@PAYASO

少しだけ更新再開してます(愚痴オンリー)

僕のおじさんの名前はジミーといいます。

2021年12月09日 | Life

11月は少し忙しく、12月になって一気に暇になりました。
父の49日も無事に終わったし、少しずつ家の片付けをしています。大きなものから小さいものまで、思い出もあるのだけど兄と2人だけになった家は下手すると物置部屋ばかりになってしまいそうなので、少しずつコツコツと片付けなければなーって感じですね。しっかりと自分で稼がなければならないし、親の目が無くなったからよりしっかりと生活しなければならないし。
でも、その反面で、これまで先送りにしてた視力低下と眼精疲労がキツくなってきたことを改善するためにメガネを新調したり、剃るたびに血だらけになる10年以上使ってる電気シェーバーを新しくしたり、リビングの模様替えとかお金のかかることもやってたりするので、ますます焦ったりもするのですけどね。

さてさて、NHK大好き人間の僕は今期も朝の連ドラを見ています。「カムカムエヴリバディ」ですね。

今は戦後間もない時代のお話ですね。詳しくはないのですが、タイトルとこれまで見てきた事から察するに、この物語は英語教育のラジオ放送に関する物語なのかな。ドラマに関するあらすじやお話をするとそれだけで今日のブログは終わりそうなので、このくらいにして本題に入ります。

ヒロインの彼女を見ると僕の伯母さんのことが思い浮かびます。

父方の伯母さんで、ドラマのヒロインである上白石萌音さんが演じる安子ちゃんより、少し年下か同い年くらいの人になります。
この伯母さん、アメリカの方と結婚をして生涯をロサンゼルスで暮らした人なんですよね。

僕は1度しか会っておらず、親戚の中では僕が最後に叔母さんにあった人間となりました。

僕が生まれる前か生まれたばかりの頃に帰国したことがあったらしく、その時に母や兄貴達は会ったことがあるようでした。もちろん僕は覚えているわけがないし、そもそも会ったことすらなかったわけです。
僕の高校の修学旅行が西海岸だったので、それに合わせて連絡を取り1度だけ会うことができました。初めて会うのにさすが親戚で全然初めてな感じがしなかったのがとても面白かったです。ま、他の伯母さんに見た目だけじゃなく話し方までそっくりだったからだと思いますが。話し方が似てるって言っても、何十年もアメリカで生活した伯母さんだったので英語混じりの日本語っていう点では全くもって似ても似つかないのに不思議なものです。

伯母さんは僕に会えるとなったら、それはそれは大歓迎だったようで是非ともホームパーティーに招待したい、なんなら高校のお友達もご一緒にって言ってくれてたのですが、さすがにそれは学校側からNGとなりました。その代わりだったのかお土産のお菓子を大量に持ってきてくれました。修学旅行初日だったのでどうやって持ち運ぶか困り果てた末に、先生や友人に分けたりなんだりして、伯母さんには悪いことをしたなーって思いました。
お小遣いもいただいてしまって、

「これでお父さんとお母さんにお土産を買いなさいね」

って。お小遣いは300ドルでした。
確か修学旅行で持っていっていい小遣いが一応500ドルまでだった(誰も守らなかったし、守らなくて良い感じだった)ので、一気に裕福になりましたねw

伯母さんはこの時、肝臓癌の治療中とのことでした。
そして僕が会った数年後に亡くなったと連絡が来ました。場所が場所なので親戚は誰も葬儀には行けず、しばらくしてから他の伯母さんがお墓参りに行っただけで、親父もお墓参りすら行くことができずに先日亡くなったわけですね。

伯母さんは60歳になったかならないかくらいで亡くなったと思います。
そして、義理の伯父さんにあたる旦那さんも後を追うように間もなく亡くなったと聞きました。

伯父さん・・・

名前はジミーって言ってました。
ジミーは最初に書いた通りアメリカ人です。今日放送のカムカムエヴリバディに出てきたロバート・ローズウッドさんと同じように進駐軍として日本に来た人でした。どんな経緯で父と伯母さん故郷である宮城県に来たのかとか全く知らないし、伯母さんとの馴れ初めもほとんど聞いたことはありませんが、伯母さんと出会い、ジミーが帰国する頃には結婚し伯母さんも一緒にアメリカに渡ったんだそうです。
なんとなく聞いた話だと、英語を勉強したかったか、興味があったかみたいな感じだったそうです。僕がジミーに会った時、彼は60過ぎだったと思うのだけど背が高くて背筋もシャキッとしてて、何よりもハンサムでした。なのでそんなハンサムなジミーに惹かれてっていう単純な理由だったかもしれませんね。

ただ、僕の親父も本当は英語を勉強したくて仙台にある大学の英文科への進学を希望してたって話を聞いたことがあります。親父は母の(僕の婆ちゃん)の面倒を見なくちゃならないから大学は諦めて(金銭的な理由もあったかもしれないですね)、すぐに働くことができる医療系の専門学校的なところに行き医療系の仕事を生涯していました。
父も伯母さんも英語に興味を持つ環境があったのでしょうね。

アメリカに伯母さんがいるっていう話はずっと聞いていて、なんなら親父は僕に英語を勉強するために小学校を卒業したら伯母さんの所に行ってもいいんだぞ・・・みたいなことを言っていました。

小学校から学校が嫌いでなんとなく居心地の悪さを感じていた僕は割と本気でその話を信じて実行しようとしていた時期がありました。もちろん、普通に中学に進学し、見事に英語アレルギーな英語だけが苦手な人間になったわけで、そのルートを進むことは難しいことだったのかもしれません。ただ、我が家の家計的なことを考えるとそんなアメリカ留学みたいな余裕はなく、親父のふかしだったんだなーって思いますw
でも、伯母さんが僕と会うことを大歓迎してくれたのは、末っ子だった親父のことが可愛くて、その子供である僕だから大歓迎だったということもあり、本気で僕が留学したい、アメリカに住みたいって言ったら伯母さんが全面的に協力してくれたかもなーっても思います。

話は伯母さんとジミーのことに戻ります。

伯母さん夫婦には子供がいませんでした。
退役軍人であったジミーは裕福であったようで、遊びに行ったことがある従兄弟の話だと大きなオレンジの木がある素敵な家に住んでいて、アメリカらしい豪快な料理が毎日出てきて滞在中に数キロ太ってしまった・・・ということ。
養子的な女性がいたらしいっていう話は聞きましたが、結婚してアメリカに渡ってからは1、2度しか日本には来なかったようです。イケメンなジミーはとても優しそう穏やかそうな雰囲気で、伯母さんを大事にしてるんだなーってことが伝わってきました。

戦後間もない時期にアメリカ人と結婚し渡米。
不安なことがたくさんあったと思うけど、なくなるまで幸せだったんだろうな〜。

ドラマのロバート・ローズウッドさんもとてもイケメンで優しそう。
戦勝国の軍人である立場もあるだろうし、逆に敗戦国で夫が戦死した思いってのもヒロインにはあるだろうし。

ジミーと伯母さんはどんな感じだったのか想像もつかないけど、戦争は戦争、国は国。そして何よりも人は人・・・そんな風に思うんですよね。

戦争を起こすのは国であって人ではないのですよ。

伯母さんももしかしたらアメリカで嫌な思いをしたかもしれないし、ジミーだって日本で嫌な思いをしたかもしれない。でも、伯母さんとジミーは最後まで添い遂げたわけで、事実は全てそこにあるって思うんです。

 

・・・教養がない僕が戦争のことを語るのは危険なのでこの辺でやめときます。

英語が苦手で大嫌いで、英語ができないってだけで高校受験も大学受験も失敗した僕ですが、小学生の頃にはそれこそラジオを聞いたりして英語を勉強したこともあったし、本気でアメリカに行きたいって思った時期もあります。そして何より、今でもアメリカに行きたいと思うし大好きなんですよね。
いつか、伯母さんとジミーのお墓参りをしに行きたいっても思います。

 

人生は色々だなー。

久々に文章書いたのとドラマを見てなんとなく伯母さんのことを書きたいって思っただけで、取り止めのない内容になってしまいましたが、最後までお付き合いありがとうございました。