笛吹き朗人のブログ

器楽は苦手でしたがサラリーマンを終えた65歳から篠笛を習っています。篠笛を中心に日々のリタイア生活を紹介します。

「脱・原子力社会へ」を読むー1

2013-03-25 23:53:41 | 日記
大学時代の仲間の勉強会で、「脱原子力社会へ」(長谷川公一・岩波新書)を読みました。
四回に分けて私のメモを紹介します。

その1ー「3.11」と一くくりでいいのか?

これまで、地震、津波、原発問題を「3.11」ということで言われていても不思議に思わないで過ごしてきたが、今年はこの本を読んでこのメモを作っている最中だったので、いろいろ考えながら報道、慰霊祭、総理記者会見を見ていて「これはおかしいな」と思った。

我が国は、8月15日を終戦記念日として全国戦没者慰霊祭をやっているが、朝鮮・中国に対する侵略行為やアジアの人々を戦火に巻き込んだことを没却している(=太平洋戦争の本質を見えなくしている)のと同じようにならないか?

つまり、地震や津波は自然災害であり確かに多くの人命や財産が失われたが、人々は台風と同じように「自然災害」として受け止められるし、復興は時間の問題として解決可能である。(だから、岩手、宮城の人は、前向きに取り組める)

しかし、原発問題は明らかに自然災害ではなく、復興の見通しは全く立たない。にもかかわらず、「3.11」と一くくりにすることは、あたかも「原発問題も所詮は地震や津波と同じことだ」と言うことに(=原発問題の本質を見えなくすることに)なっていないか?
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