うまくは言えないけど

日々思う事をとりとめもなく書いています

元寇

2005年04月06日 | 日記
今日のその時歴史が動いたで元寇の話をしていました。

ボクは堺屋太一氏の話がピンとこないのであまり見ていません。ただ、内容は元が初めから一方的に日本を攻撃しようとしたわけではないとような話のようでした。最近海賊の事件の時に倭冦の話を少しだけ書きましたが、倭冦と元寇は全く違うものです。倭冦は完全に海賊です。しかもかなりひどい事をしていたようです。日本側は元に攻め込まれたので元寇といっていますが、海賊のようなものではなく、国の軍隊(大半が高麗や旧南宗ですが)です。

元は元々南宗を支配することが第一だったはずです。ですから遣唐使のように元に入朝すれば問題はなかったでしょう。しかし、元の手紙も偉そうだったので日本が怒って言う事を聞きませんでした。元もそんな小さな国になめられるわけにいかないので攻める事になりました。

一回目は博多等を占領しましたが、船に戻っている時に台風がきて仕方なく撤退しました。二回目は高麗からと元南宗からの出撃になりましたが、この二軍の連携がうまく行かずに時間がかかってしまい、また台風にあって撤退しました。その後も何度かフビライは日本遠征を考えたようですが、そのつど南方の反乱の平定などのため断念しなければいけませんでした。結局フビライの死後、日本遠征は中止になり、日本は攻められずにすみました。

色々な事情がありますが、東は中国や朝鮮を呑み込み、西はローマ帝国にせまる勢いの大世界帝国を築いたモンゴルが、極東の小さな島国を版図に入れる事ができなかったというのも歴史の面白さなのかもしれません。