別府厳島神社の境内に湧く「別府弁天池」。神秘的な池と観光案内に紹介されていましたが・・・・まさかこれほどとは・・・!!
エメラルドグリーン・コバルトブルーという形容詞がこれほどしっくりと似合う池なんて、早々お目にかかれるものではありません。見た感じではそんなに深くはなさそうなのに、中央部分の深い緑は地の果てまでも続いているようで・・
先般に紹介した壇ノ浦入水の項で、二位の尼が幼い安徳帝に語った「波の下にも都のありましょう故」。渦巻く灰色の海はおそらく幼い帝には恐ろしい景色であったろうけれど、この水辺で同じことを言われたなら、素直に信じたかもしれない。
それほどまでに水面は穏やかに瑠璃の色を湛え、周りの景色全てを我がものとしているのです。
別府厳島神社となる以前、「弁天社」の創建が大同年間(806~810)と伝えられているという事は、おそらく湧水はそれよりも遡っている筈。千三百年以上の時を超えて枯れる事を知らぬ神秘の池・・それは神の奇跡と呼ぶに相応しい。
「別府弁天池の湧き水は秋吉台で有名なカルスト地形からのカルシウムを多く含んでおり、その水が太陽光をあびると青色の光が反射され、それが人の目に入って神秘的な透き通った青色やエメラルドグリーンの水に見える」と案内にありますが、これも諸説ある中の一つだそうで、真相はまだまだ解明されていません。
水路に架かる石橋、長く足元を照らしたであろう石灯籠。鮮やかに染まる木々の色。
何もかもが人の手では作り得ない美しさと清浄さに満ちて。大きく何度も深呼吸。こんな場所に立つ事が出来た幸せをしみじみ噛み締めて、神の生み出した景色を後にします。
帰路のふれあい公園、海上自衛隊で練習機として使われていた黄色い飛行機が展示されています。山口県内で海の見えない秋芳町に海上自衛隊機の展示。奇妙なほど背景に溶け込んで見えるのは、おそらく私たちが自衛隊贔屓だからでしょう😊
訪問日:2012年11月15日
🌸明日は2012年・2017年の二度に渡って訪問した秋吉台の紹介です。
透き通る青い水は心を惹きつけますね。静かな水面を眺めていると、神秘な美しさに時間を忘れます。
家内と二人でロープウェイで山頂に行き、そこで眺めた山上湖が、青い水を湛えていました。場所は違っても、青い綺麗な水の思い出が懐かしくなりました。
ふれあい公園の黄色い練習機が、周囲の風景に溶け込んで見えた理由は、貴方の言われる通りです。
「おそらく私たちが自衛隊贔屓だからでしょう😊」
楽しく読ませて頂きました。今となれば、みんな懐かしい思い出ですね。
その神秘的な美しさを前に
ゆったりと肩を寄せ合うお二人の姿を想像していると
不思議なくらい嬉しく幸せな気持ちになります。
美しい景色は何時、誰が見ても美しいものですが・・
でも愛する人と一緒に見るなら
それはより美しく鮮明な記憶となって残り
年を重ねて、さらに優しい思い出になってゆくのだと、
今、心からそう思います。