寺さんの【伝えたい話・残したい話】

新聞記事、出来事などから伝えたい話、残したい話を綴っていきます。
(過去掲載分は「付録」の「話・話」を開いて下さい)

(第2933話) 後回しせず

2020年03月24日 | 出来事

 “~明日があるさ 明日がある・・・。この曲を口ずさむと私には明日という日が本当に来るのだろうかと最近思うようになりました。身近な方を亡くしてから一層そう考えるようになりました。亡くなる前の晩は笑顔で会話をしたのに、翌朝私が目覚めたら、その人が亡くなっていたことは、五ヵ月たった今も信じられません。あの人も明日は当然来ると思って横たわった気がするからです。
 今までは「明日やればいい」と後回しにしたことが何度もありましたが、やれることはなるべくその日のうちに済ませるようにしています。洗濯や片付けなどもやり残さないように気を付け、一日一日の大切さを感じつつ平穏だった日々に感謝しています。”(3月4日付け中日新聞)

 名古屋市の岩崎さん(女・78)の投稿文です。「朝には紅顔ありて夕べには白骨となる」と言う諺があるように、人の命は全く分からないものです。そして、高齢者になると岩崎さんのような話をよく聞くようになります。ボクの近くでも最近聞きました。「ピンピンコロリ」を願う人も多く、そういう人には全く理想の死に方になります。死に方はどう思おうと、その人の意思通りにはいきません。思う通りに行ったとしてもそれは偶然でしょう。良いと思うことをやれるだけやって天命を待つ、これしかないでしょう。
 そして高齢者には、岩崎さんの言われるように、確かな明日はありません。今日できることは今日する。もう何度もこの「話・話」 で書きましたが、ボクの机の上には「明日死ぬと思って生きなさい」と書いた紙が置いてあります。どこまでできているかは疑問ですが、ボクの心がけです。そして、最近はほぼ毎朝散歩し、その途中お墓に寄り、昨日の平穏を報告し、今日の平穏をお願いしています。


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