そして今日は過ぎ行く

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迷う・惑う・楽しみ

2005-03-06 23:11:06 | 物欲
 めずらしく日曜が休みになったのに夫は留守。欲しいCDもあったし、以前から買おうと企んでいるiPod miniも物珍しさからの需要が落ち着いてお買い得になったみたいだから、そろそろ本格購入に向けて下調べもしたいし、夫のホワイトデーのお菓子も早く買わなきゃだし、用事がいっぱい溜まってきたので、ちょっくら心斎橋まで出かけることにしました。
 友達を誘うとあちこち連れまわして疲れさせてしまいそうなので、今日はひとりで。
ひとりだけで大阪に出るなんてすごく久しぶり。特にミナミなんて、むっちゃウマイたこ焼きかラーメンを食べた~いっていう禁断症状でも起こらない限り、めったに出かけることはありませんね。

 久しぶりにうろつく心斎橋は頭の中に残っていた古い地図とは大きく変わってしまってました。心斎橋筋ではそういうのが流行ってるのか、うら若いギャルがどこへ旅立つのか知らんがプーさんのキャリーバッグを転がして人の進路をふさぎつつダラダラと歩いてるし、ビジネス街の趣があった御堂筋沿いは、どこにでもある高級ブランドの単なるショーウィンドウへ変貌をとげてるし、道頓堀にあるはずのラーメン神座の支店とそこにつきものの大行列が、大丸の南側にまで飛び火してきてるし、もうここが何処なんだかよく判らない世界になり果ててしまってますね。このごろの心斎橋。
 今日はたくさん歩くつもりだし、荷物にならない用事から済ませていきたかったので、まずはiPodの現物を見にアップルストアへ、いざ!→と思ったのですが、地下鉄の駅のどの出口から行けばいいものやらサッパリ分かりません。ホントに救いがたい方向オンチ。同じ場所にお米ギャラリーがあったときは、たしか案内表示が出ていたと思うんだけどなー。とにかく日航ホテルの近くだった事は覚えていたので、OPAのあたりで御堂筋へ出てウロウロ。しかし、ちっとも見つかりません。、心斎橋にアップルストアができたというのは、もしかして早朝によく見るようなむっちゃリアルな夢だったのでは……自分の方向オンチを棚に上げて、ついに確固たる現実まで疑わしく思えるようになってきました。
 なんて、ホントは南へ行かなくちゃならないところを間違って北へ向かってただけなのですがね。

 何とかアップルストアにたどり着いて、iPodとminiの違いについてじっくり検討。つまるところ違うのは容量だけなのですね。iPodで5,000曲、miniで1,500曲を収録できるようなのですが、少なく見積もって一曲3分としても、iPodなら15,000分、時間にして250時間か~。もう大人になった自分にそれだけ好きな音楽を聴く時間が許されているのか、すこし考え込んでしまいました。iPodの方は、真っ黒ボディと真っ赤な操作ボタンのコンビネーションがかわいい『 U2 Special Edition 』なるものも出ていて、お値段は38,800円¥と少し張るものの、いろいろあって迷っちゃいますねー。まあ今日はじっくりと見比べるだけで、帰ったら夫に報告、どれにするかは要相談ですな。

 お次の用事はCD購入。無駄遣いしないように買うものを限定してHMVへ向かったものの、固く決まった心がフラフラするようなキケンな音楽たちがズラリと肩を並べあっています。現物を見ちゃうとやっぱり弱いですね~。
懐かしの元RAZZ MA TAZZボーカル、甘ったる~いミルキーボイスが売りの阿久のぶひろさんがいつのまにかソロ活動始めてアルバムを出してるし。( それも3/12にインストアライブやるらしい。ちぇっ、知らなかったので仕事入れちまったぜ )
 それに前から気になっていて手を出せずにいた超ナイーブな世界、GOING UNDER GROUNDも新しいアルバムを出してたみたいで、試聴機の前でヘッドホン付けたり取ったり忙しくしながらたっぷり逡巡してしまいました。
 結局さんざん迷って買えたのは、
・最初から購入を決めてたMOTOR WORKSのニューシングル
・GOINGの限定シングル( しかし発売後1ヶ月も経つのに売れ残ってたぞ )
 両方でたった1,500円¥ナリ。いかんぞぉ~、パートでもっと稼いでるハズなのに心はどんどんケチになってゆくぞ~。なぜだ~。
 MOTOR WORKSは、thlaspiのように過去の栄光をなつかしむFanの投げ銭で、最新ヒットチャートに背を向けて好きな音楽ばっかりやってるヒモバンド様なので、たんとお金を貯めてしっかり貢いでやらんとね。

 お昼からは、夫のためのホワイトデー菓子選びに没頭いたしました。お返しだから、相手の方が気を遣わない程度の安くておいしくて包装のかわいいものを探します。
しかし、この最低限の3つの条件、適えるのは簡単なようでなかなか難しいのですよ。
 ①予算 ②おいしさ ③ボリューム ④お菓子本体のかわいさ ⑤包装のかわいさ ⑥気軽に渡しやすいコンパクトさ
 心斎橋大丸・なんば高島屋・各デパ地下をぐるぐると歩き回りますが、①と③④と⑤②と⑥、など、どのお店でもトーナメント戦のごとく何かの要素が抜け落ちて、候補からどんどん落選していきます。デパートだけで揃えようとするのもイケナイのかもしれませんが、単なるお返しなのに500円¥出しても、自分がもらってウレシイようなものがなかなか見つからないなんて、何か間違ってる気がします。単にthlaspiがゼイタクなだけなのかしらん?
 バレンタインのときは夫と一緒に食べるだけだったから、自分が好きだなー、かわいいなー、と思うものを無責任に選んでも全然OK、自然に楽しめていたのに、ホワイトデーにものを差し上げるのはよその方ですから、同じようには行きません。世の殿方たちはホントに大変ですなー。相手の方に「 ケチった 」と思われない程度に適当に名の通ったブランドを選び、順番に見るだけで疲れちゃうほどたくさんのお店を回って、イマ風で女性に喜ばれそうなものの微妙な空気を読み取らなくちゃならないのでしょうし。大幅にセンスのズレたものを贈ろうものなら、来年までの自分に対するブランドイメージがガタッと落ちちゃうかもしれませんしねー。

 ものすごい人ごみに揉まれてむちゃくちゃ疲れましたけど、すれ違う人に「 アレすごいねー 」とささやかれるぐらい大量のスイーツ(註①)をいっぺんに買えるなんてなかなかない経験ですから、いっぱい悩んで疲れたけどホント楽しかったですよー。
 ちなみに、夫から預かった買い物メモをじっくり見ると、どう見てもあるべき個数が一個足りない。ちょっと控えめに訊いてみます。「 あのぉ~、私もバレンタインにチョコのシフォンケーキ作ったんですけど~(えっと、お返しは……?) 」
夫は一瞬「!」というカオになり。( すっかり昔日の恩を忘れておった様子 )
その頭の中の真っ白さだけ、ありがたくいただいておきますわ。ハイ。( もう二度とチョコはやらんぞ! )

 註①:夫がそんなにたくさんチョコをいただいたわけではないです~。ただ個別包装がヒドくかさばってただけですのよー。ほほほー。