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田切通信

旅行に写真に究極超人あ~るに飯田線田切駅

2006-05-15 20:52:31 | 飯田線の旅
 蛍はこれから先の初夏の頃、種類や環境によって多少時期がずれるが出始める。飯田線沿線では終点辰野の蛍が、かつて駅のスタンプになっていたほど有名だ。他には山吹駅から少し山の方に入った場所も蛍の名所らしい。蛍は綺麗な小川と林がないと生息できない。えさとなる「川にな」が生息していないと蛍の幼虫が生きられないのだ。近年治水のためと称して川の3面護岸(川底と左右両岸で3面)をして、全てをコンクリートで鏡のように固められた小川が多いが、そうなるともう蛍は生息できない。僕の家の付近の小川でもかなり前は蛍がよく出たのだが、護岸されて以来全く姿を見なくなった。

 蛍は日中は水辺の林に隠れていて、夕方日が落ちると水辺に集まってくる。最近はLEDがあって、熱のない光が結構身近に当たり前のようにあるので、さほど感動もないかも知れないが、全く熱がなく冷たい蛍の光は昔は不思議だったろう。
 蛍の光を優しく手に取ってみると、生き物がこれほど強い光を出すのはやはり感動的だ。ただ、光っていることを除けば、形状は限りなく「ゴミ虫」なので、やはり離れて眺めるのが一番いいだろう。

 一度辰野の蛍を見に行きたいが、生物相手なので、見られる時期は1~2週間程度と短いし、また毎年同じ週に見られるわけではないので、旅行の時期を合わせるのは至難の業だ。