吐露と旅する

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どうする

2013-01-05 23:26:10 | インポート
時々行っている古着屋さんで、とても素敵なドレスを見付けました。

ブルーの総レースで出来た、ロング丈のドレスで
裾は8枚はぎのフレアになっていて、大人っぽい、落ち着いたデザインです。

実は、私が1番好きな色はブルーなのですが
何故か、私はブルーのお洋服が似合いません。
ですから、普段は意識してブルーのお洋服を着ない様にしているのですが
私はどうしても、このドレスを着てみたくなり
思い切って試着をすることにしました。

久し振りに着る、おそらく数年ぶりのブルー。

袖を通して試着室の鏡を覗くと、不思議となんの違和感もありませんでした。
お値段も、今なら30%OFFとお得です。

しかし、1つだけ問題が。

裾が、長すぎるのです。

昔の不良女学生(スケバンって死語ですよね)がはいていたような
踝(くるぶし)まであるロング丈なのです。

私がここの古着屋さんを利用する理由は
海外から輸入したものが多いので
他所では見掛けないような、ちょっと変わったデザインのものが多いことと
私のようなでぶでも着れるサイズのものが沢山あることです。
もちろん、古着ならではの、お手頃価格も見逃せません。

そして見付けてしまった、自分が着ても違和感のないブルーのドレス。

たった1つの問題が、丈の長さなのです。

お裁縫の得意な人なら
「裾あげすればいいじゃない」
と、簡単に言うのでしょうが
私はお裁縫が大の苦手。
ボタン付けでさえ嫌々するというくらい苦手な上に
ここ2年ほどの間に急激な速度で老眼が進んでしまったため
針に糸を通すのが、とても苦痛な作業なのです。

最終的な仕上げは、ミシンを使うから楽なはずですが
ミシンの前に、布を裁断したり、裾を折ったり祭り縫いをしたり…

きぃぃーー!!

考えただけで苛々してきます。

でも、ブルーのドレスの誘惑は、恐ろしく強力でした。

「おーし、縫ったろやないけ!」

私は意を決し、ブルーのドレスを購入しました。

そして、今日さっそく裾あげに着手…。
しようとしたのですが、レースの布地の扱いは
予想を遥かに上回るやっかいさです。
更に、気が遠くなるような、8枚はぎのフレアースカート。

折れた。
10分と経たないうちに、心が折れましたよ。

下手くそが無理に裾あげして、台無しにしちゃイカン。
誰に対してだか分からない言い訳をしながら
自分で自分の心をぽきんと折ってやりました。

その後、近くにある「お直し屋さん」に立ち寄り
品の良い店員さんに、スカートの裾あげの値段を聞いてみました。

総レースで、フレアーで…
私の説明を聞いた店員さんは、笑顔を浮かべながら、さらりと言いました。

「それでしたら、¥3,200くらいになるかと思います」

さんぜんにひゃくえん。

30%OFFの意味がなくなる金額ではありますが
元々の値段で購入したと思えば、自分を納得させることは出来ます。

でも。

自分でやろうと思えば出来ることに、さんぜんにひゃくえん。

折れた心に接ぎ木をして、自分で裾あげをするか
潔く、さんぜんにひゃくえんを払うか。

仕上がりは間違いなくお直しのプロがやった方が、確実にか美しいに違いない。

どうする?
どうする、どうする?

さて、私がブルーのドレスを着られるのは、果たしていつになるんだろう…。