峠を越えて - Get over the Pass -

自然を愛する気持ちを忘れずに

アンダルシア旅行(7日目)

2012-03-31 | 仕事
昨日で会議は無事終了.今日(3/30)から4日間,アンダルシア地方(Betic山脈)のフィールドワークに出かけました.会議参加者のうち16名と案内役の1名,計17名がマイクロバスに乗り合わせました.
朝8時にカディス・El Puerto de Santa Mariaのホテルを出発.午前中にLa Barca de Vejer(stop 1),Zahara de Los Atunes(stop 2),Algecira(stop 4)に停車.stop 3はジブラルタル海峡からアフリカ大陸を望むことができる展望台でしたが,生憎の小雨で視界が効かず,ここはスキップ(ん~ん,残念!).

Zaharaはマグロの水揚港で有名らしく,スペイン人の案内者から「日本人がよく来るよ!」って教えられました.



街の入り口にある看板? ZAHARAの文字の上にマグロの像がありました.教えてもらわなければ,何のことかさっぱりわかりません!



ここはAlgecirasの海岸.左奥に見えるのはGibraltar半島.やっぱりここからもアフリカ大陸は見えません!

お昼は2時過ぎから.スペインでは何処でも昼食は2時! しかもワイン付きです.



田舎の山の中のレストランです.

午後からは,Sierra de la Utrera(stop 5)とAlgatocin(stop 6)へ.結構険しい山中でも,山の高いところに集落があります.こんな高いところでは水をどうしているのか不思議に思えるけど,生活している訳ですね.古くは,林業と牧畜(山羊が放されてました)で生計を立てていたそうです.



山中の集落.街並が綺麗です.

夕方8時頃(夜なのにまだ明るい!),今日の宿泊地Rondaに到着.



ホテル前で,荷物を降ろしているところです.真ん中左寄りの子供は,偶然横切って写り込んでしまっただけです(参加者じゃあ~りません・・・).



ホテルの前景.



部屋からの眺め.ホテルは深い渓谷の崖上に建っているので,こんな眺望が楽しめます.

午後9時です.もうお腹も減ってきたことなので,みんなでホテルから歩いて5分くらいのところにあるレストランへ.



丁度真向かいには闘牛場があります.小さいながらもライトアップされ,幻想的な雰囲気が漂います.



我々の一員,カルメンさんが皆から注文を聞いて回ります.それにしてもこのI君.太々しい態度です! 空腹で機嫌悪いんやろ・・・

こうして初日の夜は更けていきました.

ゼネスト(6日目)

2012-03-29 | 仕事
スペイン滞在中,物々しい出来事に遭遇しました.といっても直接自分の身に災いが降ってきた訳でなないけど,会議に同席していた日本人3~4人ほどが被害を受けることになります.

既に欧州ではギリシャを初め,次に経済危機に襲われるのはイタリア・スペインと言われてます.日本では全く報道されてませんでしたが,最近スペイン政府は経済危機を回避するため,緊縮財政と市場改革を唱えていたそうです.これに対し2つの労働組合が政府案に反対し,3月から5月にかけてゼネストを実施する構えを見せていました.

そして今日,3月29日.政府と労組との交渉は決裂し,ゼネスト決行となりました.
スペインではこのような騒動はよくあるそうですが,実際にゼネストが実施されたのは8年ぶりと聞きました.

件の日本人ですが,会議最終日(29日)の夕方に,近くのヘレス空港からマドリードに飛び,一泊の後,朝の便で帰国することになってました.当然すべての交通機関は止まり(商店も便乗でお休み),移動は不可能です.
結局はカディスにもう一泊し,翌朝5時前にホテルを発って帰国する日程に変更しました(無事帰国できたか,連絡が無いのでわかりません!).

カディスでは,殆ど何も騒ぎは起こってませんでした.会議参加のフランス人と話しても,彼らは何も知りませんでした.騒いでたのは日本人だけです.

今朝のTVニュースではこんな映像が流れてました.



労働組合の幹部でしょうか? NO!って言ってるんでしょうね...





マドリードの広場でしょうか? 大勢集まってます.



デモ行進ですね.



一部暴徒化して,火炎瓶が飛び交ったようです.お店や車が焼かれてます.



政府関係者でしょうか? 何かを訴えかけてました.
そして逮捕者を100人以上出したそうです.

交渉決裂なので,4月2日,4日,..と,まだまだゼネストの予定があります.自分は3日にスペインを離れる予定なんで,今のところ大丈夫...と思います.

カディス旧市街(5日目)

2012-03-29 | 仕事
3日目(3/28).カディスの中心地に来てみました.ここはスペイン本土から大西洋に砂州状に突き出たところに当たり,周りが海に囲まれています.
18世紀,スペイン政府は大西洋へのアクセスの良いこのカディスに,アメリカとの貿易港を移したことによって,カディスはスペインで最も国際的な街となり,現在でも市街に多くの歴史的建造物が見られます.



そんな建造物の一つ.県庁か?,市役所か? 多分そんな建物なのでしょう.街中は絵になる建築物が多いですね.



19世紀初め,ナポレオン・ボナパルト率いるフランス軍の侵略に対抗し,その支配に屈しなかったカディスでは国民議会が開催され,1812年カディス憲法が採択されたそうである.その時の記念碑がこの塔です.



そして大西洋.初めて見る景色です.

シェリー酒(4日目)

2012-03-28 | 仕事
会議2日目(3/27)の夕方.7時過ぎからホテルを出て徒歩で近くのワイナリー見学とテイスティングというスケジュールとなっている.



ワイナリーに着くとガイドさんがシェリーの歴史や製法をいろいろと解説してくれます.



ここのワイナリーは1830年代に創業したBodegas Luis Caballero社のもので,ワインをオークの樽で寝かして作られるVino de Jerez(ヘレス・ワイン),つまりシェリー酒)の本場です.ここカディス県のヘレス周辺で作られたものしか「シェリー」という名を使用することができないそうです.シャンパーニュで作られる発泡ワインのみが「シャンパン」と名のれるのと同じですね.



テイスティング用に用意されたグラスとシェリー酒.



シェリー酒は基本的に白ワインで,18%以下のものがVino(フィノ=ワイン),熟成を高めアルコール度数が18%を超えるものをOloroso(オロロソ),そして極甘口のCreamなどがある.



OlorosoとCreamタイプのシェリー酒.Creamは食前酒としても非常に甘く,自分には不向きでした.その分,Olorosoは美味しく飲むことができます.

この日は何杯でもシェリーが飲めたのですが,夕食はウェイターが持ってくるカナッペの類いしかなく,とても腹を満足させるものではありません.この後Sさんと中座して,街中に消えることにしました...

会議の始まり(3日目)

2012-03-27 | 仕事
今日(3/26)から会議の始まり.会場はホテルにある教会を思わせるようなホールです.


出席者は大体70~80人くらい.そのうち日本からは20人程度で,そのほかの多くはヨーロッパ各国とニュージーランド・アメリカ・中国が若干名といったところ.ここでは日本人がメジャーです.

昼前にちょっと時間が空いたので,街中の散策へ出てみました.



こんな白壁の建物が立ち並んだ風情のある通りを歩くと,やっぱり異国情緒を感じます.



教会?修道院? よく分からないけどこの前がスペイン広場という名の広場になっていて,カフェなんかがお店を出しています.



スペインと言えばやはり闘牛.こんな田舎町にも立派な闘牛場がありました.

マドリードからカディスへ(2日目)

2012-03-26 | 仕事
今朝は7時半にモーニング・コールで起床.今日からサマータイムに変更やから,1時間早くなる.ということは,実質1時に寝て6時半起きという感じになる.やっぱり眠い.
ちなみに日本との時差は7時間.


宿泊したClement Hotel Bajaras.一泊60ユーロ(約¥6000)で申し分ないホテル.室内も綺麗でした.


今日はrenfeの高速鉄道に乗り,スペイン南西部のCadizに向かう.ホテルからいったん空港に戻りrenfeの近郊線でMadrid Atoch駅に向かう.


renfe近郊線の空港駅.



Atocha駅までは僅か20分.ここで高速鉄道に乗換.駅改札前には熱帯植物園を思わせる吹抜けホールとなっていて,多くの人が時間待ちをしてました.



改札を通って階段を下れば,長距離の高速列車のホームに出れます.



これがカディス行きのAlvaという列車.定刻の12:15の1分前にALSAはホームを出た(←定刻より早くてええんか?)




Atocha駅を出るとこんな感じの街並みが見えます.





車窓からは平原に広がるオリーブ?畑がずーっと続き風景が変わり映えしないので,飽きてしまった.

そして1時間ほどして昼食が運ばれてきます.



飛行機の機内食のようなランチですが,味は結構いけます.もちろんワイン付きで!

このあとセビリアを過ぎて,終点カディスのちょっと手前,El Puerto de Santa Maria駅で下車.宿泊地のホテルに向かいます.

ミュンヘン経由マドリード

2012-03-25 | 仕事
いつもは国内だけでなく海外でもできるだけJALを利用してるけれど,今回は乗り継ぎの関係で,10数年ぶりに全日空を使うことにした.成田はいつもの第2ターミナルでなく第1ターミナル.気のせいか閑散としているように感じるのはなんでやろか?
とにかくミュンヘンまでの11時間のフライト.エコノミー・シートはとても窮屈な時間ということは間違いない.なんやかんや言っても飛び立ったら後には引けない(当たり前やけど)訳で,読書に音楽,映画で11時間をやり過ごすしかない.


今回は久しぶりのANAです.


定刻より10分遅れて1時に飛び立った.機内は満席.もう春休み入ってるから旅行客が多いのは仕方ないが,中高年の団体旅行客が3分の1といったところか.飛行は順調で特に問題なし.西回りの旅はいつまで経っても日が暮れない.順調過ぎて予定より1時間近く早くミュンヘンに着いた.早く着くなんて珍しいことや!

ミュンヘンは午後の4時を少し回ったところ.入国審査を経てターミナル内へ.もっと寒いかと思ったがターミナル内は蒸し暑く,外に出ても生温かい空気が漂っている.


ミュンヘンの空港のターミナルビル.ガラス張りの近代的なビルです(その分,異国情緒が感じられません).

 
マドリードへの乗換便を待つ間,折角なんでドイツ・ビールを飲むことにした.450ccのグラスで税込4ユーロ.アルコールが入るとやっぱり眠くなってきた.エコノミー・シートではゆっくり寝ることはできないから,疲れが溜まって来るやろう.待つこと4時間あまり.どうも天候が悪化して到着便が遅れているらしい.夜8時(日本時間で翌日の朝4時)になって漸くミュンヘンを後にした.


出発時にはもうこんなに暗くなっていた.



真っ暗なマドリード・バラハス空港.


2時間半ほどしてマドリードに到着.空港はもう閑散としていた.このバラハス空港はターミナルが4つもある大きな空港.飛行機から降りて荷物をピックアップしようとターミナル内を移動していたら,どうやら隣のターミナルに入ってたようだ.係員に告げると,いったんこのターミナルから出て,元のターミナルに入り直せとのこと.言われた通りに戻り,到着口を逆走して荷物を取りに行くことになった(当然到着口の係員には文句を言われたが,チケットを提示して説明をしたらすんなり入れてくれた.感謝!).
ここでも1時間以上も時間を無駄にしてしまった.空港近くのホテルのシャトルバスに乗り,ベットに入ったのはもう1時を過ぎていた.日本時間で朝の9時.26時間以上も起きていた訳や...ああ,眠い.

スペイン出張(1日目)

2012-03-24 | 仕事
今日からスペイン出張。12;50の出発まで少し時間があるので寛いでるけど、この先ミュンヘンまで12時間のフライトが待っている。その後乗り継いでマドリードまで3時間ちょっと。この長さを思うと、今から気が滅入ってします。あー、遠い!

3.11

2012-03-11 | 雑感
朝から穏やかな一日になりそうです。散歩がてらに近所を軽くランニング。この一週間,脇腹の筋肉を痛めてて思うように走れなかった.今もまだ完治してない.
大学構内の学生宿舎では,卒業生が荷物を車に積み込んでいた.彼らは就職できたんやろか?
駅前まで行ってみた.駅前の公園では,時期外れの「第一回ふるさと祭」がやっていた.今日は3.11.お祭りではないと思うんやけど...



ステージではこんな戦隊ショー,やってた.ソーランレンジャーって何者?

雛人形

2012-03-04 | 雑感
昨日は雛祭.雛人形を,いつまでも出してると娘が嫁に出遅れるなんていうけど,我が家では毎年2~3週間は出しっ放し.
去年もそうやったので,それで3.11の地震に遭遇,箪笥の上から落ちてしまいました.今年はそんなことが無いよう,すぐに片付けました.

renfeとAlsa

2012-03-02 | 仕事
またまた海外出張の準備に追われてあっという間に2月が終わり,3月に突入.今度の行き先はスペイン.
日本からの直行便はなく,欧州のどこかで乗継ぎが必要.何処で乗換えるか,何処のエアラインを使うか,選択肢は実に豊富.それによって値段もまちまちで,正直困ってしまった.しかし!乗継ぎに2~3時間かかることを頭に入れ,ドイツ経由にすることにした.理由は単純,美味しいビールにありつけるから...

で,最終目的地はスペイン南西部の古都Cadiz.地中海から大西洋に抜けるジブラルタル海峡から少し北上したところにあるこの街は,マドリードからスペイン国鉄“renfe”に乗って約4時間かかる.この街で5日滞在して,その後Malaga経由でGranadaへ移動.Granadaもイスラム帝国統治時のアルハンブラ宮殿が残る歴史ある街.いまからとても楽しみではあるが,とにかく予約に手こずった.

renfeにしてもAlsaという高速バスにしても,日本からWebサイトでシートの予約ができるようになっている.そして希望の便と座席を指定してクレジット決済.が,しかし.画面に「Your bank is not available」と表示され,チケットが購入できない.カードを代えて何度かやり直したが,やはり駄目.ここでちょっと「もしかして,二重三重払いになってるんでは?」と不安になり,カード会社に問い合わせてみたところ,「相手先から何の取引情報が入ってない」という確認がとれた.つまり,renfeとAlsaのサーバーが取引を拒否しているようだ.この間,ネットでいろいろ検索してみたが,去年あたりから日本でクレジット決済できなくなっているという書き込みが,幾つかあった.

後日,renfeのチケットはJTBに頼んでとってもらったが,Web購入なら112ユーロ(約1万2,000円)のところ,手数料(3,000円ほど)込みで1万9,000円もかかってしまった.Alsaの高速バスは日本国内からはどうも買えないようだ.これもJTBに頼んでみたのだが,スペイン国内のJTBから現地の代理店を通じて無理やり手配することもできないことはないらしい.しかしその場合,現地の人件費や手数料で2~3万円もするらしい.たかだか3,000円ほどのバスチケットにそんな金は払えない...

またまたネットで検索してみると,結論的に「スペイン人は予約しない!」が正解みたい.

そこで,今回の出張でお世話になるスペイン人にバスチケットを頼んでみることにした.彼は機嫌良く引き受けてくれたのでお願いすることにしたが,「これから窓口に買い行く」という返事.やっぱり予約しないんや...