僕の住んでいる埼玉県川越からそう遠くないところに桶川があります。車で1時間かからないくらいの距離感です。だからと言って、マンホールカードをもらいに行って、マンホールの現物を見る他はあまり馴染みのない土地でした。例によって新聞の地方版記事で6月14日(土)~15日(日)に「べに花祭り」を盛大に行いましたと、週が明けてから読みました。つまり知った時点で終わっていました。でも、祭りが終わったからって花が急に無くなるわけもないだろうから、21日(土)にべに花を見に行ってきました。

いきなりですが、こいつが桶川市の公認マスコットキャラクター「オケちゃん」です。性別は秘密で、べに花を頭に乗せている、がプロフィール。少し設定が寂しいかなと感じます。この頭がキモで、べに花を乗せている・・と言うよりもべに花の被り物を被っているがより近いと思います。

これがべに花の花です。確かにオケちゃんの頭部の形状にそっくりです。いや、寄せているのはオケちゃんの方でした。
そんなこんなで、市のマスコットを筆頭に「べに花」が桶川市の主要な、あるいは代表的な農産物だと勝手に思い込んでいました。ネット上にある市の紹介記事でも、
「かつて桶川は小麦や紅花など農産物の集散地、中山道の宿場町として栄えた。紅花は出羽の国に次いで全国で2番目の生産量を誇る「桶川臙脂」として全国に知られていました。」
と書かれています。ちなみに「臙脂」とはエンジと読み、黒みがかった濃い赤色、つまりエンジ色の事です。広義ではそのエンジ色に染まる染料も臙脂と呼ぶみたいです。でも、紹介文の冒頭にある「かつて」が曲者で、つまり「今は違うよ~」と暗に示唆しているわけです。おいおい紹介しますが、今回はそんな実情を知る旅になりました。
出発前に桶川市のHPで確認すると、べに花を見られる畑が4か所あるようです。そのうちの1か所は「摘み取り園」となっていますので、見る専用は残りの3か所です。住所を控えて全部見て回ることにしました。

べに花祭りのパンフレット中面の会場案内図部分を切り出したものです。小さくてわかりにくいと思いますが、大体の地理的状況が掴めます。
最初に向かったのはメイン会場のすぐ横の花畑でした。土地勘が極めて薄いので住所だけ見てもすぐに場所が想像できなかったので、ここを最初に選んだのは単なる偶然です。
カーナビの案内通りに進むと花畑がありましたが、近くに駐車場の案内が見当たらない。でも「第1・第2臨時駐車場」いう看板が出ていて、ほぼ満車状態に車が停まっていました。祭りは先週終わってるのに何で?

全く知りませんでしたが、最近開設されてTVでも盛んに取り上げられていた「道の駅 べに花の郷おけがわ」がすぐ横にありました。臨時駐車場は道の駅の混雑対策で、べに花畑の見学者用ではありませんでした。でも、道の駅利用者以外は駐車禁止という訳でもないようだし、べに花を見たらついでに道の駅も見てやろう!という事で車を停めました。べに花畑の周りにはまだのぼりが立っていました。

小さいけどお立ち台もあって、花畑を見渡せるようになっていました。

肝心のべに花は・・・・・なんかあまり咲いてない。というか、だいぶ散っちゃってスカスカしていました。これはお立ち台の上からの眺めですが、これで花畑ほぼ全景です。はっきり言って期待よりもかなり小さい。「桶川三大がっかり」なんてのが仮にあったとしたら、おそらく筆頭がこいつでしょう。

咲き残っている花も少しはあったので、写真で切り取ればこんな風景も見られます。
花畑のすぐ横が道の駅の裏口で、道の駅を通り越したその先に「城山公園」があります。城山公園自体は前をよく通るので存在は知っていました。でもTVでさんざん紹介されていた道の駅が公園の真ん前にあったとは知らなかった。

道の駅の看板です。TVの影響はものすごくて、大変な人出です。そこそこ広い駐車場はほぼ満車で。外の臨時駐車場も車があふれていました。

新規開設だけあり大変きれいな施設です。場内の車両通路も広めにとられていて走りやすそうです。

今年のべに花祭りは、パンフレットやHPではこの道の駅が「メイン会場」と紹介されていますが、去年迄はお隣の城山公園がメイン会場だっようです。今年の祭りの様子をレポートした記事のいくつかをネット上で見ましたが、面白いことに城山公園でお祭りがおこなわれて云々書いてありました。さて、どちらが本当だ?まさか実際に足を運びもしないで記事書いたんじゃないよな。

140席の大食堂と看板出ていますが、これだけの人出をたったの140席でさばき切れる訳もなく、炎天下に長い行列ができていました。キッチンカーが出ていますが焼け石に水です。

桶川で愛される男気トマト・・・確かトマトカレーって北本市でも名物だったよね。

こんな手書き看板もありました。紅花の花言葉は「特別な人」か。ここの売店でべに花の花束を売っていました。道の駅は新しいだけあって各施設はきれいだし、地場産品などを扱う売店も面白い品揃えだしと大変いいのですが、とにかく混んでいる。TV民放各局がこぞって紹介していただけあって、すごい宣伝効果です。内心「TV局って他にネタ無かったのかよ」と思いましたが、桶川市としては嬉しい悲鳴でしょう。でも、それだけの人を受け止め切れるだけのキャパシティーは残念ながらありません。気になる人は半年くらいったってから出掛けた方がいいでしょう。

こんな周辺紹介の看板がありました。道の駅裏口の石川川沿いに河津桜並木がある。もちろん桜の花の季節はとうに過ぎていますが、来年の春先は薄紅色の花が楽しめるかな。

え~と、これがその石川川です。水路かよ、思っていたよりだいぶ細い。

桶川市歴史民俗資料館、略称「れきみん」のPRキャラクターの名前人気投票がありました。投票の結果、一番多かった名前が付くようです。しかし、何で道の駅にれきみんのキャラクターが?と思ったら、駅にすぐ隣接してれきみんがありました。

これです。生涯学習センターの建屋1階に歴史民族資料館が併設されているのでした。僕はれきみん好きで、訪れた市町村のれきみんは時間が許す範囲で出来るだけ見るようにしています。だからここは今回の旅でも訪れるつもりだった施設でした。べに花畑(想像よりだいぶ小さかった・・)とれきみん、ついでに話題の新しい道の駅の3施設を一度に見られました。
その2に続く。