塩哲の色即是空

私の日常の活動状況を飾り気なく、素のままで表現する。

街を巡る 川崎界隈_1 池言坊

2009-11-16 06:25:04 | 街巡り_09
 多摩川の河川敷を散歩する光景を眺めながら大師町へ歩を進める。
「池言坊」(せんごんぼう)という手入れの行き届いた墓所を発見。
こちらは江戸時代、大師河原の開発を行った池上家の墓所で、この
地の産業と文化の発展に貢献されている。
 特に池上家二十一代の幸広は、新田開発のため大田区池上の土地
約7万坪を池上本門寺に寄進、一族郎党を引き連れて大師河原に移
住し、開拓に成功して名主となる。別名を「大蛇丸底深」。
 また、池上家の代々の開拓精神を受け継いだ二十四代の幸豊は、
池上新田(143ヘクタール)もの広大な土地を宝暦9年(1759)
に開発した。その時に梨や桃、葡萄など果樹栽培と製塩、サトウキ
ビ栽培と砂糖の製造にも成功している。
 この墓所で手を会わせていたところ、帰りに「水鳥祭」と文字の
入った法被を着た女性から蜜柑を頂いた。これには戸惑ったが、こ
の後伺った「若宮八幡宮」で理解できた。
(川崎市川崎区大師駅前2-1-2)
墓のエントランス