田切通信

旅行に写真に究極超人あ~るに飯田線田切駅

田切春掃除の旅・序

2012-03-14 21:24:00 | 飯田線の旅
 今回の旅は3月9日夜新宿駅を臨時夜行ムーンライト信州で出発する。この夜は中央本線のダイヤに乱れが出ていて、金曜日の夜に八王子方面に向かう乗客が予定の列車に乗れなかったようで、指定券なしにムーンライト信州に乗り込んでいる不届き者が結構いたようだが、JRはそれを排除する気配は無い。だったら、駅のホームでしつこく「指定券が無ければ乗車できない」等と言わなければいいのだ。


【田切駅に入線する、ありがとう119系ツアーの団体列車。ホーム上に居るのは局長だ】

 信州自体の発車も定刻より僅かに遅れ23:59にホームを滑り出す。これは何とか9日の内に発車しなければと言う当局の内情が見て取れる絶妙と言うかギリギリの時間だ。と言うのもJRの規定で日付けが変わる前に発車した夜行は、日付が変わった最初の停車駅までの乗車料金を別徴収する事になっているからだ。この規定により格安切符である青春18切符を使って10日~11日の週末2日間の旅行を計画する旅行者から、金曜日の夜僅か数分だけ早く発車する事で乗車料金をせこく搾り取ろうと言う計算なのだ。今回のムーンライト信州の場合、日付が変わって最初の停車駅は「立川」なので、新宿~立川間の乗車券450円を別に買わせるわけだが、仮に発車が24時を超えて日付が変わった場合、この必要が無くなり青春18切符の土曜日1回分だけで乗れることになる。そうなったら細かい事にうるさい鉄道マニアが無駄に買わされた切符の料金について黙っているわけが無い。なにしろJRの都合で遅れるのであって、投の鉄道マニアに責任はないのだ。これはもう何が何でも9日の内に発車しなければならないわけである。


【旧田切駅付近を通過する119系。飯田~伊那市の行きは団体専用だ】

 しかし、仮にそうでなくても、この「日付が変わる前システム」はサービス精神が足りないと思う。この程度の小銭をJRともあろう大会社がせこくむしり取るのはいかがなものであろうか。しかも、日が変わってすぐに最寄り駅で形だけでも一度停車すれば最小で160円程度の追加料金で済むところを、わざわざ少し走ってから止めるのは、せこい皮算用が丸見えで何とも気分が悪い。これでも450円で済むムーンライト信州はまだいいほうで、同じ夜行快速のムーンライトながらは東京~小田原間の1,450円。ムーンライトえちごに至っては新宿~高崎間の1,890円が掛かる。ここまで来ると、青春18切符とは別に切符を買ってまで、わざわざ夜行で旅行を始めるメリットを余り感じない。


【飯田駅で並ぶ旧塗装天竜色と現役塗装の119系】

 さて、僕らの旅だが、目的は例によって「田切駅春の大掃除」で、やっと冬の掃除シリーズを終えたばかりだが、もう春の掃除シリーズに突入なのだ。定例なら春の大掃除は3月の最終週末だが、今回はダイヤ改正直前の週末に日程変更した。その理由は、他ならぬJR春のダイヤ改正である。今回の改正は3月17日(土)と言うわけで、改正前の旧ダイヤは16日(金)まで。そうなると普通の社会人である僕等には平日になるダイヤ改正前最終日は旅行など出来る筈も無なく、10~11の週末土日が実質的に最後のチャンスとなった。今回のダイヤ改正では無くなる車両が多数発表されているが、その中でも飯田線専用の119系が廃止されるのは僕等にとって大ニュースだった。見納め、乗り納めを兼ねての田切駅春掃除旅行となったわけだ。


【田切駅待合のポスター・・懐かしいねぇ】

 次回より、時間軸に沿って田切春掃除の旅シリーズ本編スタートです。

冬の田切大掃除の旅08

2012-03-08 21:00:00 | 飯田線の旅
 一夜明け、いよいよ田切の掃除である。列車の関係で朝食を取らずにホテルを出る。以前なら伊那市駅の立ち食いそばで温かい朝食を食べられたのだが、今はそれも思い出の中である。駅に向かうのを少し遠回りの寄り道をしてコンビニで朝食を買い出す。そして伊那市駅に向かう。

 駅の待合は、キヨスクも駅そばも無くなり、ただベンチがあるだけの待合空間になっている。その壁にこんなのが貼ってあった。鼎駅の記念切符のお知らせ。未だに「願いをかなえる」として人気があるのだ。


 この早朝の時間、待合に必ず居るのがこの三毛猫。「何じゃ、お前は?」と言っているように部長をにらみつける。しかしこの程度にびびる部長ではない。何時ものポーカーフェイスだ。


 乗り込んだ列車の先頭に陣取り景色を見る。これは大田切駅前の大鉄橋を通過しているところだ。


 田切に着いた、まだ空気が冷たく硬い。部長は例によって指定席に陣取り掃除の指揮を取る。


 皆で一生懸命掃除。今年は雪が無いので掃き掃除がはかどる。


 柿のみと駅待合。空が抜けるように青い。未だ春遠き冬なのだ。


 最後に、駅に入線する119系。この見慣れた当たり前の景色も、もう少しで見納め。思い出の景色なる。この週末は119系さよなら運転のイベント列車が田切のオメガカーブを通過する。


 イベント列車の切符は取れなかったが、田切に通い続けた者として、それを見に行こうと計画している。10及び11日は田切とその近傍にいるので、部長を始め僕らを見かけたら声を掛けてくれ。もしかしたら懐かしいグッズなんかを駅待合で展示するかもしれない。

冬の田切大掃除の旅07

2012-03-04 21:10:00 | 飯田線の旅
 渋温泉での入浴&昼食を終え、歩いて湯田中まで帰ってきた。湯田中駅の改札前は天井が高く、龍の絵が書かれた布が取り付けられている。意外と欧米系の外国人の観光客が多い。


 当然、帰りもこれ。マーキングがオリジナルと違うんだが、それをあえて目立たせないでJR時代と同じ雰囲気を重視しているのは社の方針だろうか。僕としては好感が持てる。


 車内の風景、入り口際には大型荷物を置くスペースがある。かつては大きなトランクが詰め込まれていた事だろう。


 長野電鉄~JRを乗り継いで今宵の宿泊地、伊那市駅に着いた。宿はいつものビジネスホテル。伊那市に泊まって不満なのは、駅周辺に温泉が無い事だ。宿に落ち着いたら、皆で夕食をとりに街に出る。とりあえず食べるのは伊那市の名物、ご当地麺のロー麺なのだ。
 一見ソース焼きそばの様なこいつがロー麺。焼きそばっぽいのは「うしお系」だからだ。まぁ、有名店「うしお」そのもので食べてるんだけど。この後に控えている飲み会の事も考えて普通盛だ。


 ロー麺を食べたら、いよいよ宴席に向かう。場所は例によってホテルに程近い隆城屋。田舎の古民家風の内装が落ち着くのでお気に入りの店なのだ。
 ここでもやはりビールを飲んでしまうのだった。


 この2品がいわゆる「お通し」だが、この店はお通し代を取らない。これだけでもビール1本くらい飲んじゃうのだ。


 ここでも馬刺しが異常に好きな局長が馬刺しを頼む。この店の馬刺しは見ての通り少しだけさしが入った赤身のみだ。こうして見ると僕らは馬刺しを肴にビールばかり飲んでいると誤解を与えてしまう。


 明日はいよいよ田切駅の掃除なのだ。

冬の田切大掃除の旅06

2012-03-01 21:22:00 | 飯田線の旅
 部長じゃ~!風呂から出たら昼食じゃい。温泉街には何件も食事処があるが、やはり目立つのは蕎麦屋だ。さすがに蕎麦の名産地信州だ。わしら一行はその中から只者ではない風情の店をチョイスして入った。

 店内にはすごい数の民芸品が飾ってある。やはり只者ではない。わしの向かって右後ろの福助の目がちょっと怖いぞ。


 風呂上りといえば・・やっぱりビールが一番!こりゃたまらん。


 ビールのおまけに出てきたのはやっぱり信州名物の野沢菜漬け。シャキシャキして実にビールにあう。


 そしてこれまた新種名物の馬刺し。この蕎麦屋で「馬刺し」をオーダーすると、このように赤身とさしが大量に入ったトロのような身、それに中トロに当たる3色の肉がでる。それぞれに味わいがあって旨い。更に添えられた薬味はおろし生姜だが、おろしニンニクのチューブも付けてくれた。薬味は好みに応じて使い分けるのだ。わしは生姜が好みじゃ~。


 そして最近売り出し中の新名物がこれ、「信州サーモン」だ。ニジマスとブラウントラウトを交配させた新品種で、臭みが無い。これだけが店内のお品書きに値段が書いてなかった。つまり時価と言う事か?と思ったら、「○○円分」とオーダーすると、その分だけ切ってくれるのだった。写真の皿にのった分で1000円だ。


 最後はこれ、やはり蕎麦屋で信州蕎麦を食わない手は無い。具がいっぱいのっているが、これは「たぬき蕎麦」を注文したら出てきたもの。かまぼこの細切、わかめ、きのこ、ワラビなんかがのっている。御得感満載じゃ~。


 なんか食べ物の写真ばかりになったが、これもまたわしらしいって事で。
帰りは適当なバスの便が無かったので、歩いて湯田中駅に戻が、天気は良いし下りだからまったく問題ない。