田切通信

旅行に写真に究極超人あ~るに飯田線田切駅

小江戸川越散歩

2010-04-27 21:15:00 | その他
 夏のように暑い日があるかと思えば、冬のように寒い日に逆戻りしたりと、何とも天候が安定しないこの頃だが、24日は朝から天気が良く気持ちの良い青空だったので、カメラを持ってぶらりと散歩に出かけた。
 西武線本川越駅前から、小江戸川越の蔵造りの街並み方面をぶらぶら歩いた。

 駅前の自販機。西武線の車両のようにペイントされている。自販機2台を背中合わせにしてあり、反対側も同じ様な面構えになっている。


 これは蔵造りの通りと少し離れたところにある「大正ロマン通り」と名付けられた小道。蔵造りよりも時代が新しい、石造りの洋風建築物が建ち並ぶ通りで、それ程観光客が訪れない。毎年この時期は鯉のぼりを飾る。今年は大きさの揃った白地の鯉のぼりに自分たちでペイントした物を飾ったようだ。かなり気合いを入れて塗ってある物から、かなりファンキーなポップカルチャー風にペイントされた物まで様々だ。


 いよいよ蔵造り通りに着く。これはハンカチの木だろうか、白い花越しに蔵を見る。


 通りからそれた狭い路地に面してこんな看板建築が4棟並んでいた。どこかに通り抜けられる抜け道でもなく、舗装もされていない本当に狭い路地の奥で、本来商店などの正面を飾る建築様式が並んでいる。路地に入り込んで覗かないと見ることが出来ない。


 現役で営業中の銀行の建物。古い物だが大事に保存されている。満開の八重桜を通して見上げてみた。


 銀行も古いが、郵便ポストだって古い。赤い円筒型ポストが違和感なく活躍中。銀行前に違法駐車している車が邪魔だ。


 店先に出ていた椅子。よく見ると3本脚だ。


 ウインドーの中に並んでいるのは、小江戸地ビールの小瓶。サボテン親子は仲良く日向ぼっこ中。


 天気が良い陽の散歩は楽しい。カメラを持って歩くとなお楽しい。普段見慣れた風景も、レンズを通してみると別な物のような発見がある。

冬の大掃除14(最終回)

2010-04-18 19:09:00 | 飯田線の旅
 冬の掃除シリーズもいよいよ最終回。
小諸城趾懐古園の見学を一通り済ませ、三の門に戻る。入った時は三の門脇にお土産物屋が数軒開いていたのだが、いざ出てきたらもう閉まっている。まだ辺りも充分明るいのに、他に観光客が見あたらないほど閑散とした状況だから、これもまた仕方ないことなのだ。寒々した通路を通り過ぎ、懐古園の駐車場に出る。だだっ広い駐車場に、停まっている車はない。だが角の方にこれが展示してあった。露天の静態展示車両だが、結構状態が良いのは、定期的に手入れしているからだろう。


 細部は看板に解説がありました。


 まだ木に葉がなくて寒々しい景色だ。この駐車場の先の方に渥美清こもろ寅さん会館がある。「釣りバカ日誌」の前の国民的映画シリーズだった「男はつらいよ」の第40作、「寅次郎サラダ記念日」が小諸で撮影されたのを記念しているのだそうだ。それ程大きな施設ではない。やはりこの時期この時間に客はいない。と言うより「寅さん」を懐かしがるのは、かなりの年かさの人だろう。年々寅さんを知る人が少なくなる中で、この手の施設が何時まで維持されるのか? (この点は僕らの田切とて例外ではないのだが・・・)


 遊園地休園のお知らせが出たいた。客がいないから休園なのか?休園なので客がいないのか??でも、冬の小諸は寒くて野外の遊具に乗るのはちょっときつい。


 他に見る物もないし、駅裏に立ち寄るところもないので駅に戻る事にする。駅前は流石に商店街だから喫茶店ぐらいあるだろう。駅構内に除雪用のラッセル車が停めてあった。


 駅前に戻るとコミュニティバスの看板を発見。漫画家のおやまだいくさんの絵が描いてある。最近地方の駅前でこのコミュニティバスをよく見かけるが、それは交通会社のバスが運営していない(運休になった)って事の表れだと思う。つまり町が寂れている事のバロメーターの一つなのだ。


 この後、駅前の喫茶店に入り帰りの便までの時間をつぶした。僕と息子は駅前から高速バスで大宮方面に、局長は再びしなの鉄道に乗って軽井沢まで移動し、そこから新幹線だ。高速バスが出る時間には辺りもすっかり暗くなり旅の終わりを告げるのだった。

 次回より、何のシリーズを始めようか。

冬の大掃除13

2010-04-05 22:09:00 | 飯田線の旅
 実はこの冬の掃除シリーズをだらだらやっているうちに、実生活の時間では春の大掃除が終わってしまった・・・だが、途中で終わるのも据わりが悪いので、引き続きしつこく冬の大掃除シリーズを続けます。

 小諸城趾にある小諸市動物園だが、何しろ立地が城跡であるから、敷地的制約が凄い。小諸城趾には水のある堀はないのだが、水の無い、いわゆる「空堀」があり、それがもの凄く深く大きい。それが城趾の3方向を取り囲んでいるのだが、そのうちの一つと、城趾内にも走っている別の空堀に挟まれて残った幅が狭い細長い敷地が動物園に当てられたエリアだ。どうも言葉で説明しても分かりにくいが、飯田にある動物園をご存じだろうか?あれを更に幅狭く細長くして、なおかつ崖の上に載せた状況を思い描いてもらえればだいたい合っているように思う。
 そんな敷地だから大型の動物は少なく、猛獣といえるのはライオンとツキノワグマだけで、半分以上は鳥類、そして猿の類だ。しかもこの寒い冬の時期、それらの多くは展示用の檻では無く、その裏側にあるらしい寝床にこもって出てこない。園内が無人化ならぬ無獣化していて寂しい。

 ペンキのはげたコンクリート製の象と馬。何かちょっと怖い。その後方に写っているショーケースには、園内で死んだ動物の骨や剥製やホルマリン漬けが並んでいてこれまた怖い。


 鳥たちはこの寒さでもまあまあ元気。白鳥の左後方にはピンク色のフラミンゴが写っている。


 水飲み場はペリカン。


 分かるかなぁ。ペンギンの顔出し看板。手作り感満載だ。


 園内の至る所にこのような看板が。脅しではなく、この看板がある柵の向こうは全て強烈な断崖絶壁だ。小さな子供連れだったりしたら、一時たりとも気が抜けない。


 見た感じ普通の日本犬だが、これが珍しい希少種の川上犬のサクラ。こいつだけが元気で近づいたら吠え付かれた。日に2回程度園内を散歩するらしい。


 半分くらいの動物がお休み中だから、一通り観覧しても30~40分ぐらいで見終わってしまった。これで城趾の見られる場所は全て見て歩いたことになる。これならば資料館なども見られる共通券を買っておくべきだった。