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自然を愛する気持ちを忘れずに

台湾3日目:國立自然科學博物館

2011-08-10 | 旅先
台湾滞在3日目は、第二の目的を果たすため台中を訪れました。

高鉄・台北駅を8時54分に出発、9時43分に台中駅で下車。隣接の新烏日(シンウーリー)駅で台鉄の各駅停車の列車に乗ります(やはりここでも直接乗り換えができません)。

これが高鉄・台中駅の真新しい駅舎。日本の新幹線駅と違ってより近代的で綺麗です。

こちらは隣接の新烏日駅。新設の路線ではないようやけど、駅構内はまだ工事が進行中です。開業に間に合わせないとは、呑気なもんです。

3駅10分ほどで台中駅に到着。やはり在来線の駅舎は、どこも風情がありますね。



目的地は市内のほぼ中心にある、國立自然科學博物館です。日本の博物館や美術館は大きな公園の中に建ってることが多いけど、この博物館の敷地は道路に直接面して、しかもオフィスビルのような単調な感じがします。タクシーで目の前まで連れてきてもらったにも関わらず、周りをキョロキョロと見回してたもんやから、運転手さんがワザワザ指さして教えてくれました(台湾の人ってとても親切!)。

目的というのは単に展示を見たかったんやなくて、実は以前から、この博物館が出版しているCollection and Researchという研究報告書とBulletinをなんとか入手できないかと思っていました。最近はこの手の出版物は、web サイトのページからPDFでダウンロードすることができるようになっていて、Collection and ResearchとBulletinも最新号から順次ダウンロード可能になってます。でも現物(印刷物)に掲載されたオリジナルの図版(写真)のほうがPDFより明らかに鮮明なので、やっぱり貴重やと言えます。

折角ここまで来たんやから展示も見ておこうと思い入場券を購入して館内に入ってみると、親子連れや先生引率の子供たちがウジャウジャ居てました。やっぱり夏休みはどの国でもこういう教育施設は流行るんですね! これを目当てにか、スタッフが子供たちを前にして何やら説明をしてました(中国語は全くわかりません)。

自然科学ということで、生物・天文・宇宙の展示がどれほど充実してるんかなと多少は期待してたんですが、「国立」という割には正直言ってショボイです。上野の国立科学博物館の方が圧倒的に充実してます。自然科学とは対照的に何故か?台湾先住民族や中国文化のコーナーがあって、ちょっと不思議でした。ただタイムリーというか、3月の東北太平洋沖地震による津波被害のパネルが通路に張り出されていました。けど、殆ど誰も足を止めていませんでしたね・・・みんな無関心なんでしょうかね・・・

1時間足らずで展示室を出て、総合案内所で目的の出版物が入手可能か聞いてみました。受付の人はよくわからないようで、学芸員を呼んでくれました。しばらく待たされて現れた方は宇都宮大学の農学部に留学経験があるそうで、片言の日本語が話せるそうです。自分が日本から来たということで、受付の人がわざわざこの方を呼んだみたいです(ん~ん、台湾人はやっぱり親切!)。

この方に連れられて博物館の研究棟に向かい、別の年配の学芸員(多分、責任のある立場の人なんでしょう?)を紹介され、そこで今回の目的と希望を伝えてみました。すると事務員さん?に何やら指示をして、しばらくしてから図書室から件の出版物を持ち出してくれました。待っている間、自分が少し面識のあるこの博物館の学芸員Yさん(去年定年退職したそうです)と、名前だけ(程さん)でしか知らないもう一人のことを話題に出したら、その程さんの部屋までまたまた連れて行ってもらえることとなりました。

程さんの部屋に通された驚いたのは、学芸員らしからぬ骨董品?や書画、置物の類が所狭しと並べられていたことです。





アポもとらず突然お邪魔したにもかかわらず、博物館の方たちには本当に親切にしてもらえ、今回の目的を果たすことができました。

この後すぐに台北に戻り、台湾訪問最大の目的に向かうこととなります。

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