“実家に帰った一月、父の姿を捜したら近くの河原にいました。竹を切って幹を太ももでへし折ってそれらを燃やしていました。畑も田もあって忙しくしている父がなぜ自分の土地でもない河原をきれいにしているのか、私は不思議で仕方ありませんでした。そこで理由を尋ねたら、父の回答は「汚くしているとごみをさらに捨てられてしまうから、そうならないようにきれいにしている」でした。
私は父の言葉を聞いて「割れ窓理論」だと思いました。割れた窓を放置していると、誰も注意を払っていないという印象を周囲に与え、やがて他の窓も壊されていき、結果として周辺の治安が悪くなるというものです。
父は実体験からそのことを知っていて努力していたのでしょう。私は周囲を考えて行動する父を誇らしく思いました。この先も元気ですてきな父でいてほしいです。その後ろ姿を孫たちにも見せてくださいね。”(3月3日付け中日新聞)
岐阜県瑞浪市のパート・足立さん(女・48)の投稿文です。汚れたところはどんどん汚れていき、綺麗なところはそうはならない、これはボクも見てきた実感です。これを「窓割れ理論」というのは知らなかった。汚れたところはこれ以上少々汚しても構わないと思い、綺麗なところを汚すのは気が引ける、これが人間の心理でしょう。
足立さんのお父さんは立派だ。自分の土地だけではなく、地域の環境も考えてみえる。どこかにこういう人はみえるものだ。1人で道路のごみを拾っている方を時折見かける。ボクがいつもしているのは自分の家に周りだけである。でも散歩道をほんのちょっとすることもあり、これを常のことにしようかな、とも思っている。
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