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プクプク日記 観劇 映画 落語 スポーツ観戦 読書の日々

今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

パペットが素晴らしい「戦火の馬」

2016-11-20 11:29:12 | 日記
「ナショナルシアターライブ」作品「戦火の馬」観てきました。第一次世界大戦中の名馬と飼い主の友情を描いた物語。私は観てませんが、スピルバーグ監督で映画化されています。ただ、映画なら問題ありませんが、舞台で馬をどう描くのか? 興味がありました。見終わって、さすが「ナショナルシアター」レベル高かったです。パペットが3人がかりで、等身大の馬を動かします。これ、よほど息が合っていないと難しいでしょう。どれぐらいの時間かけて練習したのでしょうか。「素晴らしい」の一言です。
物語についても、触れておきます。1912年 イギリス。子馬のオークションが行われています。例によって仲の悪いテッドとアーサーの兄弟が張り合います。法外な値段で、弟のテッドが落札。兄アーサーの鼻を明かします。が、値段を聞いて妻のローズは激昂。息子のアルバートまで、とばっちりを受けますが、彼が馬を立派に育てると約束したので、その場は収まります。
アルバートは、馬をジョーイと名付け、懸命に育てます。その甲斐あって立派に成長したジョーイ。が、戦争が、彼らの仲を引き裂きます。軍馬として売られたジョーイ、顔見知りのニコルズ中尉が面倒を見ると約束してくれますが、アルバート 中尉の戦死を知ります。いてもたってもいられなくなったアルバート。自ら志願して軍隊へ。ジョーイ探しの旅が始まります。
役者もさることながら、戦場 農場などを映像も用いながら、照明の加減などで表していくナショナルシアターの実力は、さすがの一言。見応えある舞台でした。

こんなに楽チンだったんだ!「胃カメラ」初体験

2016-11-19 11:09:42 | 日記
「胃カメラ」飲んできました。初体験です。基本的に苦しいことは嫌いなので、あのバリウム飲んでみたいなのは、ノーサンキューでした。未だ、人間ドックも未体験です。が、今回は、糖尿病でかかりつけの医師からの強制。拒むことは出来ず、イヤイヤ行って参りました。予約入れたのは1か月ほど前。検査日が近づくほど憂うつに。前日は、9時過ぎたら、飲食禁止ということで、その前に詰め込んだら下痢する始末。いや、我ながら情けない😊
で、いよいよ当日。病院行って、問診票書いて、ベッドの上へ。ジェル状のものを口に入れ、舌先が痺れてきます。噴霧器のようなもので、喉に一噴き。で、静脈注射。あっという間に夢の中。目覚めたら、1時間半経過。全て完了。お医者さんから経過説明。
こんなに楽チンだったんだ~❗「次は2年後くらいで大丈夫」と、先生からお墨付き頂きましたが、これなら、毎日でもOKと、急に強気になった私でした。

大ヒットするのが分かる「聲の形」

2016-11-18 10:44:21 | 日記
後れ馳せながら「聲の形」観てきました。公開から2か月以上経っているというのに、映画館、まずまずの入りでした。内容も、アラカンの私が観ても面白かった。大ヒットするのが、分かります。「君の名は。」しかり、今のアニメは、充実しています。
主人公は、石田将也。冒頭、彼が自殺しようとするショッキングなシーンから始まります。そして、彼の小学校時代の話へ。彼のクラスに転入してきたのは、西宮硝子という聴覚障害をもつ女の子。うまくいっていたクラスに、さざ波が起きます。クラスメイトとコミュニケーションがうまく取れない硝子。いつしか、イジメの対象に。その行為が行き過ぎとなった時、クラスの皆は、首謀者だった将也に、その責任を押し付けます。硝子が学校を去ると、イジメのターゲットは、将也に替わります。
高校生になった将也は、相変わらずの毎日。己の人生に決着をつけようとしますが、その前に、硝子に会いにいこうとします。すっかり成長した硝子。彼らの第二章が始まります。
主人公の将也 硝子はもちろんのこと、彼らを取り巻く小学校 高校の仲間達が、実にうまく描けています。植野 島田 佐原 永束 そして、硝子の妹·結弦。自分が子供だった頃、身の回りに居たような彼ら。その辺りが、ヒットの要因なのでしょう。原作の漫画読んで、もっとこの作品、知りたくなりました。

フェリーニの処女作「寄席の脚光」

2016-11-17 11:43:25 | 日記
渋谷のシネマ·ヴェーラで、F·フェリーニの処女作「寄席の脚光」観てきました。1950年の作品。タイトル見れば分かる通り、劇場で生きる芸人たちの話です。
ケッコを座長に、旅回りを続けている劇団。そこに、若いダンサー·リリアーナが入団を志願します。野心たっぷりの彼女 劇団員たちは、これ以上人数増えたら、自分たちの食い扶持が減ると反対しますが、小屋主のプッシュもあり入団。何より、座長自身が彼女に夢中。リリアーナに言い寄ろうとする上客からも、自ら身体を張って彼女を守ります。とうとう、周りの忠告も聞かず、彼を一途に思うメリーナを捨て、リリアーナに入れあげる始末。そんな座長ではうまくいくわけもなく、劇団の行く末もおぼつきません。が、ケッコは、リリアーナ中心の劇団で、国中で成功することを夢見て、一座の維持に努めます。しかし、若いダンサーからすれば、ケッコのような冴えない中年男は、自らのステップアップのための踏み台に過ぎない。彼女は、彼の人脈をうまく活かして、新たな一歩を踏み出します。ラスト、リリアーナは、業界の大物と巡業地へ。列車が出発しようとした時、彼女、同じホームにいるケッコを見つけます。別々の道を歩み始める2人。が、ケッコ また、新たなターゲットを見つけたようです。
フェリーニ夫人でもある「道」でお馴染みのジュリエット·マシーナが、男に捨てられても許す健気なメリーナを演じています。ああいう女性に巡り会いたいと、心底思ったアラカンの私です。

筒井康隆「日本以外全部沈没」

2016-11-16 10:52:44 | 日記
昨日の相撲は、白鵬1000勝達成!テレビで見てましたが、見事なものです。豪栄道も、3日間危なげなし。骨のある相手と当たっていると思うのですが、立派なもの。このまま、両力士に勝ち続けてもらいたいものです。
さて、筒井康隆著「日本以外全部沈没」 パニック短篇集というくくりで、文庫本となっているものです。私、この方の作品も、ほとんど読んだことがありません。自分では、結構読書好きなつもりだったんですが、改めて振り返ってみると、一体どんな本読んでたんでしょうか? 謎です。
ただ、この「日本以外全部沈没」は、読んでました。勿論、小松左京の「日本沈没」のパロディー。文字通り、日本以外全部沈没してしまったので、食い詰めた外国人が、日本に集まるというお話。いきなり、シナトラが東海林太郎のナンバーを歌う場面から始まり、乱交パーティに現れるのが、オードリィ·ヘップバーンにカトリーヌ·ドヌーブなどなど、今、改めて読んでも面白い。70年代初頭の作品とのこと。
しかも、この短篇集 あの名作「農協月へ行く」も、収められています。私、この2作品が読めただけで、大満足。他にも「ヒノマル酒場」「パチンコ必勝原理」など、全11作品。いずれも、面白い。改めて、今まで、ほとんど読んでこなかった己の不明を恥じた次第です。