そして今日は過ぎ行く

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伝えたい夜景☆*。.゜★

2005-03-19 17:47:42 | 日帰り・食べ歩き・おでかけ気分のレシピ
 夕べは、thlaspiが前に勤めていた会社でのお友達とお食事会して来ました。メンバーはもう半分以上がそこの会社を辞めているのでいわば同窓会。子育てを終えようとしているお姉さまたちが多いのですが、子どもさんの高校受験をめでたく支え終えた方がふたりもおられて、昨日はそのお疲れさま会を兼ねていました。なので、予算は少しリッチに。
 場所は兵庫県の宝塚市にある『 明月記 』という京料理屋さん。阪神間に住む主婦の方なら、ちょっと贅沢な会食の席に利用されることも多いのではないでしょうか。上品な味付けと盛り付けが評判のお料理はもちろん、景色の美しさは格別!と何人もの人から聞かされていました。予約をしてくれた方からも、お店は小高い山の上で見晴らしいい場所に建っているから、伊丹空港の滑走路が見下ろせてすごくキレイよ!と聞きおよび、心ワクワクで出かけたのです。
 着いてみたらホントに予想を大幅に超える美しさ! お店の解説によると、六甲山系から大阪湾、和歌山、生駒山系まで見渡せるそうです。空港の誘導灯や阪神高速を走る車のテールランプがひときわ鮮やかな光を放っていました。お友達がいちばん眺めのいい個室を予約してくださっていたおかげで、最高の夜になりました。
 言葉足らずを覚悟で言うなら、両手からこぼれそうなぐらい抱えていたキラキラした夢を、うっかり転んでそこへ全部ばら撒いてしまったような感じ。楽しくおしゃべりしながらの食事会の雰囲気を壊したくなかったので、カメラは持参しなかったのです。ホントお見せできなくてとっても残念だぁ。

 このとき食べたのは5,040円の『 花かがり 』というコース料理。夜の懐石としては比較的お手ごろなお値段ですのに、大きくふくらむ期待を、さらに大きく超える味と内容でした。お店で詳しいお品書きをもらって帰ったのですが、それを参考に、thlaspiの主観をすこし混ぜてメニューを紹介したいと思います。

  食前酒   甘~い白桃のお酒♪
  先付け   抹茶風味の豆腐 おいしいお出汁つき
  前 菜   鰆のプチ寿司・桜色に染めて型抜きした酢漬け大根・ヒジキと海老のしん薯・
サーモン菜の花巻き・三色みたらし団子・うぐいす色の甘いそら豆
  吸い物   桜海老しん薯(筍・若布・木の芽)
  お造り   鰹タタキ・タイ・サクラマス(オレンジの輪切りを飾って)
  煮 物   筍と菜の花の挟み蒸し
  焼 物   つぼ鯛木の芽焼き・こんにゃく蕗みそ田楽・海老
  箸休め   レモンシャーベット
  季節鍋   豆乳鍋(湯葉・やわらか豆腐・筍・蕨・菜の花・赤魚)
  ご 飯   筍とお揚げの炊き込みご飯・赤だし・香の物
  デザート   黒豆入りクリームどら焼き・イチゴミルク寒天・コーヒー(紅茶も可)

 本当に、“ 和食は出汁と香りでこんなに変わるの?! ”って思いました。先付けのお豆腐に添えられたお出汁など、お店自ら“ 美味出汁 ”って書かれてますけど、ホント掛け値なしに「 そのとおり! 」って思いますもん。鰆のお寿司は 口にしたとたん浮かぶ笑みをこらえるのに苦労するほどウマかったです! 寿司飯なのにすっぱさが気にならないし、程よく混ぜられた胡麻の香りもよし。しかし雛寿司だったのでかなりちっちゃかった もう一切れぐらい味わいたかったな。あのモチモチの食感。
煮物碗や焼き物など、温かい料理がアツアツの状態で出てきて食べられるのが、いつもサービスする立場の主婦にとってはすごく嬉しかったですよ。

 ゆっくりとおしゃべりしながら、おいしい料理をいろいろと少しずつ食べるのっていいですね。楽しい子育て話などを聞かせてもらいながら、身体も心もお腹いっぱいで大満足の夜でした。