田切通信

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伊那谷の食12

2005-12-29 22:02:29 | 飯田線の旅
 伊那谷の食と言うか、JR東海の食という感じになるが、かつて駅の自販機で売っていた缶ジュースの自社ブランド「Lini」について。
 今はなくなってしまったが、JR東海に「Lini」と言う名の缶ジュースの自社ブランドがあり、駅構内の自販機には必ず入っていた。希薄な記憶を穿り返すと、コーヒー・ウーロン茶・緑茶・プーアール茶等があったように思う。JR東海のエリアには静岡県がでーんと控えており、静岡と言えば当然お茶と言うことだろうか。お茶のラインナップが豊富なのも頷ける。
 あ~るのOVAに出てきた「タヒボベビーダ」もLiniの製品の一つだ。タヒボはアマゾン原産の樹木で、その樹皮をお茶のように乾燥させて煎じた物が「タヒボ茶」である。つまりタヒボベビーダもお茶製品なのだった。実はこのタヒボ茶は、大変高価な物で、(確か100グラム2万円だったような気がする)本来100円の缶ジュース等になるようなものではない。で、製品のタヒボベビーダは、タヒボ成分を極薄ーく入れて、タヒボとは無関係の香料で味と香りを水増しした物だった。この味付けに関してはコンシューマーのアンケートによる結果だと言うが、その対象は若年女性だったようだ。いい加減にせいよ!アンケートに答えた若い女性ども!!香水じゃないんだから、お茶にあの香りはないだろう!!
 本来のタヒボ茶は香ばしくて旨いのに、あれではせっかくの味が台無しだ。当然売れなかったようで、販売期間数年の短命で消えて無くなった。
タヒボが消えた後に出たのがプーアール茶だった。ポスターを作り駅構内にべたべた張り、大宣伝をした物の、やはり売れなくて短期間で消えて無くなった。味は何か埃っぽく、茶の味のしない、汁粉をズーとほっておいて、成分のほとんどが沈んだ後に、上澄みだけをそーっとすくって飲んだ味と言えばイメージしやすいだろうか。
 どちらも大変健康によいと言うのが売りだったようだ。

 さて、とある事情で、僕はタヒボベビーダをまだ持っている。10年以上前に賞味期限が切れているから観賞用だが、保存状況は極めてよいので缶に腐食などはない。実は昨年だったか一昨年だったか飲んでみたが全く問題はなかった。
 カウンタの上がりも順調で、まあ、1度来て2度と来ない人も多いんだが、このページの中央より下左にあるカウンターの総アクセス数が、ちょうど1000になった人にタヒボベビーダ1缶プレゼントします。
 リンク集の光画部に飛んで、掲示板に書き込んでください。
但し定形外郵便で送る為に、後ほど送り先の住所は教えてもらわないとなりません。その点了承できる方のみ。あくまでも観賞用なので飲むのは自己責任で、病気になっても責任一切取りません。

伊那谷の食11

2005-12-29 09:11:39 | 飯田線の旅
 いよいよ年末、年越しそばではないが、駅そばの話。
飯田線では、南部の壷屋と、北部の伊那谷弁当の2社が幾つかの駅で駅そば屋をやっている。当然駅が(店舗が)変わっても、営業している会社が同じなら基本的に味の傾向は同じはずだが・・以前線内全てのそば屋のそばを2日間で食べ比べた事があるが、厳密には麺のゆで方や、汁の配合具合などに微妙な違いがあり、微妙に味が変わる。しかし。基本的には同じそばや具材、汁を使っているから、味の傾向は同じだ。
 ただし、壷屋と伊那谷弁当では経営母体が違うから味がだいぶ違う。まず麺が、前者は蒸し麺、後者がフリーズドライ麺だ。
 麺は大きく分けて、
1.生麺・・・・・・・打ち立ての麺。そば屋とかででるやつ。
2.蒸し麺・・・・・・一般的なスーパーなどで売っている袋入りの麺。
3.乾麺・・・・・・・ちゃんとゆでると意外と旨いが、時間がかかる。
4.フリーズドライ麺・保存容易、加熱容易、独特の食感がある。
の4種類だろうか。
 それぞれの長短があるが、駅そばで使うなら蒸し麺かフリーズドライ麺になるだろう。生麺は保存が利かなくて高いし、乾麺はゆでるのに時間がかかりすぎる。中にはフリーズドライ麺の、あの少しゴムっぽい堅い食感が嫌いな人もいるだろうから、旨い不味いは、全く個人の好みによるところだ。僕はフリーズドライ麺もけっこう好きで旨いと思う。
 壷屋に麺を納めているのは、現地の製麺業者「志賀製麺」だ。実はこの志賀製麺、だいぶ以前に勤務していた場所の直上上司の実家だった。ここから先はインサイダー情報だが、志賀製麺ではうどん(きしめん含む)とそばの両方を製造しているが、どちらかというとうどんに力を入れているのだそうだ(そばを手抜きで作っているという意味ではない)だから、壷屋でそばを食べる時は、実はうどんを食べるのが事情通だったりする。