☆♪☆ 鉄のみゅーじしゃん ☆♪☆

作編曲家・ギタリスト塩塚博のブログ。
近年は駅メロディの作曲で知られています。

ビートルズのリマスターCD

2009年09月12日 20時41分38秒 | インポート
9/9に発売された、全世界で話題のビートルズのデジタルリマスターCD。

当然その日にamazonから入手して、今日まで4日間かけて全部聴きました!!
ホントは2日くらいでも全部聴けるんだけど、
せっかくのビートルズに飽きてしまったり、苦痛を感じたらいけないので、
一日あたりアルバム4枚程度の割り振りにしました。

今回1枚目の「Please,Please Me」から4枚目の「Beatles For Sale」まで、
これまでモノラルだったのがステレオミックスになったのが大事件。
「A Hard Day's Night」と「For Sale」はアナログLPの時代はステレオだったので、
やっと、聴き馴染んだバージョンがCDになった喜びはひとしおですねえ。
あとは「Past Masters」収録の初期の曲が何曲かステレオになったのも嬉しい。
「Help!」以降のアルバムは基本的に同じマスターからのCD化。

今回のデジタルリマスター、今までとどう変わったのかというと、
今どきのCDの傾向に合わせて、全体的にボリュームが上がり、
歪みやノイズを可能な限り取り除き、よりクリアで音の分離がよく、
高域低域のヌケがよくなりました。音の厚み、奥行き感も向上しています。

ただ!!そーんなにビックリするほどの違いはありません。
トータルボリュームが上がったのでそれに惑わされてしまうけど、
旧盤を少しアンプのボリュームを上げて、同じ聴感レベルで比べてみると、
期待したほどの差がないことが分かります。
Help!とRubber Soulの二枚は、音がクリアになって聴きやすくなった実感がありますが、
Sergent Pepper's以降のものはほとんど違いがないですね。
逆に、ボリューム感を上げるということはそれだけリミッターを強くかけて、
音量のピークを削っているので、
特にAbbey Roadは全体に迫力が落ちて(特にドラム)、
ボーカルのバランスが小さくなったように聴こえました。
ただし、ノイズの除去などをした結果、特にI Want Youなどが聴きやすくなったのも事実で、
旧盤とのよしあしは一概に語ることはできません。

僕は個人的にはSergent以降の作品は旧盤の勝ち、
Revolver以前のものはリマスターの勝ち、と評価しました。
あくまで個人的な趣味ですが。

ところで今回のCDは多数の未公開写真や新規に書かれた解説が素晴らしいです。
旧盤の発売された1987年以降に判明した新情報を知ることができたのも大きな収穫です。
またそれぞれのアルバムに関するドキュメンタリー映像をまとめたDVD、
これ、すごくいいです!!
スタジオでのメンバーとジョージ・マーティン氏とのやりとりなど、
おいしいお宝満載となっています。

というわけで、僕的には今回のリマスターCD、29000円しましたが、とても満足です。
ごちそう様でした。

今後EMIにお願いしたいのは、
Strawberry Fields等のシングル曲何曲かに存在するプロモーションフィルムを、
ぜひDVDあるいはブルーレイで出してほしいです。
よろしく!!

コメント (1)
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