田切通信

旅行に写真に究極超人あ~るに飯田線田切駅

伊那谷の食10

2005-12-27 20:37:06 | 飯田線の旅
 このシリーズも10回目だ。宇宙局長がロー麺はまだか!と催促しているが、催促に乗っかるのは少し悔しいので、もう少し引っ張ろうかと考えている。
 で、今夜はだいぶ南部地域の話になるのだが、かつて平岡駅のキヨスクで売っていた鎌倉製パンの「玄米パン」について。
 今の平岡駅は、立派な駅に建て替えられて、食堂やら温泉やら実に立派な施設が併設された駅に生まれ変わったが、かつては木造平屋の駅だった。ただし、JR職員用の宿泊施設があって、広い構内に列車を留置して夜越していた。まあ、これは今でもやっているようだが。
 現在駐車場になっているあたりに、バスターミナルがあって、165系の先頭車を改造して喫茶&スナック営業していた。その木造駅舎の待合いにあったキヨスクで、鎌倉製パン・・現地平岡の製パン店だが、なぜか名前は鎌倉・・・のパンを何種類か売っていた。普通のあんパンやクリームパンなんかもあったが、中でも異彩を放っていたのが「玄米パン」だった。
名前が名前だから、主原料は玄米なんだろう。小降りの(バターロールくらいのサイズ)黄色っぽいパンが一袋に5個ほど入って売っていた。値段は忘れてしまったが、僕が買っていたぐらいだから安かったように記憶している。味は発酵が足りない蒸しパンのような感じで、もっちり詰まった硬めの生地だった。かるかん饅頭の皮の密度を3倍にしたような感じだった。
 しかも一口に玄米パンと言っても、実は2種類あって、パンがレモン型の方は中にあんこが入っている。で、丸くて平べったい方は何も入っていない、つまり生地だけだ。どちらも同じ値段だったように覚えている。
 通は、あえてアン無しの生地だけのパンを買って食べたものだった。なにしろ水気の少ない、密度の高い、蒸しパンである。食べると口の中の水分が吸収され、ぼそぼそになる。ジュースなど何かの水分がないと、初心者には飲み込むのが極めて困難なのだ。
 あー、思い出したら食べたくなった。
今でも平岡のキヨスクで売っているのだろうか??