田切通信

旅行に写真に究極超人あ~るに飯田線田切駅

GWの旅13

2009-05-31 20:24:00 | 飯田線の旅
 佐久間レールパークのある中部天竜をあとにして佐久間ダムに向かう。飯田線とは大きく離れしばしの別れとなる。佐久間ダムから湖の左岸に沿って続く県道1号線を北上すること約20キロ程度で富山に至る。県道1号は、静岡~愛知~長野と貫く長距離道で、県が変わってもそれぞれが県道のトップナンバー「1」を名乗る。ところで、「道路法」と言うのをご存じだろうか?免許を取っている人にお馴染みなのは「道路交通法」で、それではない道路法。道路そのものの事を定めてある法律なんだけど、それによると国道のナンバリングにはちゃんと規則がある。一桁ナンバーが最も重要な主要幹線路で、二桁がそれに続く。三桁ともなればさほど重要性のないモノと言うわけだ。(R246やR254のように、実情的には重要性が高い一部例外もあるが)その法則で言えばこの県道1号は3県にとって最重要な県道と言うことになるのだが・・・道は狭いし、時々崖が崩れるし、本当に最重要か?と疑いたくなる状況だ。
 わずかに20キロ強の距離だがその狭くて崩れてうねうねと山襞に沿う道を進むと1時間以上かかる。

 ほとんど車の通らない人の気配がない山道を進むと、富山の最南端地区である漆島に至る。キャンプ村と民宿を超えて少し行くと、この湯ノ島温泉がある。天然の温泉だが湯温が少し低いので沸かしている。営業は火・木・土・日・祝で、平日の火・木は夕方4時から、休日は午後1時から、終わりは共に夜7時だ。この日は1時前に着いたのだが、GW中と言うことですでに営業していた。入浴料は大人400円だったかな?
 早速入ってぬるめの露天で足を伸ばす。いやぁ、こんな昼前から温泉とは贅沢だ。車
じゃなかったらビールを飲みたいところだ。
 これが温泉棟で、内湯と露天の外湯が1コずつあるが、それ程広くはない。12人くらいで定員だ。



 温泉棟の前にある管理棟と休憩用座敷棟。時間があればこの休憩棟でごろ寝だって出来る。



 温泉に1時間ほど浸かってから駅に向かう。
大嵐の駅は特に変化もなく、適度に綺麗に維持されている。適度というのは、この時期だから虫が多くて蜘蛛の巣が多かったのだ。



 富山村は合併で消滅してしまった。だが、駅ではあちこちに「富山村」の表記が残っている。



 駅の自転車置き場にある赤い3輪バイク。おそらく郵便配達&回収のための公用車だろう。しかしなぜ3輪?しかも後輪が太いぞ。オフロードは走らないと思うのだが?



 最後に、駅舎内から見た外の景色を。
扉の外に見える民家は、かつてお店だった。ぼくはここでカップ麺とアイスクリームとジュースを買ったこともある。しかし、もう店を止めて営業していなかった。



 県道1号の旅はしばらく続く。

GWの旅12

2009-05-31 07:12:00 | 飯田線の旅
 気がつけば今日で5月も終わり、明日から6月。つまり今年も、もう半分終わってしまうと言うことですね。6月1日と言えば衣替えが恒例行事ですが、最近は温暖化の影響か暑くなるのが早いので、この判で押したような期日の取り決めも見直す必要がありそうな?現に5月中でも駅で見かける女子学生のセーラー服が白い夏服に替わってました。

 さて、まだGWの旅シリーズは続きます。佐久間レールパークの続き。
レールパークの屋外展示車両達も最後になって綺麗に化粧直しされている。一時はペンキが褪せたりしてひどかった時期もあるんだが、屋外野ざらしでこの綺麗さを維持するのは大変なのだろう。




 クモハ52は飯田線に入ってくる前に本線で活躍していた頃の形状&塗装に戻されている。しかし、飯田線にあるレールパークだし、最後は飯田線で終わった車両だから、飯田線にいた当時の状態で残すべきだったように思うけど。


 新幹線0系の頭のみ。これも鳴り物入りでパークにやってきたのだが、これもちゃんと次に移動するのだろうか?


 これが閉園に会わせて臨時運行している臨時快速「佐久間レールパーク号」これが名古屋から快速直通運転しているので便利がよく、来園者が多い一因だろう。普段からこんなの走らせとけばよかったのに。


 この日は大変天気がよく、5月初旬としては異例に夏のような暑さだった。そういえば10年くらい前には「佐久間」と言えば日本一暑い場所として、天気予報で頻繁に出ていたが最近見ませんね。これも温暖化の影響か?
 ここで、昼食を取った。レールパークにくっついている「民話の里食堂」だ。メニューが郷土の食材に拘っているのだが、鹿肉とかイノシシ肉とか子供の食べないようなものばかり。子供が食べられるのはカレーライスかとそば(うどん)だけだ。子供向けの公園施設の食堂なのだからこれはよくない。が、今からではもう遅いな。ところで、閉園したらこの食堂も無くなるのだろうか?

 次は富山(大嵐)に向かう。佐久間湖右岸をトンネルで抜ける飯田線からしばし分かれ、湖左岸の県道1号線をうねうねと進むことになる。

GWの旅11

2009-05-25 21:25:00 | 飯田線の旅
 上市場を出たら、浦川・早瀬・下川合をとばして中部天竜に向かう。しかし今になって考えると早瀬には寄って写真を撮っておくべきだった。早瀬はHP用の写真がないのだ、まあ、次の機会にしよう。それが旅を始めるきっかけになるだろう。
 駅近傍の佐久間町営駐車場(無料)に車を停めて入園する。入園するには駅の入場券を買えばよい。入場券には閉園記念の台紙がおまけでついていた。

 中部天竜には数々の思い出がある・・・最初に飯田線に来たときに、昼食を取ろうと考えていたのがこの中部天竜だった。しかし当時、休日に開いている店が何もなかった。飯田線は本当に食糧事情が悪かったのだ。レールパークがあるくらいだから観光客相手に食堂くらいあるだろうと当てにして、何も食糧を携行していなかったので困り果てたものだ。今はレールパーク直営の「民話の里食堂」もあるし、その他に3~4軒は軽食が取れる店がある。

 さて、中部天竜と言えば「佐久間レールパーク」だろう。飯田線最大の観光施設だ。僕が飯田線に行き始めた確か前年にオープンしていたのではないかと思う。オープン当初は今の半分ほどしか展示もなく、何ともローカル感満載の施設だったが、時間をかけて充実してきた。それが今年のシーズンで閉園と決まった。



 園内にはこんな記念撮影用の看板があった。11月1日の閉園までのカウントダウンをしている。オープンから18年、長いようで思い出の中では短い時間だ。



 レールパークのシンボル新幹線0系の動輪で記念撮影する部長。これは開園当初からあった、ここのシンボル的モニュメントだ。現在ある0系の頭はかなり後になってから搬入された。



 木造の古い客車が内部を公開していた。「オハ35」だ。例によって車両そのものの詳しい解説はみやした君にお願いしたい。何しろ古いので、椅子も固いし小さいし、今の車両に比べると全然快適ではない。閉園までこうして普段内部を公開しない車両を、順次公開して客集めをしているのだ。公開に当たって綺麗に掃除されていて、何か最後の花道的な切ない気分にさせられる。



 最後と言うこともあるのか?あるいは名古屋から直通の便利な快速が臨時運行されているせいか、園内は多くの親子連れと、少数の大人の鉄道ファンで賑わっていた。いつもこれくらいの人数が飯田線を使って訪れていたなら・・もっと違う結果が出ていたかも知れない。

GWの旅10

2009-05-23 21:00:00 | 飯田線の旅
 出馬の次は上市場駅だ。この駅間は極めて短く、車でも数分で移動できてしまう。
駅の近くに清流荘という宿があるほかは、民家が何軒もある小さな町だ。駅は見ての通りの片面ホームのみで、開放型の木造待合いがあるだけだ。この駅は駅自体は実に平凡な作りだが、入り口が変わっている。



 これがその入り口。石段や鳥居があって、まるで神社の入り口の様だ。知らなかったらこの奥に駅があるなんてちょっと分からない。



 鳥居を潜って少し進むと踏切がある。ここを右手に曲がるとすぐにホームがある。
実は、踏切を越えてまだ進むと、写真の丁度中央あたりに小さく写っている建物に至る。それが神社だ。つまりこの道は神社への参道で、駅はその途中にあるって訳だ。



 ホーム上の待合いは今時の飯田線では時代遅れの木造で、昔から変わっていない・・と思ったら、横の窓のような部分に筋交いが入っている。その土台部もコンクリートの基礎が打ってある。これは明らかに耐震補強工事だ。この規模の木造立て屋にこれだけの耐震補強とは贅沢だ。



 駅横の撮影ポイント。かつてトロッコファミリー号や珍しい編成の列車が通るときは撮影者が鈴なりになったものだ。



 さて、すでに撮影済みの駅を幾つかをとばし、中部天竜駅に向かう。

GWの旅09

2009-05-20 21:08:00 | 飯田線の旅
 東栄を出てしばらく進むと出馬に着く。簡単な名前だがこれで「いずんま」と読む。これも知らないと読めない難読駅の類だろう。飯田線南~中部はかなり田舎で沿線人口も少ないのだが、駅がとても多い。従って駅間距離も短い。利用者だってそれ程多くないだろうに、この駅の多さはちょっと異常に見える。確かに駅が多いというのは、鉄道利用者にとっては大いに有り難いのだが、田舎の人は基本的に移動手段を自家用車に頼るので、ほとんど鉄道を利用しないのだ。この駅の多さは飯田線が元々私鉄であったことが原因らしい。

 さて、出馬駅をバックにのどかな部長の顔。部長はいつも何を考えているのか分からない顔で、なぜか場が和む。



 ホーム上には植木鉢が並び綺麗に維持されている。周辺住民に愛される駅というのはいいものです。



 出馬は片面のみのホームで、小さな待合いがあるだけの無人駅だ。しかし、写真を撮っている側に線路が少し広くなっていて、ホームのような平らな石造りの地面がある。しかし線路が2線も敷ける程の広さはないので、何か荷下ろしなどに使われていたのだろうかと考えさせられる。



 いい天気で、楽しい旅が続く。