そして今日は過ぎ行く

このブログを一番下までずずずいーっとスクロールすると、右側にナマケモノがいます。更新が遅い当ブログにぴったり(笑)

紀伊半島南部~密かな名所をぐるり

2010-04-13 08:36:31 | 国内・旅コラム
最終日は、国道42号線に沿って紀伊半島の南端を見物しながら、のんびりとドライブです。
最初に立ち寄ったのは、本州最南端の潮岬。
ちょうどお昼時だったので、観光タワーで軽食をとろうと提案したのですが、旦那はホテルの朝食バイキングで2回もおかわりしていたので、お腹が空かない様子。
タワーの食堂では、近畿大学が養殖しているマグロを出しているらしく、どんなもんか食べてみたかったんですが・・・。
↓海を眺めつつ、スーパーで買った南紀名物『うすかわまんじゅう』で腹の虫養い。

展望台のそばに売店があって、そこで『本州最南端訪問証明書』なるものを発行してもらえるそうなんですが、店員さんが昼休み中で、扉にしっかり鍵がかかってました。
私がまんじゅうを食べているわずかな時間でも、残念そうに去っていくお客さんが十数人・・・。
南国らしく大らかでいいんですけどね。

続いては、橋杭岩へ。
波で侵食のおかげでできた奇景です。
海岸に、巨石文明の跡のようにでっかい岩山がそそり立っています。
そのでっかい岩のてっぺんに、イソヒヨドリが巣を作っているのを発見して、ちょっと嬉しくなりました。
この鳥、うちのマンションのベランダ(13階)へたまにやってくるんです。
こんな切り立った場所に棲む習性があるから、高層マンションが好きなんだなぁと、納得してしまいます。

ところで、この橋杭岩の前にうどんなどの麺類を出す食堂が数軒。
私の下調べでは、この先は紀伊田辺あたりまで、42号線沿いには食事どころが少ないようでした。
(※串本や白浜の市街地など、国道から外れればたくさんお店はあると思います)
しかし旦那はまだお腹が空かないみたいです。
したがって、何も食べずに出発。
このあと16時30分まで食事が摂れなくなるとは思いもよりませんでした・・・。

串本は以前に行ったことがあるので通過し、すさみ町へ。
町内へ入ってしばらくすると、42号線は海岸から山の中へ続きます。
道沿いに眺めの良いカフェ『パノラマ』があるとリサーチしてあったので、旦那にアピールするも、まだお腹が空かないようで、あえなくスルー。
そのちょっと先にあるエビとカニの水族館で休憩です。
山の中に水族館があるというのは面白いですね。
江須崎という陸続きの島に『日本童謡の園』という公園があり、その入り口近くに水族館が建っています。
子ども連れの観光客がけっこう来ていて餌がもらえるのか、公園内に猫がいっぱい住んでいました。
↓後姿はだらけモードですけど、顔つきはワイルド! 
 写真を撮ろうとすると、「シャーッ」と威嚇してくるのもいますが、ひっかいたりはしません。

この日もいい陽気だったので暑かったのか、観光客の車が停まるたび、猫たちが車の下へもぐり込みます。
追い出そうとしてもまったく逃げようとせず、堂々たるものです。

水族館は町立で、運営協力金200円と安いのに、海や川のエビやカニがたくさん展示されていました。
こじんまりした建物なのに、入り口そばには海亀がいたり、子ども向けのいきものタッチングプールもあり充実してます。
建物の裏手には、なんとゴマフザラシまで! 11時と16時には、餌やりも見学できるようです。
海亀もアザラシも、狭いプールに入れられてちょっと可哀想でしたけれど・・・。

ここでは水槽ごとにスポンサーを募っているらしく、↓こんな方も出資されてました。

いつの日か、エビちゃんや海老蔵さんが訪れてくれるといいな

旦那は、この日のお昼ごはんに和歌山ラーメンを食べたかったみたいなんです。
しかし事前の下調べでは、県南部にはあまりご当地ラーメンを出す店がないみたいで、あったとしても、14時にランチタイムを終えるとお店を閉めてしまう。そのことは、何度も旦那に忠告しておいたんですけど・・・。
紀伊田辺ICから高速に乗り、最初の印南SAで16時30分、やっと昼食にありつけました。
旦那は念願の和歌山ラーメンを、私は他に南紀らしいものを、と思い『炭うどん』を。
麺に竹炭を練りこんであるそうで、うっすら灰色をしていますが、味は普通のと変わりません。

旦那はよっぽど和歌山ラーメンを楽しみにしていたらしく、18時ごろに休憩した紀ノ川SAでもラーメンを注文してました。
私も食べましたけど、ここのラーメンは高速のSAにしてはかなりおいしかったと思います。
食後に買った梅ソフトクリームも、甘酸っぱくてさっぱり。なかなかのものでしたよ!

和歌山旅行記はこれでおしまいです。長文にお付き合いいただいて、ありがとうございました!

水と戯れる一日~瀞峡~勝浦~太地町~

2010-04-12 07:33:51 | 国内・旅コラム
朝8時すぎに熊野を出発して、新宮市あたりでお昼を・・・と思っていたのですが、あまりに天気がいいので、だいぶ手前で瀞峡へ寄り道。
前日の十津川村はまだ楽だったなぁと思えるほどのハードな山道を進みます。
(ただでさえすれ違い困難なのに、前方から土砂を運ぶダンプカーがやってくる)
しかし、乗りたかった玉置口の和船業者(不定休)は、運悪くお休み
旦那はジェット船の方には昔乗ったことがあり、今度は和船を体験したかったようで、がっかりしていました。
でも、ぽかぽかとした陽気の中、山に囲まれた静かな川面を見るだけで、とても気持ちがよかったです。
和船乗り場の前は芝生が植えられていて、あずまやもあったので、弁当を買ってきてここで食べればよかった・・・と悔やみました。
国道168号線へ戻って新宮方面へしばらく行くと、ジェット船のりばがあったので、結局そちらで瀞峡めぐりをしました。
奇岩見物自体よりも、川風や水しぶきの気持ちよさ、70年代のまま時間が止まったような営業所の雰囲気など、いろいろ楽しめました。

途中、道の駅で郷土料理のサンマのなれずしを食べて、新宮市→那智勝浦へと向かいます。
なれずしは、琵琶湖のものほど匂いは強くなく、乳酸菌の風味がします。『魚+ヨーグルト』のような不思議な食べ物でした。

14時すぎと早めに勝浦に着いたので、ちょっと足を伸ばして、鯨で有名な太地町を訪ねました。
旦那が見たいというくじらの博物館へ。
博物館自体は骨格標本などが多くてよく分からなかったんですが、併設の水族館にも入れて、イルカ・シャチのショーも見られるのに1,050円というのはかなりのサービス価格ですね。
イルカショーの会場は、こじんまりしていて、けっこう近くで見られるのがよかったです。

↑旦那の新しいデジカメで撮りました。
スポーツモードや動物撮影モードもあるので、ジャンプの一瞬もきっちり押さえてくれます。

ショーの会場から水族館の建物へ向かっていると、イルカが芸を練習するための海水プール(※記事トップの写真参照)がありました。
じつは上の写真も、ショー会場ではなく、この練習用プールで撮ったものです。
プールへ続く桟橋では、イルカの給餌体験もできるようで、バケツに入ったイカを売っていました。
橋の上に人が来ると、餌をもらえると思ってイルカが寄ってきます。
↓食べ物がからむと必死になるのか、ジョーズのような悪い顔になってます。

↑よその子どもさんが給餌中に、便乗で写真を撮らせてもらいました
餌をあげる人がいなくなっても、まだアピールをしてくる奴がいるので、両手を開いて「何も持ってないよ~」と見せると、あとで海水をバシャッとかけられました。
あれは偶然ではなくてわざとやってたような気がする・・・
イルカの映画で話題の太地で、イルカの賢さをつくづく思い知らされたのでした。

太地町のスーパーでは、イルカ肉が売られていましたよ。
ハマチに似た肌色っぽい身で、見た目はおいしそうでしたけど、売り場の前に立つとかなり生臭さが気になりました。

夕飯は、那智勝浦で、マグロと鯨を食べさせてくれる大人気店へ。
いつも予約でいっぱいのようです。
平日の17時すぎと早めに入店したのでギリギリ大丈夫でしたが、あとから来た予約外のお客さんは、1人客以外、みんな断られていました。
マグロは刺身よりも、↓カマ焼きや、カツが好みでした。

そして鯨といえば、懐かしの竜田揚げ(写真上)ですね~
給食で食べたのより、柔らかくてジューシーでした。

写真下の小鉢は、『ほねはぎ』といって、鯨の骨についた身をそぎ落としてボイルし、ポン酢をかけた1品です。
これは好き嫌いが分かれるかもしれません。
かつおたたきの血合いのところだけを食べているようで、ちょっとくせがあり、食感も多少ぱさつきがあります。
日本酒のつまみによさそうな、個性ある料理。
料金は、1品500円~2,000円と良心的でしたよ。

宿は、勝浦の駅前からわざわざ船で渡るという、テーマパークみたいな面白いところでした。
シーズンオフだからか、朝食付き6,800円ほどの格安プランがあったんです。
天然の洞窟に湧いた温泉など、お風呂がウリみたいですね。
夜にその洞穴風呂に入りましたが、波の音が間近に聞こえて迫力があり、気持ちよかったです。

浴衣は宿の名前にちなんでか、亀の図柄でした。

翌日は国道42号線沿いに、潮岬や串本を通って帰ります→

湯ったり熊野

2010-04-11 11:06:12 | 国内・旅コラム
14時頃には、ようやく熊野へ着きました。
↓こちらは本宮大社ではなく、境内にあったお社です。桜がきれいだったので。

本宮は撮影禁止だったのですが、注意書きが控えめで、みんな気づかずにバシバシお社を撮影しています。
おかげで、神社特有の気持ちがピシッと引き締まるような空気がすっかり消えてしまってました

参詣のあと、大社前の茶店ですごい人だかりがしてたので、何かと思ったら、餅つきをしていました。
見物人はみんな外国人の方です。
ちょうど餅をつき終ってこれから丸めるというところだったんですが、臼から餅が取り出されただけで観衆は「ohhhhh~」と大盛り上がり!!!

とにかく人垣がすごくて近づけず、肝心の餅が写せません。
しかし、こういう何気ない日常のひとこまがこんなに喜ばれるのですね。
特別にお金をかけなくても、ちゃんとニーズを拾っていけば、観光資源は生み出せるのかもしれません。

宿にチェックインして、明るいうちにあたりをぶらぶら・・・。
←自販機には、平安時代の熊野詣の装束の写真が
←こんな懐かしい風景も

喫茶店のメニューボードに↑熊野本宮大社に縁の深いやたがらすが書かれています。
ここでハンバーグランチ(17時30分まで注文可)を食べました。
熊野牛という、地元産の肉を使われているそうです。
オージービーフみたいに草を食べて育った牛の味がするなぁ・・・と思いました。
あとで調べてみたら、熊野牛は、主にわらを飼料としているみたいですね。
肉の香りがいいので、洋食と相性バッチリでした。
デミグラスソースも甘みのある優しい味でおいしかったし、たくさんの種類の野菜が少しずつ添えられていてきれいな盛り付けでした。

郵便局だった建物を改装して営業されてるのですが、窓口のカウンターがそのまま残してあります。
係の人が入る部分を凹ませてあるのが面白いですね。
食後は近くの渡瀬温泉に行きました。
暗くなってから行ったので、露天風呂の景色が見られず残念。
内風呂の湯船と露天風呂の湯船がつながっていて、間のドアを開けると、お湯に浸かったまま移動できるのは面白かったです。
いい湯でしたよ~

車で10分ほど距離に湯の峰温泉もあり、翌日に朝風呂をしに行きました。
源泉そのままの『くすり湯』は本当に温泉成分が濃い感じがします。
使い込まれていい色になった木の浴槽で、ゆっくりと温まれました
なんでも日本でいちばん古い温泉地だそうで、レトロな佇まいの旅館が立ち並んで、ひなびたいい雰囲気です。
旅館の看板には、昔懐かしい書体で「冷暖房完備」「エレベーターあります」なんて記してあるのも味があります。
川湯温泉は、時間がなくて今回は寄れませんでした。次回は行きたいです・・・。

↓こちらは熊野の幸たっぷりの素朴な朝食。
ケンミンショーで見た茶粥に思いがけず出会えてラッキーでした。
本当に普通のお粥と違って、健康なときでもおいしく食べられます。
干物や筍も、ぜんぶ地元産のものでした。

本当に心遣い細やかなお宿で、快適に過ごせました。

次は新宮市を経由して、那智勝浦へ→
(途中寄り道あり)

どこまでも十津川村

2010-04-10 18:31:25 | 国内・旅コラム
先月の末に、結婚13年目の記念にと、泊りがけで和歌山の熊野本宮大社と那智勝浦を旅してきました。
熊野へのルートは、細い山道も多くて時間もかかるので、朝ごはんを食べずに早めに出発します。
阪和道の香芝SAで朝食休憩~
旦那はパンとコーヒーで済ませていましたが、私はがっつりいっちゃいました
うちの近所ではなかなか食べられない大阪名物『かすうどん』があったんです。

牛の腸を揚げた『かす』がカリッとしていて、汁にコクがあるのがいいですね。

お腹いっぱいになったあとは、一般道におりてひたすらロングドライブです
途中で運転を代わろうかと旦那に聞いたところ、山道や狭い道がほとんどなので、私には無理と言われてしまい、地図を片手にナビに徹します。

御所市から国道168線に入り、十津川村をめざします。
日本一大きい村だそうで、村内に入り山道やトンネルをくぐって行けども行けども、なかなか中心部までたどり着けません。
休憩がてら、『谷瀬の吊り橋』という名所に立ち寄りました。
しかし、車を停めようと思ったら駐車場はどこも有料。
唯一の無料休憩所は先客がいて入れない…。
ちょうど吊り橋が見渡せるベストな位置に喫茶店があったので、どうせ駐車場代を払うならと、そこでコーヒーを飲むことにしました。
テラス席に出ると、山影と吊り橋の全景が見渡せて、眺めがいいです。
吊り橋の下の河原には桜並木があって、きれいに満開
景色を見ていたら、喫茶店の屋根に小鳥がやってきました。
たしかヤマガラという種類だったと思います。

河川敷へ下りて桜を近くで見たいと思い、橋の反対側のたもとへ行ってみました。
河原へ続くとおぼしき道は、とんでもない急勾配で、とても車では行けそうにありません。
畳み掛けるように、道の入り口には、「ここから先は、歩行者有料」というようなことが書いてあり、恐ろしくなって引き返しました。
あとで調べてみたら、河原はキャンプ場になっていて、負担するのは100円だけでよかったみたいです。思い切って入ればよかったかも・・・。
ちょこっと吊り橋を見物してから先へ進みます。
※吊り橋自体は、通行料をとっておらず、保全資金の募金箱が置いてありました。

またえんえんと山道とトンネルを通って、やっと村の中心部へ!
道の駅十津川郷にあるそば屋でお昼にしました。

朝に寄った香芝SAにもせんとくんの看板がありましたが、こちらにも!

きのこそば(900円)
きのこは工場栽培じゃなくて地のものなのかな?と思うほどおいしかったです。香りと歯ごたえが
おつゆは大阪風のかつおだしとは違って、昆布だしでした。
こちらのそば屋さんでは、平日には名物のめはりずしを出していないそうです。
でも道の駅のお土産売り場で、地元の方の手作りのを売っていました。
同じく名産の柿の葉寿司も手作り・無添加のがあって、嬉しかった!
駅弁じゃなくて、普通の家庭で作ったものを食べるのは初めてです。

お寿司は車の中でさっそくいただきます
めはり寿司は、思ったよりシンプルで高菜の味だけがします。中身は酢飯ではなく、塩気のないおにぎりなんですね。
柿の葉寿司は、山村で作っているので保存のためか、しめ鯖にしっかり塩気がきいていました。
どちらもおいしかった!

満腹になったあとは、熊野をめざしてさらなるドライブです→
(旅行記は、4つの記事に分けて投稿します。長くなりますがよければお付き合いください

先週の夙川桜

2010-04-09 09:29:09 | 日帰り・食べ歩き・おでかけ気分のレシピ
記事にするのが遅れてしまいました。
先週の夙川の桜です。
たしか前の日に雨が降っていたので、午前中は地面がまだ濡れていて、ビニールシートを広げて花見をしている人はいなかったです。
前日は風もかなり強かったので、花びらだけではなく、花ごと散ってしまっている可哀想なやつも・・・。
水たまりに浮かぶ花もきれいですね。

↑桜と一緒に、人が写りこんじゃってますね
私ではありません。通行中の知らない人です。

夙川沿いでいちばん眺めがいいのはここじゃないかと思います。
夙川駅から北へ歩いていって、川が二股に分かれるあたり。
この先に大井出橋という石橋がかかっています。夙川駅と苦楽園口のちょうど中間あたりですね。
景色のいいところには屋台がいっぱい出ているので、どこが絶景ポイントなのか分かりやすいです。

このあと、苦楽園口駅の西の方にあるケーキ屋さんまで頑張って歩いたのですが、残念ながら店内ではお茶できなかったのです。
シュークリームをテイクアウトして、桜を見ながら食べました。
苦楽園に古くからあるお店で、ずいぶん久しぶりに食べましたが、変わらぬおいしさだったので安心しました。