笛吹き朗人のブログ

器楽は苦手でしたがサラリーマンを終えた65歳から篠笛を習っています。篠笛を中心に日々のリタイア生活を紹介します。

「さくらに寄す」を吹きました

2013-03-25 22:51:56 | 日記
「敷島の大和心を人問はば 朝日に匂う山桜花」

これは、三重・松坂にある鈴の屋で国学を学び、「古事記伝」を著したことで有名な本居宣長の歌です。

先日のテレビで日本人はどうやら奈良時代頃から桜が好きだったらしいと言うことをやっていました。

小学校以来の音楽苦手、楽器駄目の私が、4年前の春に篠笛教室に入って、最初の曲「さくら さくら」を苦労しつつ吹きました。

若くて、美人で、優しい愛の鞭のT先生のお蔭で3月24日の発表会では「さくらに寄す」に挑戦しました。

私の設計では、出だしは「子供の頃」に家族や悪友たちと楽しんだ<花見>を、次は角館「武家屋敷」の華やかな<しだれ桜>を、続いては金沢「兼六園」のふくよかな<菊桜と噴水>を、更には復興を祈念しつつ会津「鶴ヶ城」の<八重の桜>の落花を、それぞれ思い出しながら吹き、最後は家内と旅した時は葉桜だった「吉野山」を満開の<千本桜>と思い込んで、また3月3日に観た能「二人静」の<舞と笛>を思い浮かべつつ、しみじみと吹き終えたいと思っていました。

何時もは、舞台に上がったとたんに楽譜が飛んでしまうのに今回は、それもなくスタート出来て「よしよし」と思っていたら、何やら想定外の事が起きまし
た。

なんと、右ひざがブルブルしだしたのです。しかも、だんだんと大きくなるではありませんか。

こうなっては、設計図どころではありません。

音は間違うわ、息は続かなくなるわ、指は動かないわでどうにもなりません。

家の練習の時の50%以下の出来でした。

三重・秋田・金沢・会津は、いずれも転勤で住んだ土地です。

それぞれの土地に桜の名所が有りますが、雪国では春を待ちわびていた老若男女が、一斉に満開の桜の下に繰り出して、地酒を酌み交わして歌い、騒ぎ、楽しみました。

「さくら さくら 弥生の空は 見渡す限り 霞みか雲か
匂いぞ出ずる いざや いざや 飲みに行かん」と言うことで、今回も帰りには打ち上げで飲みに行きました。

ビールがおいしかったです。

なお、娘が撮った映像をyoutubeにアップしています。

「2013年3月24日武彦」または、
http://www.youtube.com/watch?v=HQUZfUZX_sI
でご覧頂けます。
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1 コメント

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素晴らしかったです (choco)
2013-03-26 08:53:30
YouTube拝見致しました!
ついに、世界に配信ですね。
日本文化に関心をもつ沢山の方々がご覧になって、篠笛の素晴らしい音色を聞いて、日本を益々好きになってくれることと思います(^^)。
本番も、桜色の衣装もお似合いで堂々とされていらっしゃいましたよ!
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