みなさんがおとなになって幼稚園時代を振り返ると「コロナの時代」だったなあという思い出が浮かんでくることでしょう。
年少の終わりの突然の臨時休園から始まり、卒園するまでの間「コロナ対策」でマスクをつけ、お話をしないでお弁当を食べ、いろいろな行事も中止したり、形を変えて実施したりという日々が続いてきました。「わく・ドキ・サマーDay」で撮ったみんなの集合写真は、貴重なマスクを外した写真になりました。玄関ホールに飾ってあるこの写真を見た年長のお友だちが「へえ、先生ってこんな顔をしていたんだ。」とつぶやいていました。マスクを外した顔を見るチャンスがほとんどない毎日でしたね。
このような幼稚園時代だったけれど、みなさんはたくさんの友だちと共に過ごし、立派な年長さんになり卒園の日を迎えました。
ありがとうって いったら
みんなが わらってる
そのかおが うれしくて
なんども ありがとう
まちじゅうに さいている
ありがとうの花
かぜにふかれ あしたに とんでいく
ありがとうの花が さくよ
きみのまちにも ホラいつか
ありがとうの花が さくよ
みんなが わらってるよ
うたのおにいさん(NHKおかあさんといっしょ1985年~1993年)の坂田おさむさん作詞、作曲の「ありがとうの花」です。みなさんのお父さんやお母さんが、子どものころよく聞いていた歌ではないでしょうか。
みなさんも幼稚園の生活の中でたくさん「ありがとう」と言ってきましたね。この歌のように心をこめて「ありがとう」と言うと、相手の人もにっこり笑顔に!とっても素敵な言葉です。
僕も君も ときには
暗闇に落ちて とまどうから
いつも すてきな友だちと
ほほえみかわすのさ
愛と仲間 それさえあれば
つらくはない
愛と仲間 それさえあれば
つらくはない
梶賀千鶴子さん作詞、鈴木邦彦さん作曲の「すてきなともだち」の2番です。「♪人はみんな誰でも 一人では 生きていけないから♪」から始まる1番を聞くと思い出す人も多いのではないでしょうか。
幼稚園で過ごしてきた日々。いつもいつも笑顔で過ごせる日ばかりではなく、つらい日や悲しい日もあったことでしょう。そんな時、すてきな友だちや先生、お家の方が、ほほえみながら話しかけてくれたおかげで、力づけられたという体験をした人もいるのではないかと思います。微笑み(ほほえみ)にも、人に喜びを与える不思議な力が込められています。
みなさんの成長の土台を育む幼稚園時代。一人ひとりが自分の力を伸ばすだけでなく、お友だちとふれあいながら、お互いに助け合って成長していくことの大切さや嬉しさを学ぶ時でもありました。
4月から小学校へ進むみなさんは、大勢の新しい仲間と出会います。そこで大切なことは、新しい仲間と過ごす中「自分さえ良ければ」ではなく、周りのみんなと「共に成長していこう」という思いです。
その時、相手が笑顔でいることができるようにしよう、相手を微笑みをとおしてなぐさめ力づけてあげようという「相手を大切にし、思いやる心」を忘れないでください。それが、みなさんが天使幼稚園で学んだ大切な力なのですから。
未来に生きるみなさんが、キラキラ光る笑顔を通して、たくさんの人たちを幸せにしていくことができますように。