車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

ご当地マンホール in 奈良県広陵町

2023年06月11日 08時00分00秒 | マンホール・マンホールカード・キャラ・奈良県

北葛城郡広陵町(こうりょうちょう)は奈良県の中西部、北葛城郡の南東部に位置する町です。 橿原市、香芝市、大和高田市、河合町、上牧町、田原本町、三宅町と隣接。奈良県の町では最も人口が多く、町名は「和名抄」にある大和国広瀬郡の「広」と、丘陵地帯の「陵」から名づけられました。特別史跡である巣山古墳や、竹取物語ゆかりの延喜式内社・讃岐神社が鎮座するなど、古い歴史を有しています。「町の木:モクセイ」「町の花:ヒマワリ」を制定。町では「いにしえのロマン:かぐや姫のまち」をキーワードとして様々な取り組みが成されています。

キャッチフレーズは「元気でやさしい町づくり」

明治22年(1889)、町村制の施行により、広瀬郡馬見村・瀬南村・百済村・箸尾村が発足。

1897年、郡制の施行で広瀬郡が北葛城郡に変更。

1927年、箸尾村が町制を施行、北葛城郡箸尾町となる。

1953年、馬見村が町制を施行、北葛城郡馬見町となる。

1955年、北葛城郡馬見町・瀬南村・百済村が合併、北葛城郡広陵町が発足。

1956年、北葛城郡箸尾町を編入、現在に至ります。

マンホールには汚水・雨水ともに「かぐや姫のまち」の文字と、竹取物語に由来する竹林がデザインされています。

こちらには汚水・雨水ともに「町の花:ヒマワリ」がデザインされています。

昭和33年1月17日制定の町章は「広の図案化で、丸は町の和。上に伸びた形は発展を象徴。」公式HPより

マンホールにも書かれた「かぐや姫のまち」は、竹取物語ゆかりの神社「讃岐神社」が鎮座している事に由来します。竹取の翁は『讃岐の造(みやつこ)』と呼ばれていることから、竹取物語の舞台は大和国の広瀬郡散吉(さぬき)郷(現広陵町三吉)と考えられること。また、かぐや姫に求婚をした五人の貴族が住んだと想定される藤原京からも十分に通える距離であること等が元となっているようです。

さて・・この竹取の翁が住んでいたと言われる地について、奈良にはもう一か所「高取町」がそうではないかと云われています。高取(たかとり)と竹取(たけとり)の語呂から、竹取の翁の住いは当地だったのではないか。都が飛鳥に置かれていたとするなら、距離的には高取町は物語でいうところの「都の外れ」・・・古の物語は決して単なる「お伽噺」ではないというのが私の持論(笑)。色々と考えを巡らせると「もしかしたら」とか「ああ!!そうなのか!」と頷ける云い伝えや事柄に出会え、小さな旅もより深く楽しいものになっていきます。

撮影日:2009年6月27日&2018年4月28日

バイクタンデムでのマンホール収集が主目的だった奈良県。ブログを書き終えて改めて振り返ってみると、名所旧跡・寺社への訪問がほとんど無かったことに改めて気付いてしまいました。いつでも行けると思っていた場所。でもお出かけ手段が車中泊に変わってからはどうしても遠方が主になり、そのうち・・そのうちで・・今更ながらに「ああ・・残念だったな (-_-;)」

明日からは同じ近畿地方の「兵庫県」シリーズです。


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6 コメント

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Unknown (まっち)
2023-06-11 10:18:22
広陵の由来が広瀬郡と丘陵の造語とは存じませんでした。
てっきり巨大古墳である巣山古墳の「陵(みささぎ)」を由来にした町名だと思っていました。
この地は古墳の配置から古代葛城氏の拠点であったと想定され、また百済の旧名から渡来系氏族による先端技術集積地でもあったと考えられます。
あ、竹取物語での高取町のサポート、ありがとうございます。
こういった事象は「言ったもの勝ち」的なことが多く、例えば桃太郎伝説や宮本武蔵の生誕地など、文献等による学術的認識と自治体のアピールや小説等の影響を受けた一般認識とがずれることはままありますねえ。
次の兵庫県も全国の溜池の15%が集まる溜池密集地、さらにダムの数も多く何度も足を運びました。
引き続き投稿楽しみにしております。
返信する
ありがとうございます (tibineko)
2023-06-11 10:26:57
竹取物語の新しい視点を示唆頂き、有難うございました。奈良県の締めくくりとして広陵町を最後の記事として移動し、まっちさんの説を引用させて頂きました。
地元の方ならではの視点や考察、沢山学ばせて頂き感謝に堪えません。
引き続きの兵庫県でも、異なった視点でのアドバイス期待しております(〃∇〃)
返信する
竹取物語・讃岐神社 (0necat01)
2023-06-11 10:37:14
 tibinekoさん

 今回は教えられることが沢山ありました。ここが有名な竹取神社のある土地だったとは、知りませんでした。

 しかし貴方の言われる「高取説」にも、なるほどと思わされます。「最初に言った者勝ち」と言う面もありますし、どっちなのでしょう。こういうところが、歴史のおもしろさなのでしょうか。

 高取のマンホールは覚えていませんが、広陵町のデザインの方に勝利の旗を挙げたくなります。
返信する
onecat様 (tibineko)
2023-06-11 11:13:02
高取町のマンホールは、町章に町の花・木で至ってシンプルです。
町域には数多くの古墳群や、物語・芝居などで有名な「壷阪寺」などもあり、多分・・竹取の翁に関しては積極的では無かったのかもしれません。
各地を旅していると、何故ここが?とか、何でこれが?とか思わされることが沢山あります。
また、ブログを通して「こういう事例もある」と教えて頂く事も数多く、日々の励みになっています(〃∇〃)
いつも温かいコメント、有難うございます。
返信する
Unknown (まかろん)
2023-06-11 21:30:08
竹取物語に、ゆかりの神社というものがあるとは
知りませんでした。

先のコメントお二人に比べて、
そこから知らないの?という体たらくです。

竹取の話ゆかりの地にふたつ候補があるのは面白いですね。
>古の物語は決して単なる「お伽噺」ではない

竹取物語はあまりに有名すぎて、出来た経緯など考えたこともありませんでした。

tibinekoさんの言葉を読んで、竹から姫君がと思った昔の人のことを思いました😊


昨日の返信、本当にありがとうございます。
どうしてもお考えを伺ってみたくて。

周りの方に啓蒙活動をすでにされていたのですね。

tibinekoさんも心痛めて、できることをすでに
されていたと知り、気骨ある人だと改めて思いました👏

小さなことでも、行動できる人は立派だと思います。

私は周りに言える環境ではないので、
この法案がもちあがった頃から、実際に懸念の状況に出くわしたらどうしようと思っていました。

声をあげられるだろうか、と。

法律などくそくらえ、
あなた心が女だと言い張るなら、女の不安が分かるでしょ、出ていってください、って言えたら言おうって。

でも実際に男の姿を目にしたら、何も言えないかもしれません。

ともあれ、tibinekoさんがすでに行動されていたと知って、とても嬉しいです🌸


たまたまでしょうけど、この質問をした翌日の記事が、
かぐや姫の写真から始まって・・

tibinekoさんの心意気や女性への応援の気持ちを
伝えているように感じました。


お考えをありがとうございました。
できることはお互い少ないですが、明日も良い日をお過ごしください🙏
返信する
お伽噺のスーパースター (tibineko)
2023-06-12 12:05:30
かぐや姫は強い (tibineko)
2023-06-11 22:26:40
かぐや姫のお話で締めくくった奈良県。日本の各地には「お伽噺のスーパースター」があっちこっちにいて、不思議を語り掛けてくれます。
その声に耳を傾けられた時は、ちょっと幸せな気分になれます(〃∇〃)

 ------------00--------------
声を上げるって、本当はとても怖い事だと思います。でも、せめて嫌だと思う事くらいは言えるようになりたい!
すべてはそこから始まるのではないかと思うのです。
大上段に振りかぶって対峙できるほどの根性は無くても「嫌です」と言える人間でいたい・・
ささやかな抵抗だって、泣いて尻尾を巻くよりはずっと良い。
少なくとも・・私たちは一人じゃない。辛さ怖さを分かち合える誰かが必ずいる筈。たとえどれほど離れていても、繋がっていられる誰かがいてくれる筈。
もう、夜の暗闇に泣くしかできない子供じゃない。闇に灯りをともす術だって知っている。
まかろんさん、一緒に目一杯抵抗しましょう。お腹の中にしまい込んでしまうと恐怖は増殖して大きくなります。だから愚痴だって正体の見えない恐怖だって、何だって聞きます。聞く事しかできないじゃないかと溜息をつかれても、隣の席を空けておきます。
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