜回転します。なので、ベッドに寝転んでいてもソファに座っていても、TVを見ることができます! でも、面白そうな番組がなかったので、殆ど見てません・・・



バスルームには、ジャグジー付きのバスタブとシャワースペースが独立していて、TVまで付いてます(こちらも見てません)。
今日から5泊ですが、これでゆったりと過ごせます。

では、散歩がてらに街に出てみます!

羽田国際線

2011-08-08 | 旅先
およそ1時間半で羽田の国際線ターミナルに到着です。

真新しいターミナルですがさほど広くないので、モノレールの改札口を出るとそのまま出発ロビーとなります。エアラインの数もまだ少ないからカウンターを探す時間も必要なし!



搭乗機はエヴァ航空のBR191便。全日空とのコードシェアです。



チェックインを済ませ、ターミナルビル内をうろうろと。エスカレータで一つ上がるとレストラン・お土産店街となってます。外国人を意識してかあからさまに江戸情緒を演出してるところが、どうも陳腐です。張りぼての街にはやっぱり感動できませんな・・・



ターミナル内はあまり見るものが無かったので、手荷物検査を済ませ出国手続きへ。

ここでちょっと誤算が。。。
行列に並ぶのが嫌いな性分なので、今回は自動手続きに初挑戦。あらかじめ登録申請用紙をホームページからダウンロードし用意していたけど、この申請は手荷物検査前にしとかなあかんことがわかった! (つまりチェックインカウンターの端の方にあった)

一旦戻って手続きを済ませ(5分で!)て、もう一度手荷物検査のやり直しです。


申請場所は、こんなしょぼいエリアです。。。

出国手続きは、本当に簡単。並ぶことなく、1~2分程度で通過。ただし出国スタンプが押されないので、係員に事前に申し出て、通過してからすぐ横の事務室で押してもらいました。



1時間も前に、搭乗口に到着です。案の定、飛行機の到着が遅れています。出発が何時になるか、まだアナウンスがありません。いずれにしても、もうじき出発です!


木陰の公園

2011-08-07 | ランニング
今日も朝から日差しが強~い! ぐずぐずしてたらもう11時をまわってしまったので、とっとと走りに出かけた。しかしこうも暑いと熱中症で倒れそうなので、幾つかの公園を結ぶコースを走ることにした。自宅周辺は公園が多く、しかもその多くが街路樹が生い茂った遊歩道で繋がっている。日差しが強いときにはうってつけや!と思う。

駅前の中央公園を12時過ぎに出発して北上し大学の手前でUターン。そこから同じ道を南下し、昨日走った乙沼公園まで約1時間。ここでまたUターンして中央公園まで戻って、合計20km、2時間のRun。途中コンビニ休憩1回、自販機休憩1回の水分補給。あー、やっぱり暑い! もっと涼しいうちに自宅を出なあかんな・・・

明日から、台湾出張です。向こうも暑いやろうな~。 数日前、台湾情報収集しようとネットを見てたら、pukiさんという台湾駐在員の家族?の方のブログを発見。毎日こまめに、いろんなお店や街中情報がアップされてます。綺麗なレイアウトの写真のほかにお店の場所がわかるよう地図も貼り付けられていて、なかなか便利やな~と感心してます。

乙沼公園

2011-08-06 | 雑感
今朝は8時半から娘たちとテニスをした後、洞峰公園から土浦の乙沼公園まで走りにいった。気温はそれほど高くないけど、朝から湿気が多く汗がとめどなく流れてくる。沼のまわりは余計や!


沼には蓮が生い茂っていて、丁度白い花がいくつも咲いています。蓮といえば蓮根、蓮根といえば土浦。土浦の蓮根の生産高は、確か全国1位か2位やったと思うんやけど、間違ってたらゴメンナサイ・・・


蓮の中に一か所だけ、別の水草が群生していた。これは金魚鉢によく入ってる種類やと思うんやけど。これも間違っていたらゴメンナサイ!


沼のそばには、何故か鶏が。普通は鴨やアヒルなどの水鳥やないんですかねー。

夜のパトロール

2011-08-05 | 雑感
今日は6時から,娘の通う中学校でPTAの会合に出席した。夏休みに入ってから学校で落書きや器物破損の悪戯が頻繁に起こってるのだそうだ。先生から被害写真を見せてもらったが,身内やないとわからんところから侵入して来ている。おそらく在校生か卒業生やと想像してしまう。本当は疑ったらあかんのやろうけど...
再発防止のため,これから週末の夜は11時半から父兄でパトロールすることになった。食後の運動には丁度良い感じやね?!