田切通信

旅行に写真に究極超人あ~るに飯田線田切駅

伊那谷の食6

2005-12-23 22:44:57 | 飯田線の旅
 まんじゅうと言えば高遠と言われている。が、伊那市駅前の饅頭屋、確か・・富貴屋・・だったかな。で売っている伊那谷饅頭はけっこう凄いっす。なにしろでかい。大きさ自体はご予算に応じて何種類かあるが、3000円を超える奴は、箱いっぱいに饅頭が1個だけ入っているから笑える。お土産にしたら相当受けると思う。
 僕も2番目くらいに大きいのを買ったことがある。でかいので丸かじりする訳にもいかず、包丁でケーキのように扇形にカットする。そうなると見た目には何かのチョコレート系ケーキのようだ。餡の部分(と言うか餡そのものだけど)が普通ではなく、言うなれば黒砂糖風味の蒸し羊羹の様だった。この伊那谷饅頭は伊那市駅のキヨスクでも売っているが、それは普通サイズの饅頭の詰め合わせだからつまらない。やはりどうせなら大物の饅頭を購入して笑いを取りたい。
 もう一つ、饅頭と言って思い出されるのが、かの小和田駅が繁盛していた頃に売り出された、「小和田雅(みやび)饅頭」だろう。1箱に少し大降りの紅白饅頭が2個入りで、確か1000円くらいとかなり高級品だった。なぜにして雅か?と言うと、小和田に因み、十二単をもして何色かの色つきの皮で餡を包んであって、割ってみると確かに十二単のように綺麗だ。作るのに手間もかかるだろうから、まあ、高いのもうなずける。こいつは3回くらい買って食べた。小和田駅は無人だから、饅頭自体はお隣の有人駅の水窪で降りて、改札を出て川っぺりの階段を下り、橋を渡った先を更に進んで、町のメインストリートを右に折れて少し歩いた先にある「小松屋製菓」まで行って買った。
 さて、小和田が全く忘れ去られた今、このような手間のかかる饅頭がまだ製造されているだろうか???