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ストロベリーナイト を読んだ。 タイトルとはイメージが違います。

2010年12月02日 23時37分13秒 | 読書評
ストロベリーナイト (光文社文庫)
誉田 哲也
光文社

ストロベリーナイトを読みました。

これもBook Offで購入。
この手の本をいくつか買いあさりました。

タイトルから大人しい目の警察小説、主人公が女性刑事ということで
他の刑事小説とは少しトーンが違うのかと思って購入したが、タイトル
の正体は、悲惨な殺人ショーであった。

主人公の姫川警部補は、学生時代に暗い過去があり、それが切っ掛けで
警察官になることを心に決める。暗い過去の回想とストロベリーショー
と呼ばれる殺人ショーの描写は、生々しいのであまり真剣に読む気には
なれなかった。

刑事小説としては、姫川警部補が女性ということで、新宿鮫や24の
ような全体的に悲壮感とか刑事の孤独、単独捜査とダイナミックな
戦いで驚くような展開になるというものではなかった。

どちらかというと、姫川班の周りの部下の刑事たちとの関係は、小説
全体にちょっとした温かみと仲間意識というものが、描かれていて
ほかの小説とは少し色が違う。

姫川警部補の推理とその考察の論理は、自分でも読みながら同時に考え
をめぐらせてしまうので、面白味が増す。

事件の結末は、割と簡潔で犯人の主犯格は警察内部のメンバーで
意外に短絡的でだった。またストーリーとして最後に盛り上がる
終盤に犯人が簡易に現れ、逮捕までのシーンも危機感の高揚が
低かった。

ストーリー全般は、前半は、推理に呼応した事件現場のシーンが
スリリングで面白い。後半は、事件解決に向けインターネットの
陰湿さと複雑さが前面に出ると面白いのではと思う。

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