そして今日は過ぎ行く

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インテリアのヒント、あります!

2005-03-26 23:59:39 | 日帰り・食べ歩き・おでかけ気分のレシピ
 先ほど紹介した、みんぱくの『 きのうよりワクワクしてきた。 』展。展示品の中にも、流行の昭和レトロ的でジャンキーな雑貨がいっぱいありました。
 真っ赤なビニールポケットによくあるポチ袋を無造作に突っ込んだだけ、とか、鶏用の籠を電気の傘にしていたり。それに、フジタマさんというアーテイストが、“ おまけのキーホルダーをゴチャゴチャと並べて飾れる、まるごとコレクションケースみたいなガラス張りのテーブル ”なんて、私的にはツボ直撃なものを作られていました。そういうものたちが、さりげなく可愛い。いつものごとくソク影響を受けて“ こんなキッチュな遊びごころ、インテリアで真似してみたい! ”と、おめめウルウルになっちゃいました。
 写真は、巨大リリアン(なつかし!)の実演体験コーナーにて。その巨大リリアンで編んだふかふか毛糸のクッションカバーがまた可愛いんだ! できることなら、座布団カバーでも一枚編み上げて持って帰りたかったですわ。

 まだまだ可愛いもの、いっぱいあったんですが、アートのよもやま話はこれくらいにして。明日は万博公園でみつけた小さな春の話題です。

さわってもいい芸術、変えてもいいゲージュツ

2005-03-26 23:13:36 | 日帰り・食べ歩き・おでかけ気分のレシピ
 あたたかな土曜日。万博会場に行ってきました。と言っても、名古屋の『 愛・地球博 』じゃないですよ。そんな時間もお金もありません。長時間並ぶのも嫌いですし。地球博ファンの皆様、ガッカリさせてごめんなさいね。今日行ったのは、大阪府 吹田市 千里-35年も前の-かつての万博会場の方です。
 万国博記念公園内にある、国立民族学博物館で3/17(木)~6/7(火)まで開かれている『 きのうよりワクワクしてきた。 』という企画展。先月のエル・マガジンや3/19日付の朝日新聞などにも紹介されていて、早く見に行きたい!と思っていたのですが、うちから電車で行くのはけっこう大変なので先延ばしにしていまして、今日やっと、夫の運転する車で見に行くことができました
 展覧会の名前だけでは、どんな内容なのかサッパリわかりませんよね。夫婦ふたりしていったい何を見て来たかというと、ズバリ、“ 変わりゆく自分の心 ”。 そのへんにあるものをテキトーに取り混ぜて、何だか新しく見えちゃうものに変えちゃえ! という辺りを目指してるアートの祭典です。
 奇抜なポリネシアの仮面や、韓国の美しい布靴や、立派なトナカイの剥製など博物館のありがたい収蔵品と、箕面リサイクルセンターから大量に借りてきた干支の置物や、型落ちのパソコンや、使わなくなったギターなど、何だか身に覚えのあるジャマなものや古着などをごっちゃ混ぜにしてリミックスしたような、そんな展示でした。そこに置いてあるもの、何でもかんでも触ってもいいし、展示品に座ってもいいし、場所をちょっと動かしてみてもいいし、もちろん写真撮影もぜんぜんOK! 展示品を触って中を開けないと気づかれない趣向や、触って参加する体験コーナーなどもたくさん設けられていて、むしろ「 どんどん触って、あなたの価値観を壊しちゃってください! 」という感じの、明るくオープンな空気でした。
 ゲージュツだからって何かテキトーに意味を見つけて有難がったり、触ると怒られちゃったり……そういうビクビク感が少しずつ無くなって、ものの見方の角度もどんどん変わっていく。展示品そのものよりも、そういう自分の心の動きを見ているのが面白いのです。
 そこでチョーシづいたわれら夫婦はどんどん大胆になり、そのあと行った常設展示場でも、アフリカのド派手な棺おけまで触ってしまい、( 巨大なロブスター型でね、とっても可愛かったの )、学芸員さんにやんわり怒られる始末
 写真は、展示スペースの裏で、なぜかえんえんと雑誌を切り抜き続ける乙女ふたり。作品の準備なのかしら? ともかくゲージュツというのは、こういう根気の要る作業の積み重ねなのね、という裏側を見せられた思いです。それともこれも展示の一部なのかな? “ 見るべきものは何か? ” それを決めるのも、もしかして観客なのかもしれないね。そんなことを思って、たっぷり触って遊んで楽しめた一日なのでした