田切通信

旅行に写真に究極超人あ~るに飯田線田切駅

今年も終わり

2012-12-31 20:40:00 | 飯田線の旅
 今年もついに全国的に大晦日になり、あと少しで新年になります。本来なら31~1/1は田切駅での年越しイベントで、今頃は局長と2人で田切の待合で寒さに震えながら年が明けるのを待っている予定だったのだけど、年末に予定外の怪我をしてしまい、それ程重症ではないけれど現状では長距離の移動は出来そうもなく、大事をとって年越しを中止しました。本当に久しぶり(10年以上ぶりですね)で僕自身も大変楽しみにしていたのに残念です。もしかしたらこのイベントを楽しみにして、これだけを心の支えに生きてきた全国の駅寝ファンの期待を裏切ってしまったかもしれないので、この場でお詫びしておきます。
 新年の田切駅大掃除(1月6日の0830~)には万難を排して参加しますので、お暇な方は是非遊びに来てください。

 新年もよろしくお願いいたします。

トラブル旅行その2

2012-12-17 21:13:00 | その他
 定刻より遅れたとは言え、何とか入線し客や物資を乗せて発車した。
旅の滑り出しとしては、まださほど問題はない。

 今回我々4人の一行で、確保できた寝台は、B寝台個室2人用のデュエットが1室。これに僕と息子が入り、あとの二人は通常の2段式B寝台が2床だった。本題は個室のデュエットを2室確保したかったのだが、指定券発売開始当日の10時、つまり窓口が開いてすぐに買いに行っても取れないのだった。これほど寝台に人気があるとは思わなかった我々の誤算もあるのだが、旅行会社がツアー向けにごそっと押さえてしまい、売れ残った分を発車日直前に吐き出すシステムがそもそもだめなのだ。一般的な旅行者がツアーを使わないで北斗星に乗るのを邪魔しているわけで、結果として顧客を締め出していることに気が付かないのだろうか?

 B寝台デュエットで寛ぐ息子。個室は車体の上半分を使う上段と下を使う下段になっていて、これは上段の部屋。見ての通り天井部分が車体の屋根の通りカーブしている。 小さなテーブルと狭い通路を挟んでベッドが2台、それと荷物を置くスペースがある。


 この日、もう一つ予約が取れなかったのが食堂車でのディナーだ。食堂車も日本の鉄道における絶滅危惧種であり、これも無くならない内に使っておこうというのが我々一行の目的である。

 食堂車「グランシャリオ」のドアにはクリスマスのリースが飾られていた。


 さて、ディナーの予約が取れなくてもあわてる事はない。多少食事の時間が遅くなるがディナーの後に予約の要らないパブタイムがあるのだ。それで遅めの夕食をとる計画なのだ。ったが・・・。発車が遅れてディナータイム開始が遅れたので、本日はパブタイムを中止しますだって??おいおいそりゃないぜ、僕らの夕食はどうしてくれるんだ。

 やらないものは仕方がない。みやした君が食堂車まで行って交渉したところ、食堂車は営業しないが部屋まで軽食を届けてくれると言う。これで夕食は心配しなくて済んだ。メニューはカレーライスでデリバリー付きで800円だった。

 一夜明けると列車は定刻より2時間遅れていた。気を取り直して朝食を取りに食堂車の開店直後を狙う。これは成功した。
 食堂車の内部は見ての通り4人掛けのテーブルと2人掛けのテーブルが狭い通路を挟んで並んでいる。みやした君と局長が座っているテーブルが一番厨房よりの端だから、後ろにあと4台テーブルがあるわけだ。揺れは少なくテーブル上のコップの水がこぼれる事はない。
 朝食は和食と洋食のプレートの2種類だけで、どちらも1600円だった。


 食堂車の隣の車両には狭いラウンジ。何しろ車体の半分は寝台の個室。残りの半分の更に半分はシャワーブースが2基あり、つまり1/4だけがこのようなソファーのラウンジ。昨晩は年長の鉄道ファンのグループが深夜まで占領して酒盛りをしていた。


 やっと青森に着いた。上野発の夜行列車を降りたら青森駅は雪の中だった。ここで列車の進行方向が反対向きになるので、現在先頭にある機関車を外して、これから先頭になる最後尾に別の機関車を着ける。一晩お疲れ様でした。


 外れました。


 既に予定の行程から2時間以上遅れている。

トラブル旅行その1

2012-12-11 21:35:00 | その他
 12月7~9日に上野発の夜行列車、寝台特急北斗星に乗る旅を計画した。もちろん旅の大目的は「北斗星にのる事」であり、付随して「食堂車で食事をする」と「北海道での未乗区間の乗りつぶしもする」と欲張った計画だ。しかし、この旅は出発前から・・・と言うか切符購入段階からトラブルに見舞われた。まず最初は秋口に行く予定だったのだが肝心の北斗星の指定券が取れなくて、結局こんな冬の真っ只中になってしまったのだ。12月ともなると雪が降ったりと天候が荒れてダイヤが乱れたり、最悪運行が中止されたりする危険性が高くなる。しかしやっと取れた指定券であるから無駄には出来ない。

 北斗星の発車は7日金曜日19時少し過ぎの予定なので、入線する18時45分までにホームで待ち合わせることにする。旅のメンバーは例によって僕(副部長)と息子、みやした君に宇宙局長の4人だ。前日の北斗星は積雪と強風の為運休しており、天気予報ではその悪天候が週末も続く予報だったので運休も覚悟であったが、普段の行いがよいのか、あるいは悪運が強いのか、この日は運行するとの事で一安心。・・・だったが、そうは問屋が卸さないのだった。上野駅に向かい前進中、またしても東北地方で強い地震が発生。東北に向かう列車は全て線路点検のために停止してしまった。北斗星も「運行を検討中」との事で入線してこない。これはもう駄目だなとあきらめたが、ホームにアナウンスが入り発車は遅れるが運行自体はするとの事。一安心だ。


 上野駅地下ホームの寝台特急専用待合場所「五ツ星広場」の看板と部長。
上野駅の地下ホームは端頭式つまりホームの片一方(東京駅寄り)の線路が行き止まりになる造りになっている。かつて日本の北へ行く長距離列車は全て上野駅から、反対に西に向かう列車は東京から出ていたのだ。


 で、これがその広場全景なんだけど、なんか・・・前に比べてすごく狭くなってないかい?椅子式のベンチが何台かあるだけで、10人も座れば満員だ。


 ホーム上の案内看板。この時点では「運行するかを検討中」で、不安でむなしい時間が過ぎる。ホームでは僕等同様に入線待ちの客が多数居たが、全般に年嵩の人が多かったように思う。そうか、寝台列車の需要って新幹線での高速移動になじめなくて、夜のうちにゆっくりと目的地まで移動したい年長者が支えているんだ。


 やっとこさ入線してきた、これで一安心。ホームが端頭式だから尻からバックで入線、最後尾の扉を開けて係員が安全を確認しながらゆっくりと入ってくる。
 発車は定刻より1時間程度遅れる見込み。今回の旅の波乱を告げる幕開けだが、これだけでトラブルが済むはずはないのだ。