今日の午後2時46分。
家のテレビの前で、黙祷したら、本当に無音だった。
ご近所から、なんの音も聞こえない。
日本中に祈りがあふれただろうか。
1年前の地震のあと、停電した。
情報がなにもない。
そのとき、娘がもってきたのが中学でつくった「手回しラジオ」
息子のもある。
とにかく、つかったことがなくて、邪魔だから捨てようかとおもっていたくらい。
それが、静寂の中から音を出してくれたときの安堵感たら、類をみなかった。
それから、蝋燭にもお世話になった。
アウトドア用の強力なランタン。
これも、有り難かった。
大阪の身内の友人から、譲り受けた。
いろんな「役にたったもの」やありがたかったものがあるが
これらは、力強く、励ましてくれているようだった。
「音」と「明かり」は、人間にとって、とても大事なもの。
心を前向きにしてくれるものだ、と、しみじみとわかった。
暗闇の中で、少しの音と明かりで、希望がもてる、
そんな体験をした震災だった。
また、出番がなくなった昨今だが、居間に定位置ができた。