@PAYASO

少しだけ更新再開してます(愚痴オンリー)

情報の目的と方向性

2021年07月26日 | TwitLonger

僕の大好きなアニメ「銀河英雄伝説」に出てくるバグダッシュさんの名言。

「世の中に飛び交っている情報ってものには必ずベクトルがかかっているんだ。つまり、誘導しようとしていたり、願望が含まれていたり、その情報の発信者の利益を図る方向性が付加されている。それを差し引いてみれば本当の事実関係に近いものが見えてくる」

これに対してユリアンが、

「でもその発信者が見えない時はどうするんですか?」

再びバグダッシュ。

「よく言うだろ。犯罪が行われた時、その犯罪によって利益を受けるものが真犯人だって。それと一緒さ。」

 

突然、なんやこいつって思われそうですが、まだ若いユリアンが遥彼方の地球に旅立つ時に手向けとしてバグダッシュより渡された言葉です。SNS社会、情報化社会って言われるようになって随分たちますが、その辺に散らばってる情報にはいろんな種類のものがあって、それぞれにベクトル(方向性)があって、思惑がある・・・

そんな風に考えた方がいいよ、受け止めた方がいいよって思うことがあって、このバグダッシュの言葉を思い出したのでした。

例えば、

「あのパン屋さんのカレーパンがすごくおいしいよ!」

と噂を聞いたのだけど、Aさんは、

「いやいや、それほどじゃないって聞いてるよ」

Aさんはその話をBさんから聞いたと。
Bさんはカレーパン好きで有名。信用できる人だからこの情報は間違いないとAさんは信じたのです。でも、巷の噂とは逆の評価。いったいこれはどういうことだろうと、私は実際に買って食べてみることに。

すごくおいしかった!

じゃ、AさんがBさんから聞いた話は嘘だったのか?
Aさんが嘘をついてる?Bさんが嘘をついてる?

実はこのカレーパンは数量限定でした。
だから、カレーパンが大好きでとにかく毎日食べたいBさんは、美味しいと評判過ぎると自分の分が確保できないかもしれないと考え、嘘の噂を流していたのです。

この場合、得するのはBさんで損をするのはAさんとAさんから話を聞いた私。それからパン屋さん。

中々良い例えが思いつかなくてこんな話にしましたが、単純でわかりやすい場合だとこんな風になります。私はAさんの言葉を半分信じたし、AさんはBさんの言葉を信じたわけです。ここには人間関係っていうものも関わってくるかもしれませんね。
私にとってはAさんは友人だけどBさんは友人の友人。情報の信頼度や重みが半分くらいになっててもおかしくないです。でも、それに対してAさんにとってBさんは友人なので信用すべき情報だし、信用しないと人間関係が怪しくなる可能性が出てくるわけです。

今回はBさんがカレーパンを確実に手に入れるためについた嘘情報だったわけですが、こういう可能性も出てきます。

Bさん「実はこの情報はCさんから聞いたのだけど・・・」

Cさんはとても頭が切れる人間です。CさんはBさんが大好きで独占したいと常に思っています。でもBさんはAさんと仲が良くていつも一緒にいます。Cさんはそれが悔しいし、なんとかAさんとBさんを仲違いしたいと思っています。

Bさんは無類のカレーパン好きですがそのパン屋さんのものはまだ食べたことがなかったのです。

なんで食べていなかったか?
それはBさんが信用するCさんが、あのパン屋さんのカレーパンは美味しくないと言っていたからです。

Bさんはその情報をAさんに伝えます。
Aさんはさらにその情報を私に伝えてきました。

私はあのカレーパンは美味しいと判断し、その情報元のBさんを怪しいと感じます。

実は私はCさんとは仲良し。私はCさんとカレーパンの話になり、CさんはBさんをこんな風に話します。

「あのBさんって人は自分がなんとしてもカレーパンを独占したいから美味しくないって言ったみたいだよ」

私はBさんとは面識がないからCさんの情報を鵜呑みにします。そしてそれをAさんに伝えます。

AさんはBさんをどんな風に思うでしょう。

 

たかがカレーパンなので大喧嘩には発展しませんが、AさんはBさんを信用しきっているわけです。
それなのに嘘をつかれた。Bさんを疑い始めますよね。そうなると自然とBさんと距離を取るようになるかもしれません。AさんははっきりとBさんに「なんで嘘をついたの?」と言えば良いのですが、人間ってそんな簡単じゃないです。関係が悪化するのを恐れたり、嘘の理由が怖くて聞くことが難しいのです。そうなると私から聞いたCさんの情報がBさんに伝わる可能性はかなり低いと考えられます。

結果としてBさんはAさんとの距離感が少し遠くなり、Bさんのことが大好きなCさんはBさんに急接近するわけで。

 

他にも様々なパターンがあるし、関わる人が多ければ多いほど、その人間関係が複雑なら複雑なほどに情報っていうのは迷走してしまうものなのかもしれませんね。伝言ゲームは参加する人が多ければ多いほど、伝言する内容が複雑なら複雑なほどに正確に伝わっていかなくなりますよね。それと同じです。

そこに悪意などが加わっていると、こんなに怖い話はないわけです。
もしかしたら命や財産を奪おうとしている、友人関係や恋愛関係などを壊そうとしている・・・そういう悪意が付加されてる可能性があるわけですから。

 

僕はオカルトが大好きだし、占いみたいなスピリチュアルなことも大好きです。

でも、ある程度の距離感を必ず持つようにしています。自己啓発的なことにはもっともっと距離感をもちますし、宗教的なことに関しては学問的に触れたり、知識的に触れることはありますがそれ以上は近寄らないです。

例えば陰謀論みたいな話。

これ、紐解いていくと嘘くさい事ばかりなのですが、たまーに真実だったりもします。9割嘘で1割真実・・・そういうのってやたらと面白いじゃないですか。だから耳を傾けるんです。面白い「ネタ」として。だって、世界のあれこれはエヴァのゼーレみたいな人たちにコントロールされている!!なんて話、ワクワクするじゃないですかw

その程度に楽しむのなら良いのですが、本気で信じてしまう人たちがいるから情報は怖いのです。

 

どんなに怪しい情報でも信じてしまう場合はたくさんあります。

 

・例えば心を完全に許している家族や友人が伝えてきた情報。
これは先程の例え話での私、Aさん、Bさん、Cさんの人間関係の話ですね。Bさんを信じきってるAさんは情報を完全に信用しますが、Bさんを知らない私は少し疑います。CさんはBさんに嘘の情報を信じ込ませています。こんな関係ですね。
距離や関係が近ければ近いほど、長ければ長いほどに情報の信頼性は増していくわけです。

・その情報を誰が信じているか。
自分が大好きな芸能人が信じてる情報だったらどうだろう?尊敬しているスポーツ選手、同じく尊敬している先生など。自分が叶わないと思っている優秀な人。大人気の文化人・・・ステマ事件ってブログの全盛期にありましたね。芸能人の方が普段使いとして使っている化粧品やサプリなどをさらっと紹介してたけど実は企業からの案件だったってやつ。この人が使ってるのだから間違いない!!そんな心理を利用されたものでした。これと同じで自分が好きだったり尊敬してたり、信じてる人たちが信じていたり、そういう人からもたらされた情報ってのは無条件に信じちゃったりしますよね。そこに悪意が込められたり、全くの嘘情報fあったりすると色々とめんどくさいです。好きじゃないけど、偉人的な人みたいなのも当てはまりますね。

・情報の専門性
全ての分野に精通した・・・例えば元2ちゃん管理人のひろゆきみたいな人ってのは稀です。彼もわからないことはググっていると言っているくらいで。法律、医学・・・あとは何があるかな〜。そういった身近だけど専門性の高い知識っていうのは厄介です。わからないのですから、テレビや雑誌、SNSで拡散されてる情報源は高明な専門家さんですってなったら、信用するのは当たり前です。でも、すでに古い情報であったり、そもそも間違っている情報っていう可能性もあるのです。もしかしたら、悪意をのせて発信しているかもしれないし、その専門家の名前を使って嘘の情報が流されてるかもしれない。そもそもその専門家が儲けようと企んで情報を発信してるかもしれない・・・しっかりと判断したいところですが、かなり難しいですね。

 

他にも色々あるのですが、とりあえずはこのくらいで。
僕も10何年前の話ですが、大好きだった女性に嘘をつかれて酷く落ち込んだことがあります。僕がその人を好きっていうのを利用されたわけですね。完全に信じ込んでしまって、裏切られた感が半端なかったです。
僕と友人2人してとある人に騙されたってこともありました。その人は嘘をつかないだろう、そんな大前提が僕と友人にはあったのかもしれません。でも、あっさりと嘘をつかれました。嘘ばかりでした。

例えに出したカレーパンの話、カレーパンくらいだし、敵意というよりは好きがこうじてしまってのCさんの嘘なのでこの人達の人間関係は修復可能って思うし、もしかしたら笑い話になっているかもしれないです。でも、情報の取り扱いを間違うと命や財産に関わることになってしまいます。
特に今みたいな全世界的に大混乱している時代、飛び交う情報の精査って難しいですよ。悪意をのせる人たちも自然と多くなるし、なんとかして儲けよう、なんとかして有名になろう・・・そんなものを情報にのせている人なんていくらでもいます。誰を信用して、誰を信用しないかってのも難しいし、人間関係にひびが入りかねないことですから。

情報を紐解くとき、1方向からだけじゃなく、多方向からじっくりと見て、調べて、聞いてから信用するかしないかを見定めてみてください。時間や労力があなたを確実に救ってくれると思います。

 

 

・・・っていう、このブログ記事が本当かどうかもしっかりと調べてくださいね。


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