老後2000万円問題

またまた、お騒がせ大臣がやってくれていました。

何でも、「65歳の元サラリーマンと60歳の元専業主婦の夫婦が、平均的な年金収入で95歳迄平均的な生活をして生きるとすると、年金収入だけでは2000万円不足する」から「不足する分は、資産運用などの自己努力で補え」と言うことらしい。

取りようによっては、「おい、高齢者達ばかりか若者達よ。低金利の貯金などしていないで、リスクを覚悟で投資に急げ」と言っているように聞こえる。

時あたかも、この報告書を待っていたかのような、「年金だけて足りますか！」と、投資を煽るテレビコマーシャルが流れている。

詐欺師も、「年金だけて足りない分の為に」と、あり得ない月に３％と言う高利で投資を勧誘する。

普通のサラリーマンは、仕事をしている間は、仕事と子育てや住宅ローンの返還などに忙しく、緊急時の為にささやかな預金をするのが精一杯で、投資などに頭を使う余裕は無いのでは無いか？

だから、退職金と年金を当てにした老後の生活設計をしているのだと思う。


件の大臣は、「この報告書は受け取らない」と水を掛けているが、余りにお粗末な政治的行動だ。

多分、プロジェクトのメンバーは、数学的モデル計算としては、この通りだと考えて提起したのだと思う。
計算の結果だけを示すなら、学生のレポートと変わりない。
国民生活に責任を持つ政府のやることではない。

今、国は、家計の心配以前に、国家財政の将来見通し、年金財政の見通しを示して、将来に向けた対策の国民的議論をすべきではないか？と私は思う。

選挙の影響を考えて、国家の長期的根本問題の議論に蓋をするのは、民主主義に名を借りた怠慢でしかない。


老後２０００万円問題の詳しい内容は、次のホームページを見て下さい。

https://news.yahoo.co.jp/byline/shimasawamanabu/20190610-00129430/

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私は、柳家吉緑さん（千葉県東金市出身）を応援しています。

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